カラオケを楽しみたいのに、思うような声量が出ないと悩んではいませんか。
また、その場合、普段も相手に聞き返されることが多いのではないでしょうか。声のボリュームが小さいせいで損している人は結構いるはずです。
実は、声が小さい原因にはさまざまな心理的・身体的要因が関わっているケースがあります。
そのため、その原因を取り除くことができれば、望み通りに大きな声が出せるようになるかもしれません。
この記事でわかること
声が小さい人の心理的原因
まずは、声が小さくなってしまう心理的原因について見ていきましょう。
相手に否定されるかもしれない恐怖心
声が小さい人は、臆病で物事をネガティブに考える傾向があります。
そのため、自分の発言によって相手を不快にさせてしまうのではないか、さらには否定・拒絶されてしまうのではないかという恐怖心を抱いていることが多いです。
普段は小さくないのに、目上の人や苦手なタイプの人を前にすると声が小さくなってしまう、という人はかなりいるはずです。
自信がなく恐怖心に苛まれた状態の場合、声はどんどん出にくくなってしまいます。
恐怖心を持ちすぎると、伝えたいことが相手に伝わらなくなってしまうもの。
何かを発言するときは、できるだけ深刻に考えないようにしましょう。
緊張によって声が出しにくくなっている
人間は緊張状態にあると声が出にくくなります。
- 「何か面白いことを言わなければ」
- 「気の利いた発言ができるだろうか」
と、つい自分にプレッシャーをかけてはいませんか。
しかし、誰もが感情を揺さぶるような発言ばかりをしているわけではありません。
それ以前に、声が小さいと、せっかくの発言が相手の耳に届かない可能性もあります。
まずは、相手に聞いてほしい言葉を届けることが大切です。
緊張しやすい自覚のある人は、「言いたいことが伝わればいい」と考えて、深呼吸してから発言してみてはいかがでしょうか。
自分の声に自信がない
自分の声にコンプレックスがある人は、声量が小さくなりがちです。
動画や音声ファイルを通して聞く自分の声と、普段話しながら聞いている自分の声との違いに驚いた経験がある人は多いのではないでしょうか。
しかし、その違和感は自分が聞きなれていないからで、他人は意外と気にしていないものです。
「声を気にする人はいないから大丈夫」と考えて自然に話した方が、相手の印象も良くなるでしょう。
恥ずかしがり屋だから
恥ずかしがり屋の人は声が小さくなる傾向が強く出ます。
自分への注目を避けるために、発言をする時、無意識に声のボリュームを落としてしまうのです。
また、こうした人は視線が下に向いていることが多いでしょう。
このような態度が続くと「自分と話したくないのかな」と、相手に誤解されてしまう可能性があります。
注目されることに慣れるために、まずは相手の顔をしっかり見ることから始めると良いかもしれません。
おとなしい性格のため
人前に出たくない、おとなしいタイプの人も声が小さいことが多いです。
このタイプの人は自分から発言することも少なく、人間関係においても受け身になりがちです。
とはいえ、おとなしい人も自分の意見がないわけではありませんよね。
いざ主張したい時に声が小さいと、仕事などの大切な場でも発言を流されてしまうかもしれません。
相手に届く適切な声量を知るためにも、話す時は顔を上げるようにし、相手の耳に自分の声が届いているか確認するように心掛けましょう。
声が小さい人の身体的原因
続いて、声が小さくなりがちな人の身体的要因について解説していきます。
口の開きが小さい
声が小さくなってしまう第一の身体的な原因は、口の開きが小さいことです。
話すときにしっかり口が開いていないと、声が小さくなるだけではなく、くぐもったり滑舌が悪くなったりするため、聞き取りづらい声になります。
しかし、声の小さい人は普段から口の開きが小さいまま過ごしているので、自分では気づかないことも多いです。
「ちょっと口の開きが足りないのかも…」と思ったら、まずは母音を意識して話すようにしてみましょう。
しっかりと口を開けられるようになれば、自然と声も大きくなっていくはずです。
姿勢が悪い
猫背など、普段から姿勢の悪い人も声が小さいことが多いです。
背中を丸めることであごが突き出たようになっている、逆にあごを引き過ぎているといった不自然な姿勢は、喉や首を圧迫してしまいます。
そのため、声が出づらくなってしまうのです。
首回りや肩、喉を緊張させない、リラックスした姿勢の方が声は出やすくなります。
猫背気味の人はなるべく胸を張って、あごを引き過ぎず自然な姿勢で声を出すことをおすすめします。
話すための筋肉が弱い
声を出すという行為には、さまざまな筋肉が関わっています。
舌や口周辺の筋肉、さらには横隔膜やインナーマッスルなど、これらの筋肉をしっかり動かすことで大きな声が出せるようになるのです。
しかし、声の小さい人はこうした筋肉の力や舌力が弱い可能性があります。
普段から腹式呼吸を行ったり、母音を意識して口や舌を動かしたりすることで、発声のための筋肉を鍛えることができます。
肺活量を鍛えるようなトレーニング方法も有効です。
声帯が閉じていない
声帯がきちんと閉じていないために、声が小さくなっているケースもあります。
声帯は呼吸をしている時には開いていますが、声を出すときには閉じます。
その声帯を振動させることで声を発生させるのです。
そのため、声帯をしっかり閉じられない人は、せっかく声を出しても小さくなってしまいます。
