カラオケの印税は1曲いくら?印税の仕組み&印税ランキング1位はあの曲!

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カラオケ 印税

アーティストはCDの売り上げライブの売り上げ、そしてグッズなどの売り上げが収入につながります。

ただ、アーティストの収入はそれだけではありません。

アーティストには、カラオケ印税というものが存在します。

アーティストしか馴染みのない印税、カラオケ印税。

いったいカラオケ印税とはどういったものなのでしょうか。

UtaTen編集部

今回はアーティストたちの収入になるカラオケ印税の仕組みや、2017年度の高額印税曲ランキングなどの情報をご紹介します。

カラオケ印税ってなに?

作品と著作権

作品を発表すると、「著作権」が発生します。

たとえば、マンガや小説を作者の許可なく勝手に本(出版物)にすることは、たとえ出版社でもできません。

契約を結ばず勝手に出版した場合、「著作権侵害」になります。

 

これは作品が「著作権法」という法律で守られており、作品の著作権は作者が持っているからです。

誰かが作ったもので、勝手にお金儲けや悪いことができないように保護しています。

 

著作権と印税

  • 著作権には、勝手にコピーされないための「複製権
  • 無許可で撮影や録音をさせないための「録画権・録音権・演奏権

があり、すべて著作物と著作者・著作権者を守るために存在しています。

著作権法で守られた作品を使用したり商品として販売するため、著作者に許可を得る対価として会社などが支払うお金、それが「印税」です。

 

アーティストの楽曲も、著作権法で守られています。

ネット上で無断に使用された場合、「著作権侵害」に該当するのです。

そして、カラオケにも著作権というものは適用されます。

カラオケで許可を得る対価として支払うお金、それが「カラオケ印税」です。

この「カラオケ印税」は、アーティストの楽曲を1曲歌うごとに入ります。

歌えば歌うだけ印税が入るので、その分アーティストに収入につながるのです。

 

音楽業界の印税の仕組み

 

では、カラオケ印税など音楽業界の印税は、いったいどんな仕組みになっているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

 

音楽業界の印税の仕組みは、いくつかの層のようになっています。

たとえばリリースしたCDが売れたとき、その印税から

  • JASRAC(日本音楽著作権協会)への手数料
  • アーティストが事務所に所属していれば、事務所へマネージメント料として何割か分配
そこから、作詞者や作曲者といった楽曲提供者に印税が支払われ、残った取り分がアーティスト自身の印税になります。

 

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著作権印税

著作権印税とは、楽曲の著作権をもつ音楽出版社、作詞家や作曲家などの楽曲提供者に対して支払われる印税です。

テレビやラジオ、コンサートやライブなどで使用するときに支払う著作権使用料のことを指します。

私たちがアーティストの曲を耳にする機会、そのほとんどにこの著作権印税に関わっているのです。

今回の記事のメインである「カラオケ印税」も著作権印税に該当します。

 

さまざまな使用者から支払われる著作権印税。

その著作権印税を、JASRACを代表とする著作権管理団体が一括して徴収し、手数料を引いた分を音楽出版社や作詞家、作曲家に分配します。

では、その曲を歌っているアーティストにはどのようにお金が支払われるのでしょうか。

音楽会社は、分配された印税を契約に応じて各アーティストに再分配します。

そうすることで、アーティストの収入になるのです。

 

では、どうしてアーティストが直接の支払いの対象ではないのか。

それには理由があります。

実は楽曲の著作権は作詞者と作曲者にあり、歌手にはありません

もちろんアーティスト自身が作詞作曲を手がけた楽曲には、歌詞と曲に対して著作権が発生するので、著作権印税の対象になります。

 

アーティスト印税

楽曲の売上に準じて、レコード会社がアーティストに支払う印税を「アーティスト印税」といいます。

「CDが何枚売れたから、その何%分の金額を支払いますよ」という専属実演家契約で、私たちが思うアーティストの印税のかたちそのものです。

 

金額はそれぞれの契約によって変わりますが、CD1枚の売上につき1~6%というのが相場のようです。

1枚だとささやかな額ですが、それが数万、数十万となればそれだけの金額になります。

曲が売れれば売れるほど、多くの収入になるのです。

現在は昔のようにCDは売れませんが、近年はMP3ダウンロードまで楽曲販売の幅も広くなり、収入につながる道が増えました。

 

