一度聴いたら耳から離れない電子音がクセになる、特徴的な音楽ジャンル「テクノ」。
今やJ-POP、アニソン、J-ROCKなどあらゆる音楽ジャンルとの融合も果たしています。
今回は、今活躍するテクノサウンドが印象的なアーティストが影響を受けたレジェンドから、話題のテクノアーティストまで、初心者でも聴きやすい定番アーティストを、おすすめの楽曲とともにご紹介していきます。
この記事でわかること
おすすめテクノ〈1〉【洋楽の名盤・アルバム】
テクノの始祖から、今も現役で活躍しているテクノデュオまで、洋楽のテクノアーティストたちを名盤とともにご紹介します!
音楽ジャンル「ハウスミュージック」おすすめ名曲・人気曲ランキング
Human’s Libより『What is Love』|Howard Jones
What is Love anyway
Does anybody love anybody anyway
What is Love anyway,
Does anybody love anybody anyway
80年代を代表するテクノポップアーティストといえば「Howard Jones(ハワード・ジョーンズ)」です。
たくさんのシンセサイザーを1人で操作し、ゴージャスなサウンドを生み出す彼は”音の魔術師”とも呼ばれました。
テクノにありがちな小難しさがなく、洋楽に馴染みがない人でも聴きやすいサウンドとメロディがハワードの楽曲の特徴です。
そしてなによりも、テクノポップとしてクオリティが高く、どの楽曲も聴き応え抜群なのが魅力です。
おすすめのアルバムは最大のヒット曲『What is Love』を収録した「Human’s Lib」です。
冒頭『Conditioning』から軽快なポップサウンドで始まり、続いて歌詞を紹介している人気曲『What is Love』、次に、後にシングルカットされた『Pearl in the Shell 』と名曲が目白押し!
全11曲、メロディアスな曲ばかりが収録されたイチオシのアルバムです。
Discoveryより『Get Lucky』|Daft Punk
She’s up all night till the sun,
I’m up all night to get some.
She’s up all night for good fun,
I’m up all night to get lucky.
日本で最も知名度の高い洋楽テクノアーティストが、フランスのテクノデュオ「Daft Punk(ダフト・パンク)」です。
彼らの楽曲は海外だけでなく日本のクラブシーンでもヘビロテされているので、楽曲は聴いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
また、5人組ア・カペラグループ「PENTATONIX」がカバーしたDaft Punkのメドレーも大きな話題を呼びました。
彼らの存在を名実ともに世界に知らしめたアルバムが『Discovery』です。
1stアルバムの時点で、1980年代の回帰的な音とディスコミュージック的なファンキーさのあるリズムを取り入れた、彼ら独自のサウンドを展開していました。
しかしこのアルバムでは、1970年〜80年代を感じさせるポップスの雰囲気も取り込んで、歌寄りにシフトさせたのです。
このアルバムで、彼らのダンサブルなテクノサウンドが世界の最先端になったといえるでしょう。
中でも収録曲の『Get Lucky』は、第56回グラミー賞で最優秀レコード賞を受賞しています。
Computer Worldより『電卓 – Dentaku』|Kraftwerk
Bokuwa ongakuka
Dentaku katateni
無機質な”マン・マシン(人間解体)”というコンセプトを貫いている「Kraftwerk(クラフト・ワーク)」。
1970年代、まだ黎明期にあった「電子音楽」をポップ・ミュージックの域に到達させ、1980年代以降に生まれたさまざまな音楽ジャンルに広く絶大な影響を与えました。
Kraftwerkの名盤はたくさんありますが、中でも現在のクラブシーンに大きな影響を与えているといわれるのが、1981年にリリースされた「Computer World」です。
この作品はKraftwerkの全作品の中でも、最もポップでキャッチーなアルバムです。
このアルバムは日本盤も発売されています。
その中の『電卓 – Dentaku』は日本語で歌われているので、はじめてKraftwerkを聴く人にもおすすめです。
おすすめテクノ〈2〉【日本のアーティスト】
数々のロックバンドやアーティストが影響を受けたグループや、テクノ界に欠かせないプロデューサーまで、日本のテクノアーティストの大定番をご紹介します!
