夏といえば、海や花火、祭りといったイベントが思い浮かびますが、音楽も欠かせませんね。
中でもボカロ曲には、夏を感じさせる名曲がたくさんあります。
この記事では、夏に聴きたいボカロ曲を25曲厳選してご紹介!
この記事でわかること
夏にピッタリな有名で明るいボカロ曲5選
数あるボカロ名曲の中でも、夏といえばこの曲!
そんな有名曲をピックアップしました。
爽やかで、青春の1ページにふさわしい名曲たちを見ていきましょう。
Henceforth
夏の入道雲を感じさせる、爽快感を感じさせる楽曲です。
『Henceforth』はボカロP・Orangestarにより2020年に公開されました。
夏と言ったらこの人といわれるくらい、爽やかな楽曲をたくさん提供してくれていますね。
「henceforth」とは「以降」とか「今後」という意味です。
「君」がいなくなった世界で、それでも悲しさを乗り越えようとする前向きな気持ちを感じさせるこの曲は、夏にピッタリの一曲です。
Surges
『Surges』はコロナ禍の、部活動生たちの情熱を表現した一曲。
カロリーメイトweb movie「夏がはじまる。」篇の楽曲です。
Orangestarによって作曲されたこの曲は、tiktokやYoutubeショートでもおなじみですね。
疾走感のあるメロディと、爽やかなシンセサウンドが印象的。
ムービーでは、インターハイという「描いた未来」がコロナ禍によって消え去る現実に抗い「その先の空」を突き進む学生たちの姿が描かれています。
とても前向きで、勇気をもらえる一曲ですね。
サマータイムレコード
一時代を築いたカゲロウプロジェクトからのチョイス。
『サマータイムレコード』は、じん(自然の敵P)による楽曲で、2013年に公開されました。
カゲロウプロジェクトのエンディングテーマで、アルバム『メカクシティレコーズ』に収録されています。
疾走感のあるサビが特徴のバンドサウンド。
軽快かつポップなギターサウンドと、切ないメロディは夏の終わりを感じさせる哀愁感があります。
ウミユリ海底譚
夏の海を感じさせるサマーソング。
『ウミユリ海底譚』は、n-buna(ナブナ)による楽曲で、2013年に公開されました。
この曲は、深海を舞台にした幻想的な世界観と、寂しさや孤独をテーマにした歌詞が特徴です。
曲は切ないサマーソングとも言われ、様々な解釈が見られます。
タイトルにあるウミユリは、生きている化石としても有名です。
主人公の独白からは何か助けを求める必死な様子が伝わり、遠のいていく「君」という存在と対照的な存在として、自分をウミユリに例えているのかもしれませんね。
軽快なリズムで少女が海の中へと進んで行く様子は、ポップなのにどこか切なさを感じさせ、聴く人の心を揺さぶります。
ロケットサイダー
キャッチーなメロディに隠された、エモいテーマに注目。
『ロケットサイダー』は、ナユタン星人により2015年に公開された楽曲です。
特にサビの部分は中毒性があり、一度聴くと頭から離れなくなります。
爽やかでエモい曲調ですが、実は戦争をテーマにしており、人類が滅亡に向かう終末世界での二人の物語という説も。
『ロケットサイダー』は、ナユタン星人の独特な世界観と音楽性が詰まった一曲で、多くのファンに愛されています。
夏の切ないボカロ曲5選
夏の儚さや切なさを、美しく表現しているボカロ曲もたくさんあります。
懐かしい夏の思い出を振り返りながら、感傷的な気持ちに寄り添うボカロ曲はいかがでしょうか。
夏の夜風に乗せて、心に響く一曲を見つけてみてください。
少女レイ
少女の亡霊に囚われた刹那的なナンバー。
みきとPが作詞・作曲した「少女レイ」は、儚くも切ない夏の物語を描いた曲です。
曲調は明るくて、むしろ爽快感を感じさせます。
