カラオケで採点機能を使う人の中には、なかなか高得点が出せずに悩んでいる人も多いでしょう。
高得点を狙うなら、ビブラートやリズムといった採点要素の他にも、表現力の中の「安定感」という項目が重要です。
なかなか得点が伸びない人はこの項目がおろそかになっているかもしれないので、ぜひ見直してみてください。
この記事でわかること
カラオケの安定感(安定性)とは
カラオケで言う「安定感」や「安定性」とは、音程がぶれずに歌えているかどうかを意味します。
機種や採点方法にもよりますが、音程に次いで配点が高く、カラオケで高得点を出したいなら必須の項目です。
ロングトーンを中心に、安定した音程で歌えていればこの項目が加点されます。
加点の対象となるビブラートも、安定感が足りないと減点評価を受ける可能性もあるので、注意しましょう。
カラオケ採点での安定感の出し方
安定感や安定性はカラオケの採点で重要な項目ですが、どのようなことに気を付ければ得点が伸びるのでしょうか。
音程がぶれないように注意することの他にも、ロングトーンやビブラートなどコツがいくつかあり、全てできていれば必然的に得点は伸びるでしょう。
ここからは、安定感を出すために意識するべきことを紹介します。
ロングトーンは長めに
バラードなどでロングトーンがある場合は、音程のバーよりも長めに伸ばすことを意識しましょう。
曲の最後の音は採点基準に大きく影響するので、特に長めに意識するのがおすすめです。
この時、ただ伸ばすだけではなく音程が上下しないように注意してください。
特に、ロングトーンが多く息が続かない場合、無理して長く声を出すと音程がぶれやすくなるので、無理のない範囲にしておきましょう。
ビブラートを使う
安定感を上げるには、綺麗なビブラートをかけることが重要です。
ビブラートが下手だと、機械が検知するまでにタイムラグが生まれ、最初の部分はただの不安定な声という判定になってしまいます。
上手くかけると、90点以上の高得点を目指すことができるので、採点の「ビブラート&ロングトーン」の点数が低い場合は、まずビブラートの練習から始めてみましょう。
息切れをなくす
安定感の得点を挙げるには、息切れをなくすのも有効です。
声が震えたり、音程がぶれてしまう最も多い原因は、息が続かずに不足していることにあります。
歌の途中には息継ぎをする場所(ブレス)が入っているので、どうしても息が続かない時は、本人の歌をよく聴いてどこで息継ぎをしているのかを知りましょう。
どうしてもロングトーンで息継ぎする場所がない場合は、思い切って切るのも良いかもしれませんよ。
安定感を上げる練習方法
安定感を上げるコツを紹介しましたが、意識するだけでは難しく、思うように得点が伸びないことも、もちろんあります。
そんな時は焦らずにゆっくり練習して、意識しなくても安定した声で歌えるまで続けましょう。
歌うための基礎作りでもあるので、他のテクニックにも応用できるかもしれません。
ここでは、安定感を上げるための練習方法を紹介します。
腹式呼吸で息継ぎを楽に
歌を上達させるには、安定感はもちろんですが、しっかりとした腹式呼吸も重要です。
腹式呼吸とは息を吸うとお腹が膨らみ、吐くとお腹がへこむ呼吸法のことで、横に寝転がっている時に無意識に行っています。
立っている時に行う胸式呼吸と違い、たくさんの息をコントロールできるのがメリットです。
腹式呼吸ができれば息の量が安定し、音程もぶれにくくなります。
リップロールで音程キープ
基本的なボイストレーニングの1つである「リップロール」も、安定感を増すために有効です。
上下の唇を合わせた状態で息を吐き、プルプルと唇を振動させます。
リップロールを行うことで顔や首筋の筋肉がほぐれ、リラックスして声が出せるようになるので、ウォーミングアップにも最適です。
吐く息の量をコントロールする練習にもなるので、総合的な歌唱力を挙げたい人はぜひ練習に取り入れましょう。
横隔膜でビブラートをかける
ビブラートをかける時、横隔膜を使って声を揺らすことを意識すると、安定感が増します。
犬のように強めに息を吐いて横隔膜の動きを感じ、息を切らさずに横隔膜で声を揺らす練習をしましょう。
上半身の力を抜かないとできないので、上手くいかない場合はリラックスしてやってみてください。
少し難しいテクニックなので、詳しく解説した記事を参考にしながら根気強く練習してみましょう。
カラオケ採点で安定感を上げるコツ
安定感を増すために練習を続けても、なかなか得点が伸びないこともあるでしょう。
そんな時は、練習方法や歌い方、選曲に問題がある場合もあります。
テクニックや声の出し方などではなく、ちょっとしたことを変えるだけでも得点を伸ばせるかもしれません。
最後に、カラオケで安定感を増すためのちょっとした方法を紹介します。
安定しやすい曲を選ぶ
まずは、安定しやすい歌を選ぶことが大事です。
メロディやリズムが複雑だったり、アップテンポな曲は安定感を出しづらく、その分高得点を出すのも難しくなります。
スローテンポで歌詞の言葉数が少なく、メロディも簡単な曲を選ぶと、安定感の項目で高得点が出しやすくなるでしょう。
最近流行りの曲はメロディの動きや言葉数が多い傾向にあるので、単純なメロディの多い昔の歌謡曲が練習曲におすすめですよ。
カラオケの音量を下げる
なかなか安定感が出しづらい場合は、カラオケの「ミュージック」の音量を下げてみると良いかもしれません。
演奏の音が大きすぎると、自分の声が聞き取れなくなり、音程が取りづらくなります。
練習を続けても音程に不安がある人は、ミュージック音量を下げて自分の声をよく聞いてみましょう。
最初は自分の声がよく聞こえると恥ずかしいかもしれませんが、その分音程のぶれがなくなれば問題ありません。
頭の位置を変えない
頭の位置を動かさず、その場にキープすることを意識すると、安定感が増すことがあります。
音程や声が震えているのは、息継ぎをする際に体が上下していることが原因かもしれません。
頭の位置をキープすると、自然と正しい姿勢になって息がスムーズに通るようになります。
他にも声が真っすぐに出せるようになったり、息が続くようになるなど良いことばかりですよ。
カラオケの安定感はロングトーンで決まる!まずは息継ぎや横隔膜のビブラートをマスターしよう
カラオケの採点要素には「安定感」という項目があり、最終的な得点に大きく影響します。
安定感はロングトーンをぶれずに歌いきることが重要で、綺麗に出すにはビブラートなどのテクニックも必須です。
まずは息継ぎの場所を見直したり、横隔膜ビブラートを習得してさらなる高得点を目指しましょう。
選曲や歌い方のちょっとしたテクニックも、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事のまとめ!
- 「安定感」とは、音程をぶれずに歌えているかどうかの採点項目
- 採点基準の中でも大きな割合を占めており、高得点を出すには不可欠
- ロングトーンを安定して出すために、ビブラートや息継ぎを練習しよう
- 腹式呼吸やリップロール、横隔膜ビブラートの練習がおすすめ
- 選曲やカラオケの音量、頭の位置にも注意