かっこいい&かわいい!日本のテクノミュージックの名盤を厳選まとめ
YMO|君に、胸キュン。
君に胸キュン 浮気な夏が
ぼくの肩に手をかけて
君に胸キュン 気があるの?って
こわいくらい読まれてる
日本のテクノの元祖といわれたYMOというグループをご存知でしょうか?
平成生まれの場合、知らない人も多いかもしれません。
YMOとは、1978年に結成されたテクノグループ、イエロー・マジック・オーケストラ(Yellow Magic Orchestra)の略です。
とにかくメンバーがとんでもないです。
知る人ぞ知るバンド「はっぴいえんど」のベーシスト細野晴臣さんに、『戦場のメリークリスマス』で有名な坂本龍一さん、『タイムマシンにおねがい』で知られる「サディスティック・ミカ・バンド」でも活躍した高橋幸宏さん。
この名前だけみても、当時を知る人はその圧倒的な凄みを感じるかと思います。
彼らが活躍した80年代には空前のテクノブームが訪れ、大学の学園祭や高校の文化祭ではYMOのコピーバンドが乱立してしました。
おすすめの曲は、YMOの7作目のオリジナルアルバム「浮気なぼくら」の先行シングルとしてリリースされた『君に、胸キュン。』です。
それまでの前衛的なサウンドから一転したポピュラー志向の楽曲で、テクノサウンドをはじめて聴く人でも聴きやすいのが特徴です。
電気グルーヴ|Shangri-La
夢でKISS KISS KISS KISS KISS KISS
何処へも何処までも つながる様な 色めく世界 麗しの時よ
夢でKISS KISS KISS KISS KISS KISS
いつでもいつまでも キラめくような甘い思いに
胸ときめいていた あの頃の様に
デビュー以来30年に渡って日本のテクノシーンをリードしてきた石野卓球さんとピエール瀧さんによるテクノユニット「電気グルーヴ」。
彼らの魅力は「全力でふざけるユーモアセンス」です。
電気グルーヴのPV、歌詞の面白さには定評があります。
小学生が休み時間に考えるようなくだらないものから、思わずクスッとしてしまうユーモアに溢れるものまでさまざまです。
しかし、彼らの本当の魅力は、ユーモア溢れる歌詞やPVとは裏腹な、抜群の音楽センスとクオリティの高さが垣間見える、レベルの高い楽曲にあります。
そんなユーモアと音楽センスを感じる楽曲が『Shangri-La』です。
ライブではおしゃれでかっこいい演出がされていますので、是非一度観てみてください!
中田ヤスタカ|NANIMONO(feat. 米津玄師)
不確かな言葉を携えて 呼吸を揃えて初めまして
そんで愛されたのなら大歓迎 繰り返し向かえ遠く向こうへ
ここまで日本のテクノ界のレジェンドをご紹介してきましたが、ここで近年話題になった楽曲も紹介しておきましょう。
それは、近年のテクノサウンドには欠かせないプロデューサー中田ヤスタカさんと、シンガーソングライターの米津玄師さんがコラボした『NANIMONO』です。
この曲は映画「何者」の主題歌として発表され、中田ヤスタカさんは映画のサウンドトラックの全てを担当しました。
テクノ界の天才が作った曲に、シンガーソングライター界の天才が歌詞をつけたという、双方の才能がこれでもかと詰め込まれた名曲です。
おすすめテクノ〈3〉【イチオシ邦楽ランキング】
よりポップで聴きやすいテクノサウンドが特徴の邦楽曲をご紹介します!
テクノ初心者の方は、まずこの3曲から聴いてみてはいかかがでしょうか。
ハウスミュージックとは?必聴のおすすめ名曲&アーティストを徹底解説!