しかし、歌詞に注目してみると、既にこの世にいない少女の幻影に囚われた主人公の物語だと気が付くでしょう。
MVには、一人の少女に影がないことや、踏切内に立つ二人の少女など、様々な考察を呼ぶ要素が満載です。
「少女レイ」は、そのメロディの美しさだけでなく、その儚い物語性が多くのリスナーに刺さった名曲といえます。
死ぬにはいい日だった
大切な人がいた夏…現実と記憶の狭間で。
切ないボカロ曲を生み出してきたピコンによる楽曲『死ぬにはいい日だった』は2017年に発表された作品。
大切な人を失った過去と、現実の間で揺り動く心情が描かれています。
映画のようなMVは、一つの映像作品として完成されていて必見です。
ピアノとストリングスがきれいで、どこか切ない音色が心に鳴り響きます。
小説 夏と罰(上)
純文学的ストーリーをバラードに落とし込んだ一曲。
『小説 夏と罰(上)』は、傘村トータによる楽曲です。
爽やかな夏の風景と対照的な、内面的な葛藤や罪悪感をテーマにしています。
vocaloidの猫村いろはが、まるで懺悔するような心情を吐露するように歌います。
とても機械音には聞こえず、その歌声は心が籠もっているようで、リスナーに深い感情の共鳴を引き起こします。
そして物語は『小説 夏と罰 (下)』へと続くのです。
メリュー
幻想的で儚いMVにも注目。
『メリュー』は、n-bunaによる初音ミクが歌うVOCALOID楽曲で、深い感情と美しいメロディが特徴の一曲です。
灯籠流しをモチーフに作られた曲で、歌詞の「灯籠の咲く星の海に心臓を投げたのだ」という印象的なフレーズがあります。
灯籠流しとは死者の魂を弔って灯籠(灯篭)を海や川に流す行事。
歌詞の中で「バスに乗った僕は言う 君は灰になって征く」と歌われ、主人公「僕」と死を迎えた「君」が描かれています。
曲自体は、n-bunaの繊細な作詞と、メロウな楽曲が郷愁を誘う切ない曲です。
初音ミクの透明感のある歌声が融合し、『メリュー』は聴く人の心に深く響きます。
晴天を穿つ
青空が思い浮かぶような疾走感のあるピアノメロディと、力強いリリックが特徴。
『晴天を穿つ』は、傘村トータにより2020年に公開されました。
「晴天を穿つ」というタイトルが示す通り、晴れた空を突き抜けるというイメージが聴く者に爽快感を与えます。
しかし歌詞を見てみると、「君」という存在を必死に引き止めている主人公の姿が浮き彫りになります。
「晴天を穿つ」とは、晴天を突き抜けるほどの「君への愛」を歌っているのかもしれません。
アンサーソングとしての『黄昏を生きる』も必聴です。
夏の終わりに聴きたくなるボカロ曲5選
ここでは、涼しくなり始める季節にぴったりの楽曲を紹介します。
少し切なく、懐かしい気持ちに浸れる曲ばかりです。
悲しいストーリーが隠された名曲たちを、今一度振り返ってみてはいかがでしょうか。
あの夏が゙飽和する。
「彼女がいたあの夏」を描いた小説のような切ない作品です。
『あの夏が飽和する。』は、カンザキイオリにより2018年8月に公開されました。
実体験から生まれたという楽曲は、公開翌月にはVOCALOID殿堂入りを果たし、同名の小説は累計15万部を超えるベストセラーとなりました。
この曲は衝撃的な一言「昨日人を殺したんだ」から始まります。
彼女は自分をいじめていたクラスメイトを突き飛ばし、相手が亡くなったことを打ち明け、遠くでひっそりと死のうと考えたようです。
いつまでも彼女がいたあの夏に縛られ続けている、そんなひと夏の思い出が呪縛となっているのかもしれません。
叙情性が漂うメロディとダイナミクスのあるバンドサウンドは、聴き終わった後にまるでひとつの映画を見たような重厚感のある傑作ソングです。
夜明けと蛍