JASRAC(日本音楽著作権協会)との信託契約

JASRAC(ジャスラック)という言葉を聞いたことはあっても、どんなことをしているところなのかご存知の方はあまり多くないでしょう。

 

JASRAC、正式名称・一般社団法人日本音楽著作権協会は、日本の音楽に関する著作権を管理する団体です。

シンプルにたとえると、「楽曲著作権の信託銀行」といったところ。

JASRACはたくさんのアーティストや作詞者、作曲者、音楽出版社などの権利者から楽曲の著作権を預かり、彼ら権利者に代わって管理・運用するのが主な仕事です。

最近では音楽教室からの「著作権料」も徴収もはじまりました。

JASRACの運用によって得られた利益は、手数料などを除いて権利者に還元されます。

金融業界の信託とは少々形態が異なりますが、これも一種の「信託」というかたちです。

 

では、どうしてJASRACと信託契約をするのでしょうか。

それは、「権利の管理が大変だから」の一言に尽きます。

JASRACと契約せずに楽曲を提供することも、もちろん可能です。

インディーズで活動しているアーティストには、JASRACと契約せずにCDを手売りしている人たちも多く存在します。

 

ですが、その場合は著作権印税に関わることを個人で行わないとなりません。

利用者からの支払いなどを一人ひとり手続きすることになったり、著作権法に違反している人を見つけたり訴えたりするのも権利者自身が行わなくてはいけないのです。

とても大変な作業なので、アーティスト活動に支障が生じる人も出てしまうかもしれません。

 

つまり、アーティスト活動を存分に行うために、JASRACと契約して煩雑な手続きを代わりに引き受けてもらっているというわけなのです。

 

カラオケ印税は誰に入る?その仕組みとは

カラオケ 印税 誰に入る 仕組み

では、カラオケ印税はどのように分配されるのでしょうか。

カラオケの印税は著作権印税の一種です。

ですから、歌手としてのアーティストに直接印税が入るわけではありません。

印税の支払い者であるカラオケ事業者の支払額や、アーティストたちに入る金額、具体的な数字とともに、カラオケ印税の仕組みについてみていきましょう。

 

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カラオケ事業者がJASRACに支払う金額はいくら?

まずカラオケ印税において、欠かせないのが「カラオケ事業者」。

カラオケ事業者とは、カラオケの機器が設置されているお店や、カラオケ機器にカラオケ用楽曲を配信している会社などを指します。

 

カラオケの印税は、カラオケ事業者が毎月一定額をJASRACに支払うことで成立しています。

そこから毎月、JASRACが管理する楽曲が利用された分を音楽出版社に渡し、音楽出版社から各アーティストに届けられるという仕組みです。

 

カラオケボックス店

その際にカラオケ事業者がどれだけの金額を支払っているのかというと、カラオケボックス店なら

店員数に応じた金額 × カラオケ機器を設置している部屋数

が月額になります。

 

お店の店員が10人以下なら、1部屋につき4,000円が月額

それをもとに算出すると、部屋数が10部屋のお店なら月に4万円。

部屋数が20部屋なら8万円を、毎月JASRACに支払うことになります。

 

カラオケ楽曲配信会社

カラオケ用楽曲の配信を手がける会社の支払額は

1曲あたりの支払額 × 配信している楽曲

現在カラオケに配信されている楽曲の量を考えると、かなりの金額にのぼることがわかります。

 

これほどの金額をどうして支払っていけるのかといえば、私たちがカラオケを利用することで収入を得て、そこから支払いに回しているため。

とても遠回りな手段ですが、私たちがカラオケでアーティストの曲を歌うことによって、最終的には彼らに収入につながるのです。

 

歌手が貰える印税はいくら?

カラオケの印税でアーティストが歌手として貰える印税は、1曲あたり1~3円ほどといわれています。

これは結んでいる契約やアーティストの実績などによって異なるため、デビューしたばかりの新人アーティストは必ず1円、経験を積むほど高額などという決まりはありません。

 

仮に1曲3円だとするなら、月に100回歌われた場合300円の印税が入ります。

カラオケに登録されている曲が10曲あるとして、それが同じように100回歌われていたら、300円×10曲。

印税は3,000円です。

 

曲が歌われれば歌われるほど、印税の金額は増えていきます。

日本のカラオケ利用者数は毎年4,000万人。

もしも、全員が1回ずつ選曲したとしたら、たとえ1曲あたりの金額が1円だったとしても、1年間で4,000万円もの印税になる可能性があるのです。

 

作詞家・作曲家が貰える印税はいくら?

