昭和の夏の歌といえば、どんな曲が頭に浮かぶでしょうか。
暑くなってくると耳にする定番ソングや、テンションが上がる昭和歌謡など、夏の歌は人気ソングが豊富にあります。
特に70年代、80年代のヒット曲には名曲が多く、昭和世代はもちろん、若い世代にも人気が高いですよね。
この記事でわかること
昭和の夏の歌といえば?定番曲5選
夏は海などへのお出かけやバカンス、夏のロマンスなど、楽しいイベントが多い季節。
昭和の夏の歌は、そんな夏の思い出をよみがえらせてくれるでしょう。
はじめに「昭和の夏の歌といえば、これ」といえる、夏の歌の定番曲を紹介します。
渚のシンドバッド/ピンク・レディー
1970年代に爆発的なブームを巻き起こしたアイドル、ピンク・レディーの「渚のシンドバッド」は、1977年に彼女たちの初ミリオンセラーを記録したヒット曲。
ビーチで次から次へと女性に声をかけて、モテまくりのプレイボーイを、冒険物語の主人公シンドバッドにたとえた歌で、彼の魅力に抵抗できない女性の気持ちを歌っています。
低音の印象的なイントロ「アアアア」が始まると、周りの人も一緒に歌いたくなってしまう、昭和の夏の定番曲です。
勝手にシンドバッド/サザンオールスターズ
サザン・オールスターズのデビューシングル「勝手にシンドバッド」は、茅ヶ崎や江の島といった湘南の夏の風景と、桑田佳祐らしいセクシーな歌詞が夏らしい昭和の夏歌。
タイトルは、当時流行していた「勝手にしやがれ」と「渚のシンドバッド」から、つけられたといわれています。
早口言葉のフレーズが続くこの曲がきっかけで、テレビの歌番組で歌詞がテロップで流れるようになったとか。
いきなり全員で歌い始めるイントロや、サビの「今何時?」で一体感が生まれ、夏の弾けた雰囲気が楽しい歌です。
17歳/南沙織
1971年発売の「17歳」は昭和のアイドル南沙織のデビュー曲で、海とティーンエイジャーの初恋をテーマにした、さわやかな昭和の夏の歌です。
1980年代には森高千里がユーロビート風のアレンジで、2000年代には銀杏BOYZのカバーが出て、それぞれがヒット。
広い世代の人から親しまれている、夏の定番曲です。
「誰もいない海」「好きなんだもの」など、17歳の女の子が海でドキドキしている心境を表現したロマンチックな歌詞で、青い夏の海が眼の前に広がるような曲です。
Mr.サマータイム/サーカス
男女のコーラスグループ、サーカスの「Mr.サマータイム」は、夏の恋で過ちをおかした女性の後悔をテーマにした、大人っぽく苦い夏の歌。
オリジナル曲であるフランスのミッシェル・フュガン&ル・ビッグ・バザールによる「愛の歴史」に、日本語の歌詞をつけたカバー曲です。
1978年に化粧品会社のキャンペーンソングになった曲で、タイトルはキャンペーンのキャッチコピーからつけられました。
昭和は、季節ごとに化粧品会社のキャンペーンソングが流行し、多くの夏のヒット曲が誕生しました。
時間よ止まれ/矢沢永吉
矢沢永吉のセクシーなボーカルによるバラード「時間よ止まれ」は、夏の日のけだるい雰囲気の中で、恋に落ちていく男性を描いた夏のムードたっぷりの歌です。
1978年に化粧品の夏のキャンペーンソングに起用され、その後も化粧品や飲料水のCMソングに度々使われており、昭和から続く夏の定番ソングとなっています。
ロック歌手の矢沢永吉が、それまでとは違う新しい魅力を開花させた曲で、非現実的でとろけるような世界観にうっとりするでしょう。
テンションが上がる昭和の夏の歌5選
昭和の夏の歌といえば、アップテンポで聞いていると元気が出るような曲が多いですよね。
コンサートやイベント会場で聞いたり、カラオケで歌ったりすると、その場が一気にヒートアップします。
続いては、思わずテンションが上がる昭和の夏の歌を紹介しましょう。


夏の扉/松田聖子
1981年にリリースされた「夏の扉」は、昭和のスーパーアイドル松田聖子のイメージにぴったりな、明るくさわやかな夏の歌です。
サビの「フレッシュ!フレッシュ!フレッシュ!」のフレーズがキャッチーな曲で、昭和から現在に至るまで化粧品や飲料水など多くのCMソングに起用されています。
この歌が出た頃、歌詞とリンクするように「聖子ちゃんカット」からショートカットへ、大胆にイメチェンした松田聖子を見て、当時のファンはドキドキしたに違いありません。
シーズン・イン・ザ・サン/TUBE
夏のバンドといえば真っ先に名前が浮かぶバンド、TUBEの「シーズン・イン・ザ・サン」は、1986年リリースで彼らがブレイクするきっかけとなった、昭和の夏の歌です。
それまでヒット作に恵まれず、この曲にかけていたTUBEのメンバーが、作曲の織田哲郎に何度も書き直しをさせた、こだわりのサウンドで大ヒットを記録しました。
