- 「大きな声の出し方がわからない!」
- 「声が通らなくから大勢でのコミュニケーションが苦手…」
この記事では、そんな人たちのために大きな声の出し方を紹介します。
よく通る大きな声の出し方にはコツがあります。
ボイスレッスンやボイトレのような本格的なトレーニングを始める前に、よく通る声を出す方法を知っておきましょう。
ぜひ参考にしてくださいね。
この記事でわかること
声が小さい人の原因
スポーツの応援やカラオケで、思い通りに大きな声を出せる人はもちろんいます。
一方、叫んでも歌っても自分で想像しているような大声が出ない、出せないという悩みを持っている人もいるのです。
そのような人はなぜ大声を出せないのでしょうか。
まず最初に、声が小さくなってしまう人の原因について確認してみましょう。
【必見】声が小さい人の心理的原因・身体的原因とは?改善方法も徹底解説
姿勢が悪い
声は喉や声帯を通って出されます。
そのため、姿勢が悪くて声の通り道である喉や声帯が狭まってしまうと、大きな声が出にくくなってしまうのです。
姿勢を正して声の通り道を広くすると、大きな声が出しやすくなります。
姿勢を正して声の通り道を広くすると、大きな声が出しやすくなります。
口の開きが小さい
人と内緒話をするとき、口をあまり開けないで話しますよね。
口の開きが小さいと、そこから発せられる声も当然小さくなります。
小さい声を出すときは口を小さく開け、大きい声を出すときは大きく開けるのは基本です。
口の開きが小さいと声が口の中にこもるため、大きな声が出ないのです。
声帯が閉じていない
閉じた声帯に肺からの息があたり、振動することで声は出ます。
人は呼吸をするとき、意識せずとも声帯を開閉しています。
息を吸うときには声帯は開き、声を出すときに閉じるといった具合です。
声帯の閉鎖力が弱いと肺からの空気が通り抜けてしまい、上手く声帯を振動させられません。
大きな声を出しているつもりでも、実際はいまいち声が出ていないという人は、声帯が上手く閉じていない可能性があります。
息漏れを防ぐために、エッジボイス(あー、と発声し、その声を低くしていって、限界で出るかすれた声)を出す練習をしましょう。
舌の力が弱い
声の高さや声量を微調整する役割を持つのは「舌」です。
舌の調整力があれば大きな声や高い声が出せます。
大きい声が出ない人は、普段から口が開いていて舌が緩み、舌の筋力が衰えている可能性があります。
舌の筋力が衰えていると、思ったような声量が出せないという結果につながります。
舌は大きな声を出すための重要な役割を担っています。
そのため、舌の筋力を鍛えることはとても大切です。
【1日6分】トレーニング次第で劇的に変わる!滑舌を良くする方法をご紹介
よく通る大きな声になるための方法
よく通る大きな声を出すためには、呼吸や舌に意識を置くことが必要です。
まず、口から出た声が、すぐさま下へ落ちてしまわないよう、斜め上に真っ直ぐ飛ばすようなイメージを持って発声しましょう。
ほかにも大きな声を出す方法がいくつかあります。
舌の位置を意識する
声を発するとき、いつも舌はどんな状態でしょうか。
特に意識したことがない人は多いかもしれませんが、舌の位置を意識することで声を前方へ届けやすくなります。
まず、舌の先端を下の歯の裏あたりに軽く当てます。
その状態のまま舌先を意識して、声を出してみましょう。
初めは、舌先を意識することを多少わずらわしく感じるかもしれません。
けれども、慣れてくれば自然とその状態を保てるようになります。
舌に力を入れすぎると、力んでアゴに負担がかかってしまうので、軽く触れるような感覚で行いましょう。
声を天井にぶつける
声を天井にぶつけるという発声は、テレビなどで紹介されている発声トレーニング法です。
体を真っ直ぐにして立ち、前方を見たまま「あーーー」と声を出してみましょう。
声を頭から天井へ届けるようなイメージで行います。
この時、手を上げて体や首を一緒に伸ばすと声が出しやすくなります。
腹式呼吸をマスターする
大きな声を出すための効果的な方法のひとつに腹式呼吸があります。
腹式呼吸の場合、息を吸ったときにお腹が膨らみ、吐いたときにへこみます。
常に意識して行うことで吐く息が大きく力強いものになり、大きな声が出しやすくなります。
これはプロのシンガーやボイストレーナーも実行している呼吸法で、ハリのある力強い声を生み出すために必要です。
腹式呼吸を使った発声練習は以下のような手順で行います。
- 声を出すときにお腹に手をあてて、空気を押し出す
- 壁や柱の前に立ち、発声の度にお腹を押す
- お腹を押すと自然に「ハッ、ハッ、ハッ」と声が出る
- 感覚を掴んだらお腹を押さずに同じように発声をしてみる
【腹式発声とは】歌うときにお腹から声を出す方法とコツを徹底解説!