作詞家・作曲家はそれぞれ歌詞と曲に対して著作権をもっています。

1曲に対しての印税は、2~7円ほど。

 

作詞家・作曲家・歌手がそれぞれ別の人ならば、1曲6円だったとすると3円/3円/0円という分配になります。

ですが、作詞作曲をアーティスト自身で手がけていれば6円がそっくりそのままアーティストの取り分になるのです。

 

この取り分は先に紹介した「歌手として貰える印税」とは別枠なので、楽曲のすべてを自分で作り上げたアーティストは、楽曲提供を受けたアーティストよりも多くの印税を受け取ることができます。

 

ただし当然ながら、著作権ごと楽曲を売り渡してしまう、いわゆる「買取り楽曲」の場合は、著作権を所有していないのでこちらの印税は入ってきません。

本業が歌手でない人の楽曲などは、音楽会社が買取している可能性もあります。

もしカラオケで好きなアーティストに還元したいと思うなら注意が必要です。

 

カラオケ印税で稼いだ代表的なアーティスト・楽曲とは?

カラオケ 印税 稼いだ アーティスト

カラオケにまつわる印税の仕組みは、なんとなくご理解いただけたでしょうか。

ここで、実際にカラオケ印税によって高額を稼いだ有名なアーティストをご紹介します。

どちらもよくご存知のアーティストです。

もしご存知でない方は、ぜひとも覚えてカラオケで歌ってみてください。

 

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鬼龍院翔【女々しくて(ゴールデンボンバー)】

女々しくて 女々しくて 光を浴びて

女々しくて 女々しくて 恋の歌歌って

金爆の愛称で親しまれている、エアギターならぬ”エアバンド”の「ゴールデンボンバー」。

パフォーマンスを披露する彼らのリリース曲はすべて、ボーカルの鬼龍院翔が作詞作曲編曲を手がけています。

つまり金爆の曲がカラオケで歌われると、歌手としての印税、作詞者・作曲者・編曲者としての印税の両方を鬼龍院は得ることになるのです。

 

『女々しくて』は、オリコンの週間カラオケランキングで49週連続、そして通算50週連続1位という驚異の記録を樹立した金爆の代表曲。

今では盛り上げ曲の定番としてすっかり定着しました。

 

約1年もカラオケランキングの首位を独占していたということは、それだけ多くの印税が入ったという証明でもあるのです。

とくにカラオケランキングのトップを走っていた2013年の印税は、億を数えたのではないかといわれています。

 

一部で報道された3億円という印税

本人が否定していたものの、カラオケ印税の仕組みを知ると、そんな大金を鬼龍院が得ていても不思議ではないと感じます。

 

高橋ジョージ(THE虎舞竜)【ロード】

何でもないような事が 幸せだったと思う

何でもない夜の事 二度とは戻れない夜

THE虎舞竜 (ザ・とらぶりゅう)の『ロード』は、著作権のほかに原盤権や音楽出版など楽曲に関するすべての権利を、ギターボーカルの高橋ジョージが保有する異例のヒット曲です。

 

この曲は、当時のレコード会社からことごとくリリースを拒否されたため、高橋自身の手でインディーズレーベルとしてリリースしました。

その結果、高橋の手による作詞作曲はもちろんのこと、原盤印税、出版印税、二次使用料、レンタル使用料など楽曲に関わる印税の権利はすべて高橋のものになったのです。

 

通常の形式であれば音楽出版社やレコード会社が得る、著作権印税や原盤印税といった直接アーティストには渡されない印税も、『ロード』に関しては直接高橋の手に渡ります。

『ロード』は大ヒット。

高橋は16億もの税収があったことを明かしています。

カラオケで歌われるおかげで、リリースから25年が経つ今も年間1,200万の印税が入ってくる

とも発言しており、まさに高額印税取得者といえるでしょう。

 

2017年カラオケ印税収入ランキング

カラオケ 印税 収入ランキング

続いては、2017年のカラオケ印税収入ランキングTOP3を発表します。

カラオケ印税の仕組みを見ればおわかりの通り、カラオケ印税収入の多さはカラオケで歌われた数の多さ

つまり、2017年カラオケ印税ランキングは、2017年カラオケランキングTOP3でもあるということです。

どの曲がランクインしたのか、第3位からみていきましょう!