伸びやかなボーカルと耳に残る弾むようなメロディーで、夏を思いきりエンジョイしているハッピーなムードが楽しい「夏といったらTUBE」が印象づけられた曲です。
タッチ/岩崎良美
岩崎良美の「タッチ」は1985年から放映されていた、高校生の野球と恋愛を題材にした人気アニメ「タッチ」のオープニングテーマ曲です。
野球を連想する、ピンク・レディーの「サウスポー」山本リンダの「狙いうち」と同様に、高校野球の応援歌の定番曲となっており、夏になると必ずといっていいほど耳にする歌。
スポーツアニメのテーマソングですが、歌詞はアニメ「タッチ」の恋愛部分にフォーカスした内容になっていて、昭和歌謡らしいポップな雰囲気が人気の夏歌です。
暑中お見舞申し上げます/キャンディーズ
1970年代に大人気だった女性3人組アイドル、キャンディーズの「暑中お見舞申し上げます」は、1977年にリリースされた明るく元気な昭和の夏の歌。
女の子が、暑中見舞いの形式で大好きな男性に自分の恋心を打ち明けるという、かわいらしい内容の歌詞で、キャンディーズらしいきれいなハーモニーが際立つ名曲です。
この頃人気絶頂だったキャンディーズですが、この曲がヒットしている時に解散宣言が発表され、翌年には惜しまれながら解散しました。
め組のひと/ラッツ&スター
サビの部分で、横からのピースサインで目をはさむ「め!」のポーズが流行したラッツ&スターの「め組のひと」は、ラテンファンクなノリがかっこいい昭和の夏の歌。
オールディーズナンバーを歌っていたシャネルズから、ラッツ&スターに改名して初めて発表したシングルで、ダンサブルでテンションが上がる曲です。
おしゃれでモダンな洋楽風な曲調と「いなせ」「小粋」など江戸情緒が感じられる歌詞のミスマッチがユニークで、暑い日本の夏にぴったりなノリのいい夏の歌です。
70年代懐かしの夏の歌5選
ひとくちに昭和の夏の歌といっても、時代によってそれぞれのトレンドがあります。
70年代は、シティポップと呼ばれるおしゃれな楽曲が流行したり、フォークソングが人気を集めたりした時代でした。
次は、そんな70年代に流行した懐かしい夏の歌を紹介します。


燃えろいい女/ツイスト
世良公則のパワフルなボーカルが印象的な「燃えろいい女」は、1979年にリリースされたツイストの懐かしいヒット曲。
夏の化粧品キャンペーンでキャンペーンソングに起用された歌で、歌詞に出てくる「ナツコ」とはキャンペーンのキャッチコピーに登場する女性の名前です。
暑い夏の日の情景と、まぶしくなるような女性との熱い恋愛がシンクロし、さらに「いい女」の燃えるような魅力が重なって、ひたすら熱くなる昭和の夏の歌です。
どうにもとまらない/山本リンダ
山本リンダが、真っ赤なへそ出しシャツと大胆にスリットが入ったパンツで、情熱的に歌った「どうにもとまらない」は1972年リリースで懐かしい昭和の夏の歌。
思わず体が動いてしまうようなラテン調なリズムと、山本リンダ本人が提案した「リオのビーチで歌っているような」コスチュームはインパクト大でした。
この曲は当初「恋のカーニバル」というタイトルにする予定でしたが、作詞家の阿久悠が「どうにもとまらない」に変更したとか。
「恋のカーニバル」なら、これほど人気が出なかったかもしれませんね。
精霊流し/グレープ
九州でお盆に行われる宗教行事をテーマにした「精霊流し」は、フォークデュオ、グレープが1974年に発売した、昭和のフォークブームを代表する夏の歌です。
作詞作曲を担当した、ボーカルのさだまさしの実体験がモチーフとなって作られた曲で、日本人がお盆に亡くなった人を偲ぶ習慣や心情が描かれています。
昭和の夏の歌としては珍しく悲しげなトーンで、歌の世界観にひたる美しい楽曲です。
2000年代には、さだまさしが同タイトルの自伝的小説を発表し、後にドラマ化、映画化されました。
涙の太陽/安西マリア
エキゾチックな顔立ちと小麦色の肌で「灼熱の恋人」と呼ばれた安西マリアの「涙の太陽」は、1973年リリースの懐かしい昭和の夏の歌です。
オリジナルは、1965年にエミー・ジャクソンが英語の歌詞で歌った曲で、同時に販売された青山ミチの日本語バージョンを、安西マリアがカバーして大ヒットしました。
その後もさまざまなアーティストにカバーされており、サンディー&ザ・サンセッツ、田中美奈子、メロン記念日のカバーは特に有名で、夏の定番曲になっています。
モンロー・ウォーク/南佳孝
女優のマリリンモンローのようにビーチを歩く、セクシーな女性の様子の描写から始まる「モンロー・ウォーク」は、1979年リリースの懐かしい昭和の夏の歌です。