滑舌・発音を良くする
滑舌や発音を良くすれば必ず大きな声が手に入るわけではありません。
けれども、伝わりやすい声を出せるようになる可能性はあります。
舌が上手く動かず滑舌が悪い場合は、早口言葉を練習しましょう。
その際は、ハッキリとわかりやすい発音をするよう心がけましょう。
また、話すときに口をあまり大きく開けない人は、鏡の前できちんと開けて話す練習をするとよいでしょう。
口の開きを大きくすると、舌の動きが滑らかになり、滑舌がよくなって、人の耳に声がスムーズに届くようになるかもしれません。
カラオケで大きな声で歌う
近隣への迷惑を考えると大きな声を出す練習が本気でできないという人も多いはず。
そんなときには、気兼ねなく大きな声が出せるカラオケボックスを利用しましょう。
可能であれば、誰かに付き合ってもらい、声の大きさをチェックしてもらえば、小声の改善につながります。
腹式呼吸や舌の位置を意識した練習法で、歌ってみるのもいいですね。
大きな声の練習にピッタリ!声量がある男性アーティストの名曲
声量のあるアーティストが歌う曲は、大きな声を出す練習曲として最適です。
カラオケボックスで、お腹からしっかり声を出して歌いたい曲をピックアップしてみました。
Missing|久保田利伸
I LOVE YOU
叶わないものならば
いっそ忘れたいのに
忘れられない全てが
その声量と表現力で、同業の歌手からも尊敬を集める久保田利伸さんの名曲は、大きな声を出す練習におすすめ。
お腹から声を出さないと歌い切れない楽曲なので、腹式呼吸の練習にピッタリです。
メロディー|玉置浩二
あの頃は なにもなくて
それだって
楽しくやったよ
メロディー 泣きながら
ぼくたちは
幸せを 見つめてたよ
ファルセットの使い方が美しく、リズム感や音程も抜群の玉置浩二さん。
スローなメロディーに乗る、言葉の一つひとつを強く発声するように歌うのがポイントです。
自分の声量を確かめながら歌いましょう。
HOT LIMIT|T.M.Revolution
YO!SAY,夏が
胸を刺激する
ナマ足 魅惑の
マーメイド
出すとこ出して
たわわになったら
宝物(ほんもの)の恋はやれ 爽快っ
多くの人を魅了する高音イケボと、自由自在のビブラートがトレードマークのT.M.Revolution。
速いテンポの『HOT LIMIT』は、滑舌練習にもおすすめ。
腹式呼吸でたっぷりお腹に空気を溜めて、サビを一気に歌い上げましょう。
大きな声の練習にピッタリ!声量がある女性アーティストの名曲
続いて紹介するのは、声量のある女性アーティストです。
大きな声を出す練習になる曲のほとんどは、歌うと元気になる曲。
気分的に沈んでいるときに大きな声で歌えば、気持ちも盛り上がりますよ。
ら・ら・ら|大黒摩季
ら・ら・ら~やっぱり
今日も明日も
あなたに逢いたい
ら・ら・ら〜 だけど
今日も明日も
あなたに逢えない
率直な女心を心地よいメロディーで歌う大黒摩季さんは、90年代を代表する人気アーティスト。
なかでも、『ら・ら・ら』は、元気が出るソングとしてヒットしました。
「ら」は大きく口を開けて、舌をしっかり動かして発声しましょう。
愛情|小柳ゆき
壊れそうな 明日に向かい
信じあう 奇跡を
傷ついた 翼ひろげ
飛び立つ true heart
小柳ゆきさんの日本人離れしたパワフルな歌唱力に魅了される人は多いですよね。
低音から高音まで、幅広い音域が使われている楽曲は、音の高低関係なく大きな声を出すための練習におすすめです。
愛をこめて花束を|Superfly
愛をこめて花束を 大袈裟だけど受け取って
理由なんて訊かないでよね
今だけ全て忘れて 笑わないで受け止めて
照れていないで
とにかく歌うと気持ちいい!Superflyの『愛をこめて花束を』。
表現力やハイトーンボイスの安定感が抜群な彼女の曲は、大声で歌う練習にピッタリです。
声を遠くへ届けるようなイメージで、お腹の底から声を出してみましょう。
よく通る大きな声が出せれば歌が上手くなること間違いなし!
よく通る大きな声は、歌唱力にも直結するはず。
自信に溢れた十分な声量で歌い上げれば、拍手喝采、「上手い!」のコメントをもらえること間違いなし。
声が小さくて悩んでいたなんて、忘れてしまうほどの高揚感が得られることでしょう。
あとは、ミックスボイスを習得すれば無敵です!
大きく通る声を出すためには、姿勢や呼吸法に気をつけ大きな口を開けて発声することが大切です。
ボーカルスクールに通う前に、まずは今回の内容を参考に、自宅やカラオケボックスで自分なりのボイストレーニングを始めてみてはいかがでしょうか。
この記事のまとめ!
- 声が小さくなってしまう原因は、姿勢の悪さや呼吸法が関係している
- 大きい声を出すためには、腹式呼吸で大きく口を開けることを心がける
- 下の歯の裏側に舌の先端をつけると、声が出しやすくなる
- 大きい声を出す練習には、カラオケボックスで声量のあるアーティストの曲を歌うのがおすすめ