第3位 2018年発売!〈きゃりーぱみゅぱみゅ|きみのみかた〉
ぼくはきみのみかた 誓ったあの日から 永遠祈りの100年先も
ぼくはきみのみかた 全てを変えてく 勇気がトリガー 最後の一人が
ぼくはきみのみかた 未来が読めれば 何を守りたい?1000年先も
ぼくはきみのみかた 儚い希望か 信じてみないとスタートじゃない
第3位は2018年に発売された、きゃりーぱみゅぱみゅさんの『きみのみかた』です。
この曲は、2017年の『良すた』以来、1年ぶりとなるデジタルシングルです。
リリースペースも一時期より落ち着き、ライブシーンを中心に活躍をしているきゃりーぱみゅぱみゅさん。
久しぶりのシングルとなる『きみのみかた』は、グルーヴィーながら落ち着いたテンポのダンスビートに、彼女のラップ調の歌が乗っている、これまでのイメージをさらりと覆すようなフレッシュなナンバーです。
第2位 名曲「光」のテクノ版!〈宇多田ヒカル| – 光 -Ray Of Hope MIX- (Remixed by PUNPEE)〉
どんな時だって
ずっと二人で
どんな時だって
側にいるから
君という光が私を見つける
真夜中に
第2位は、宇多田ヒカルさんの名曲『光』を、トラックメイカーのPUNPEEさんがリミックスした楽曲です。
PUNPEEさんは、RHYMESTERなどのサウンドプロデュースを手がけるトラックメイカーで、自他ともに認める宇多田ヒカルさんのファンでもあります。
ゲームソフト「キングダムハーツ D2.8 ファイナル チャプター プロローグ」のテーマソングに起用されたこの楽曲。
原曲の良さを残しつつも、ゲームの世界観にぴったりな都会的なテクノサウンドにアレンジされた、聴き応え抜群の1曲です。
第1位 世界でも活躍!〈Perfume|ポリリズム〉
くり返すこのポリリズム
あの衝動はまるで恋だね
今、日本のテクノといえば、テクノダンスグループ「Perfume」が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。
中田ヤスタカさんの作るテクノサウンドに、彼女たちのシンクロ率の高いダンスと、最先端の映像技術が合わさったライブ演出は、今や日本だけでなく世界でも評価されています。
元々は普通のアイドルグループだったPerfumeが、中田ヤスタカさんのテクノサウンドと出会い、知名度がグッとあがるきっかけとなった曲がご紹介している『ポリリズム』です。
彼女たちとテクノの原点がこの曲に詰まっています!
ピコピコ音がクセになる!テクノを聴いてみよう
今や日本のポップスにおいても、欠かせないテクノサウンド。
これまでテクノに触れることがなかったあなたも、電子音が作り出すテクノサウンドを一度聴けば、きっとクセになるはずです。
まずはポップな邦楽から聴いてみましょう。
興味が出てきたら、日本のテクノの先駆者たち、さらに洋楽のテクノを聴いてみると、どんどん”テクノ沼”にハマっていくこと間違いなしです!
そうなったら、アメリカのデトロイトから発信される、もしくはデトロイト出身のアーティストならではの特徴がみられる「デトロイトテクノ」、音数が少ないシンプルなメロディー&4つ打ちリズムが基調の「ミニマルテクノ」も聴いてみてほしいです!
高速テンポ&主張強めのビートを混ぜ合わせたサウンドが特徴の「ハードコアテクノ」なんてのもありますよ。
そして、きっと、ハウスやユーロビートなど他のダンスミュージックにも興味が沸いちゃうはずです。
ちなみに、ハウス・ミュージックのイチオシアーティストは「アレクサンドラ・スタン」です。
自分に合うか心配なら、CDなどの商品を購入する前に、オンラインショップでいろいろ情報を調べて、試聴できるものは片っ端から聴いてみましょう!
この記事のまとめ!
- テクノとは電子音を用いた音楽ジャンルのこと
- クラブミュージックとしても人気
- 日本のロックバンドやアーティストも影響を受けている
- テクノは一度聴いたらクセになる