小粋なシティポップの曲調と、映画のワンシーンのような鮮やかな夏の光景を描いた歌詞がかっこいい曲で、南佳孝の初期の代表作になりました。
翌年に、同じ曲を郷ひろみが「セクシー・ユー」のタイトルでカバーしているのですが、どちらのバージョンが自分好みなのか、聴き比べてみてもおもしろいでしょう。
80年代懐かしの夏の歌5選
昭和の終盤となる1980年代は、アイドルブームやバンドブームなど新しいトレンドが生まれた時代です。
また、アーティスト同士によるコラボも流行して、バラエティに富んだ名曲が誕生しました。
最後は、80年代に流行した懐かしい昭和の夏の歌を紹介します。


サザンウインド/中森明菜
80年代のアイドルブームの中で大勢登場した人気アイドルの中で、特に歌唱力と表現力の高さが評価された中森明菜は、たくさんのヒット曲を出し今も人気の歌姫。
「サザンウインド」は1984年にリリースされた曲で、リゾート地で男性たちの心をもてあそぶような素振りを見せる、危険な香りの女性をテーマにした昭和の夏の歌です。
作詞は来生えつこ、作曲は玉置浩二が手掛けた名曲で、アイドルが歌うにはセクシーで大胆過ぎるムードの歌が、夏の気分を盛り上げてくれます。
ふたりの愛ランド/石川優子チャゲ
JALの沖縄キャンペーンソングになった「ふたりの愛ランド」は、石川優子とCHAGE and ASKAのチャゲがコラボした、昭和の夏らしい懐かしいデュエット曲です。
チャゲは、当初はデュエット曲を想定せずに自分が歌いやすいキーでこの曲を作ったため、デュエット曲にする際に合わせるのが大変だったといわれています。
有名なサビの「夏夏ナツナツ、ココナツ」は、いかにも夏らしい雰囲気があるフレーズですが、ココナツは沖縄には生息しない果実なので「ここ夏」という解釈になりました。
夏をあきらめて/研ナオコ
「夏をあきらめて」は昭和の夏の歌では珍しく、けだるいムードでアンニュイな感じが漂うラブソングです。
せっかくビーチに行ったのに雨に降られてしまい、ブルーなムードのカップルを描いた歌詞と曲調が、研ナオコの物悲しげなボーカルにぴったりの曲。
実は、オリジナルはサザン・オールスターズのアルバム「NUDE MAN」に収録の曲で、研ナオコバージョンはカバーになります。
この歌を聞いた研ナオコが、ヒットを確信して自分からこの曲を歌いたいと申し出て、実際に大ヒットしました。
君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。/中原めいこ
80年代に青春期を過ごした人が、今でもトロピカルフルーツを見ると思わず口ずさんでしまう「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」は、中原めいこの懐かしいヒット曲。
化粧品会社のキャンペーンソングとして企画されたタイトルは、一度聞くと忘れられないインパクトがありますよね。
このタイトルは、夏の日差しの中で色とりどりの魅力を放つ女性たちのイメージや、ラテンテイストの曲調によくマッチしています。
レコーディングの日は雪でしたが、真夏のムードを出すためにスタジオの暖房を最強にして、汗だくになってレコーディングしたそうです。
夏の終わりのハーモニー/井上陽水・安全地帯
透き通ったボーカルの井上陽水と、艶やかな声で歌唱力に定評のある安全地帯の玉置浩二という、最強デュオによる「夏の終わりのハーモニー」は昭和の夏の懐かしいコラボ曲です。
1986年に神宮球場で行われた、井上陽水と安全地帯のジョイントコンサートで披露され、魅惑的な2人のハーモニーと叙情的なメロディーがファンを魅了し、大ヒットしました。
楽しかった夏の終わりに、カップルで夜空を見上げながら夏のいろいろな思い出を振り返っているような、ロマンチックなラブソングです。
昭和の夏の歌といえば定番曲から名曲まで盛りだくさん!暑い夏にぴったりな70年代・80年代の歌を楽しもう
昭和の夏の歌といえば、夏になると必ず耳にするような定番曲から、テンションが上がるアップテンポな曲など、人気ソングが盛りだくさんです。
70年代、80年代のアイドルブームやフォークブーム、シティポップなどのトレンドを反映した曲や、キャンペーンソングとしてヒットした曲は、今も広い世代から愛されています。
ビーチやロマンスなど、夏のキラキラしたキーワードがある昭和の夏歌は、懐かしい夏の記憶を呼び覚ましてくれるでしょう。
昭和の夏の歌を聞いたりカラオケで歌ったりして、暑い夏の気分を盛り上げてみませんか。
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