躓いた人にこそ聴いてほしい楽曲です。
『夜明けと蛍』は、n-bunaによる初音ミクが歌うオリジナル楽曲で、2014年11月の冬に公開されました。
「したいことが見つけられない」
転んでしまった主人公にとって「月」は「夢」の象徴であり、暗い中でも輝く「明けの蛍」は「君」の例えなのかもしれません。
夏の淡い暁空の下、メランコリックな情景が思い浮かび郷愁を誘います。
いかないで
一枚絵から様々な想像を掻き立てる傑作です。
『いかないで』は、想太によって2013年に公開されました。
トランクケースを持った着物の女性を、泣きながら見送っている少年の一枚絵。
この女性が少年の恋人なのか兄弟なのかわかりませんが、少年にとって大切な人なのでしょう。
『いかないで』というひらがなのタイトルにも、含みがあります。
着物の女性に影が無いようにも見えることから「行かないで」という意味のほかに「逝かないで」と解釈する考察も。
夏祭りの終わり、それは大切だった人とのほんのひと時の時間の終わりを告げる、そんな切ない曲です。
背景、夏に溺れる
儚い命を歌った、夏の終わりにピッタリの一曲です。
n-bunaの楽曲『背景、夏に溺れる』は、従来のロックとは異なり、ゆったりとしたリズムが特徴です。
メロディアスなギターサウンドが、夏の爽やかさと切なさを感じさせます。
夏の終わりと共に、薄れていく君と言う存在への感情を乗せた開放感のあるサビが、聴く人の心に刺さる一曲。
フォトンブルー
『フォトンブルー』は君がいた夏を胸に秘めたボカロ曲です。
一見かわいらしいMVに反して、世紀末感を感じさせる物語性があることで知られるボカロP、はるまきごはんの曲で、2016年に公開されました。
ところどころ、宇宙や夜空を連想させるはるまきごはんワールドが展開される一曲。
はるまきごはんの、夢の中で微睡んでいるような不思議なメロディも魅力の一つです。
詩的な歌詞から、大切な人がいた夏を感じられる透明感に、胸が締め付けられます。
夏に聴きたくなる恋愛チックなボカロ曲5選
夏の恋は特別なもの。
ここでは、甘酸っぱい恋の思い出やセンチメンタルな感情を思い出させてくれる楽曲を紹介します。
甘酸っぱい思い出に浸りたい方にぴったりの曲を集めました。
残灯花火
哀愁を感じるギターリフが印象的。
『残灯花火』はOrangestarが2015年に公開しました。
ダイナミックかつ伸びやかなサビは、Orangestarらしさ全開です。
夏が終わると消えてしまう花火の灯りは、「君」との別れを意味しているのかもしれません。
夏の終わりの儚さを感じる深い恋愛ソングです。
アイラ
爽やかなピアノサウンドと、リバーブのかかったギターが相反するこの曲。
現在はヨルシカとして活躍しているn-bunaの作品で、2015年に公開されました。
青と白を連想させる清涼感あふれる歌詞。
聴く人によって、それぞれの「アイラ像」が思い浮かびます。
実は歌詞の中で「アイラ」は最後の一回しか登場しません。
最後の、あらゆる感情を乗せたミクのボーカルには鳥肌が立ちます。
フィクションブルー
『フィクションブルー』は青い空が広がる海辺の風景が、目に浮かぶ楽曲です。
『アイドル』などのヒット曲で知られるYOASOBIのAyaseの作品で、2019年に公開されました。
流れるようなピアノ、耳に残る印象的なサビ、物語性などAyaseらしさが光る作品です。
主人公の心の機微を繊細に描写した歌詞は、聴く者の心に鮮やかな情景を描き出します。
まるで一編の小説を読むかのような没入感は、この曲の大きな魅力といえるでしょう。
君との思い出で彩られた世界を歌った曲なのかもしれません。
Fire◎Flower
『Fire◎Flower』は明るい曲調に反して、実は失恋ソング!?