 

第3位 前前前世【RADWIMPS】

君の前前前世から僕は君を探しはじめたよ

そのぶきっちょな笑い方をめがけてやってきたんだよ

第3位は新海誠監督作品「君の名は」主題歌、 RADWIMPSの『前前前世』。

ボーカルの野田洋次郎の語りかけるようなメロ部分と、一転して坂道を駆け下りていくような疾走感溢れるサビが耳に心地いい良曲です。

 

RADWIMPSのファンはもちろん、映画「君の名は」を観た人たちが、その感動の尾を引き摺ったままカラオケで熱唱したことも多々あったのでしょう。

この曲は、映画のCMでも映像と相まってとても印象的でした。

新海監督を知らなくとも、CMを目にしたことで映画館に足を運んだ人も少なくないはずです。

 

RADWIMPSは野田が作詞作曲も務めるため、アーティスト印税だけでなく著作権印税も入ります

納得のTOP3入りです。

 

第2位 糸【中島みゆき】

縦の糸はあなた 横の糸は私

織りなす糸はいつか

誰かを暖めうるかもしれない

第2位は、結婚式に使われる、歌われることも多い人気曲

中島みゆきの『糸』は、1998年にリリースされTBSドラマ「聖者の行進」に起用された曲です。

明るい未来を描く歌詞と歌いやすいメロディが、幅広い年代に支持されています。

 

リリースから20年近く経った2017年にどうしてこんなヒットを記録したのかといえば、きっかけはミュージシャンたちのカバー

Mr.Children桜井和寿とプロデューサー小林武史が結成したチャリティプロジェクトを筆頭に、なんと20組以上のアーティストからカバーされたのです。

そして、カバーバージョンだけでなく、中島のオリジナル音源がドラマやCMなどで再度脚光を浴びました

 

JASRACの著作権使用料分配額ランキングでも上位にランクインした、文句なしの高印税曲です。

 

第1位 恋【星野源】

胸の中にあるもの

いつか見えなくなるもの

それは側にいること

いつも思い出して

2017年カラオケ印税収入ランキング堂々の第1位は、星野源の『恋』です。

ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の主題歌である『恋』は、ドラマ自体もさることながら、主人公役の新垣結衣と相手役である星野をはじめとしたキャスト陣が踊る通称「恋ダンス」が一躍人気となりました。

 

歌に合わせたフリーダンスは、中高生から20代までの層に人気が高い傾向があります。

ですが、恋ダンスは多くの方が真似して踊り、その動画が投稿サイトに上がっているほどです。

フィギュアスケートの羽生選手が踊っているところを、織田選手が撮影したものがYouTubeに上げられたことも話題になりました。

ダンスとともに、本当にたくさんの人から愛される名曲です。

 

ちなみに、2019年にJASRACが発表した平成元年~31年までの「著作物使用料分配額」No1SMAPの『世界に一つだけの花』でした。

CD・配信での売上のほか、テレビ・ラジオ、そしてカラオケなどでの使用料も関わっているので、平成時代にもっとも聴かれた曲といっても過言ではないでしょう。

 

カラオケを歌ってアーティストを応援しよう!

今回は、カラオケにまつわる印税の仕組みと高額印税の代表例をご紹介しました。

 

アーティストにカラオケの印税が入るまでには、いろいろな仕組みがあります。

アーティスト以外にも、作詞作曲、JASRACなどさまざまな収益になるのです。

 

ちりも詰まれば山となります。

1曲あたりの取り分はわずかですが、アーティストの収入につながることは間違いありません。

収入によって充実したアーティストは、素晴らしい楽曲やライブパフォーマンスで私たちの応援に応えてくれます。

 

カラオケに行って、好きな歌を歌って、愛するアーティストを応援しましょう

 

この記事のまとめ!

  • 印税は著作権印税、アーティスト印税がある
  • 著作権はJASRACが管理している
  • カラオケの印税も印税同様で、すべてアーティストに入るわけではない
  • たくさん歌えばその分印税もUP!

 

2 COMMENTS

ひらのしょうさく

歌手の印税は一生涯もらいますか、又本人が死亡した場合は引き続き親族に引き続きますか?

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ひらのしょうさく

歌手が死亡した場合は相続権は親族に移りますか?廃盤に成った時はどの様な形で支払うのですか?

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