声帯を閉じるためには「閉鎖筋」という筋肉を鍛える必要があります。
「あ」と「え」の中間音を発声してみると、声帯が閉じている感覚が掴みやすくなるのでやってみましょう。
また、濁音である「がきぐげご」の発声練習をすることで、閉鎖筋を鍛えることが可能です。
十分な空気が出せていない
声と一緒に十分な空気が吐き出せていない場合も、声が小さい原因になります。
日ごろから吐く息が弱いと感じている人は要注意です。
肺活量をアップできるようなトレーニングや、腹式呼吸の練習をすることをおすすめします。
普段から腹式呼吸を意識してできるようになれば、体内に酸素をたくさん取り込むことができ、しっかりと息が吐き出せるようにもなります。
今日からできる!大きな声になるための方法3選
声が小さいことで困っているなら、大きな声を出すための訓練方法をおすすめします。
これから紹介する対策法を実践すれば、きっと必要な時に大きな声が出せるようになるはずです。
腹式呼吸をマスターする
声を出すための筋肉が弱かったり、しっかり空気が吐き出せていなかったりと、フィジカルな問題で声が小さくなっている人は、腹式呼吸をマスターするのがおすすめです。
- 息を吸い込みながらお腹を膨らませる。勢いをつけすぎて、肩や胸を動かさないよう注意。
- 十分に息を吸い込んだら、ゆっくりと吐き出していく。この時、自然とお腹が凹んでいけばOK。
最初は難しいかもしれませんが、何度か練習することで自然と腹式呼吸が身についてくるはずです。
大きな声を出すためにも、ぜひ腹式呼吸をマスターしましょう。
笑い声で声帯の閉鎖力を鍛える
普段声の小さい人は、笑う時もあまり大きな声を出さないのではないでしょうか。
大きな声を出せるようになりたいなら、大笑いすることで声帯を鍛えると良いでしょう。
しっかり声を出して笑うことで、声帯を閉じる感覚が掴みやすくなります。
面白いことがあったときは、ぜひ大声で笑ってみてください。
カラオケで思いっきり大きな声を出す
発声練習や大声を出して笑うなどの訓練は、普段の環境ではなかなか難しいという人も多いでしょう。
周囲を気にせず大きな声を出すには、カラオケボックスの利用がおすすめです。
その際にはぜひ、親しい友人に同伴してもらいましょう。
気兼ねなく言い合える間柄であれば、照れや緊張によって声が小さくなることもなく、身体的な要因でも「口開いてないよ!」などと指摘をもらえるので、しっかり発声練習ができるはずです。
【男女共通】大きな声を出す練習にぴったりの楽曲
ここでは、大きな声を出す練習にぴったりの楽曲を紹介していきます。
ら・ら・ら|大黒摩季
ら・ら・ら~
今日と明日はあなたに逢えない
パワフルな歌声で人気の女性シンガー、大黒摩季さんのヒット曲。
もともと声量が必要な歌なので、大声を出す感覚を掴みたい場合にピッタリです。
サビの「ら・ら・ら」の部分はしっかりと声を出し切って歌いましょう。
シャボン玉|モーニング娘。
待っていたって 戻らない
全ての恋は シャボン玉
恋をするなら この次は
あんた名義の恋をしな
道重さゆみさんや田中れいなさんを含む、6期メンバーの加入後にリリースされたシングルが『シャボン玉』です。
歌謡曲とロックを融合させたような個性的なサウンドの作品で、ボーカルもこぶしや巻き舌を駆使して歌っています。
1曲歌い切れば、力強い声の出し方のコツが掴めるでしょう。
リンダ リンダ|THE BLUE HEARTS
ドブネズミみたいに
美しくなりたい
写真には写らない
美しさが あるから
とにかく叫びたい時に歌う曲といえば、伝説のバンド、ブルーハーツの『リンダ リンダ』ではないでしょうか。
シンプルな音程なのでボイストレーニングにおすすめです。
友達と一緒に腹式呼吸で思いっきり歌えばストレス解消にもなるでしょう。
愛をとりもどせ!!|クリスタルキング
微笑み忘れた顔など
見たくはないさ
愛を取り戻せ
クリスタルキングの『愛をとりもどせ!!』は、アニメ「北斗の拳」のオープニングテーマとして有名な作品です。
パワフルな高音が特徴的なので、難易度は少々高め。
大きな声で歌うことに慣れてきたら、ハイトーンボイスの練習も兼ねてぜひ挑戦してもらいたい1曲です。
ロマンス|PENICILLIN
愛に気づいて下さい
僕が抱きしめてあげる
夢も涙も忘れて
君を求めていた
ビジュアル系全盛期の中でも、耽美な雰囲気と繊細な楽曲で人気を集めていたPENICILLIN。
そんな彼らの6枚目のシングル『ロマンス』は、オープニングからマックスで盛り上がるのが特徴です。
気持ちをこめてシャウトできれば、歌うことがきっと楽しくなるでしょう。
今日からできる改善方法で大きな声を手に入れよう!
声が小さいと、会話もカラオケもいまいち楽しめないことが多いです。
小さい声がコンプレックスになっているのなら、紹介してきた改善方法を試してみることをおすすめします。
とくにカラオケなら、周りを気にせず楽しく発声練習ができる利点があります。
大きな声が出るようになれば、これまで以上に歌うことが楽しくなるはず!
自信がつけば、カラオケの採点ランキング上位入りを目指すこともできるかもしれません。
どの方法もすぐに実践できるものばかりなので、思い立ったらすぐチャレンジしてみてくださいね。
この記事のまとめ!
- 声が小さい人には恥ずかしい、緊張してしまうなどの心理的原因が関わっている場合がある
- 声帯が閉じない、声を出す筋肉が弱い、などの理由でも声が小さくなる
- 大きな声を出すためには、普段から声の出し方を練習することが大切