『桜ノ雨』などのヒット曲で知られるhalyosyの作品で、2008年に公開されました。
この曲での花火は、自分自身の夢を象徴しているのでしょうか。
自分の夢のために「君」との恋を捨て街を出た青年の、儚くも強い気持ちが明るい曲調で表現されています。
青の蛍言葉
『青の蛍言葉』は深いリバーブのかかったピアノサウンドから始まる、この曲。
切ない夏の情景を歌った、アオトケイさんの作品で、2016年に公開されました。
まるで雲の上を飛んでいるような爽快感のある曲です。
君との別れを歌った、甘酸っぱい歌詞に注目してください。
夏に聴きたい和風ボカロ曲5選
ここでは、日本の夏の風物詩を感じさせるような和風ボカロ曲を紹介します。
和楽器の音色や情緒あふれるメロディが、夏祭りや花火、夜風を思わせる曲ばかり。
暑い夏のひとときに、和風ボカロ曲をぜひお楽しみください。
阿吽のビーツ
『阿吽のビーツ』は日本の伝統美と、現代的な音楽性が融合した和風ボカロ曲です。
和風なアンビエントが特徴のボカロP、羽生まゐごさんの代表曲で、2017年に公開されました。
この曲には様々な解釈がありますが、イラストからは、天に昇る女性を男性が引き止めようとする姿が見てとれます。
あんたにあっかんべ
『あんたにあっかんべ』は明るく夏祭りを彷彿させる和風ナンバーです。
ノリの良い和風曲を多数作曲しているボカロP一二三により、2023年に発表されました。
スタイリッシュなギターリフと、和風を混ぜたミクスチャーなサウンドがかっこいいです。
別れた男に対する、女性の複雑な恋慕はまさに「あっかんべ」。
ユーモアもあり、聴いていて楽しいボカロの名曲の一つです。
夜祭
ボカロPてにをはの楽曲で、2023年に公開された「夜祭」。
伝統的な和楽器の音色と、現代的なビートが絶妙に組み合わされた、夏の夜祭のお囃子が聞こえてくるような楽曲です。
祭りの喧騒の中に隠された恋心や儚さが詩的に表現されており、聴き手の心を揺さぶります。
聴く人の眼前には、美しい夜祭の情景が映し出されるのではないでしょうか。
和風曲ですが、韻を踏んだヒップホップ調のボーカルも小気味よいビートが、てにをはらしさが出た一曲です。
NEPPUU〜熱風〜
『NEPPUU〜熱風〜』は「初音ミク×鼓童スペシャルライブ2023 ~結~」テーマソング。
長年ボカロシーンを牽引してきたみきとPによって、2023年に公開されました。
日本の祭りに欠かせない力強い和太鼓のリズムと、ダイナミックなギターサウンドが融合し、聴く者を圧倒。
色鮮やかなMVもクオリティが高く、ライブ感があります。
百鬼祭
『百鬼祭』はハイセンスな和風ボカロ曲。
『KING』や『酔いどれ知らず』など、数々のヒット作を排出してきたKanariaによる楽曲で2020年にリリースされました。
祭り囃子のようなイントロと、手拍子のようなドラムで、さながら夏祭りをイメージさせるナンバーです。
MVの女性の鬼から察するに、復讐譚と感じ取れますが、シンプルな歌詞だけに考察の余地あり。
kanariaらしい、エッジの効いた音楽性も見え隠れします。
百鬼夜行的な物語だとすると、鬼にとってはそれも一種の「お祭り」なのかもしれませんね。
夏に聴きたいボカロ曲はいっぱいある!いろんな夏がテーマの歌を楽しもう
この記事では、夏の様々なシーンにぴったりの25曲のボカロ曲をご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
明るく爽やかな曲から切ない曲、夏の終わりを感じさせる曲まで、どれも心に響く名曲です。
お気に入りの一曲を見つけて、ぜひ素敵な夏をお過ごしください!
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