アナログレコードを楽しむための必須アイテム「レコードプレーヤー」。
導入を検討しているけれど、人気商品や選び方が分からなくて、商品選びを進められないという人も多いのではないでしょうか?

この記事のもくじ
そもそもレコードプレーヤーとは?
レコードプレーヤーとは、アナログレコードを再生するためのオーディオ機器です。
主に、レコードの溝に記録された音声情報を読み出し、音声信号として送り出す役割を担っています。
一時期は、音響マニア向けの機器というポジションでしたが、近年ではアナログならではのサウンドが再評価され、音楽好きを中心に注目を集めるようになっていますよ。
デジタル機器と比べると利便性は劣りますが、普段とは違ったテイストのサウンドを楽しんでみたい、純粋に音を楽しみたい人は要チェックのアイテムです。
レコードプレーヤーは音質重視な人におすすめ!
レコードプレーヤーは音質重視な人、とくに空気感や臨場感を重視したい人におすすめです。
これは、アナログレコードに可聴域と言われる20Hz〜20KHzに加え、20KHz以上の高い周波数の音が記録されているため。
デジタル音源やCDではカットされている周波数の音もしっかりと記録しているので、より空気感や臨場感のあるサウンドが楽しめます。
アナログならではの、マイルドなサウンドが楽しめるのもポイント。
ノイズが乗りやすい点はデメリットですが、リアルなサウンドを楽しみたいなら、レコードプレーヤーとレコードを使って音楽を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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レコードプレーヤーのおすすめの選び方
自分好みのレコードプレーヤーを見つけたいなら、選び方をしっかりと把握した上で選びましょう。
もちろん、価格や見た目で選んでも良いですが、選び方のポイントを意識したほうがより自分に合った1台が見つかりますよ。
次は、レコードプレーヤーのおすすめの選び方を紹介します。
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回転方式を確認
ベルトドライブ式
「ベルトドライブ式」は、多くのリスニング向けレコードプレーヤーが採用している、定番の回転方式です。
ゴムベルトとモーターを使ってレコード盤を載せる「プラッター」を回転させるタイプで、回転の安定性が高いのが特徴。
音質劣化の原因となる「回転ムラ」も起こりにくいほか、余分な振動をゴムベルトが吸収してくれるため、比較的ピュアな音質が楽しめます。
ゴムベルトが消耗品である点はデメリットですが、商品数が豊富で、再生性能も優れたタイプを選びたいなら、ベルトドライブ式がおすすめです。
ダイレクトドライブ式
プラッターの中心の軸そのものがモーターとなっているタイプが「ダイレクトドライブ式」です。
回転数の微調整が可能なほか、レコードをこすって独特な音を出すスクラッチにも対応しているため、主にDJ用のレコードプレイヤーに採用されています。
消耗品が少ないのもメリットの1つ。
全体的に高価な傾向がありますが、DJをやるならぜひチェックしておきたいタイプです。
SPレコード対応か確認
1963年までに生産されていた、初期型のレコード「SPレコード(SP盤)」を再生して楽しみたいなら、SPレコード対応のものを選びましょう。
実はレコードプレイヤーは、モデルによって対応するレコードが異なります。
多くのモデルが定番のLPレコード(LP盤)、EPレコード(EP盤)に対応しているため、この2種だけを聴くのであれば、あまり気にする必要はありません。
しかし、SPレコードにも対応している機種は若干少ないので注意しましょう。
78回転に対応、もしくはSPレコード対応と記載されていれば再生は可能なので、SPレコードを聴きたい人は必ずチェックするようにしてくださいね。
回転数の確認
レコードプレイヤーを選ぶときには、対応する回転数もチェックしておきましょう。
回転数とは、ターンテーブルが1分間に回転する回数を表したもので「RPM」という単位で表されることもあります。
レコードのタイプによってベストな回転数が決まっており、LPレコードなら33回転、EPレコードなら45回転、SPレコードなら78回転となっています。
多くのモデルが現在主流の33回転と45回転に対応していますが、モデルによって異なる場合があるので必ず確認しましょう。
トーンアームの種類を確認
自分好みの、使い心地のいいレコードプレイヤーを見つけたいなら「トーンアーム」の種類も要チェックです。
トーンアームとはレコード針が付いたパーツ「カートリッジ」を支える固定装置のこと。
一体型の「インテグレーテッドアーム」と、カートリッジの取り外しが可能な「ユニバーサルアーム」の2種類があります。
気軽に楽しみたいなら「インテグレーテッドアーム」がおすすめ。
カートリッジを交換して、音の変化を楽しみたいなら「ユニバーサルアーム」を選ぶといいでしょう。
カートリッジを確認
レコード針が受け取った信号を、電気信号に変換するパーツ「カートリッジ」の種類を確認することも、レコードプレイヤーを選ぶ際の重要なポイントです。
少し細かなポイントですが、しっかりと確認して選べば、より好みにマッチした1台が見つかりますよ。
気軽に購入できるモデル、スタンダードな仕様のモデルを探しているなら、自身で針を交換できる「MM型」を搭載したものがピッタリ。
音質を重視したモデルが欲しいなら、針交換はできないものの音質に優れた「MC型」を搭載したものがおすすめです。
フォノイコライザーが有無を確認
好みの使い心地・音質を持ったレコードプレイヤーが欲しいなら、フォノイコライザーの有無も確認しましょう。
フォノイコライザーとは、音声信号の変換・増幅を行う、レコードを聴くために必須な装置のこと。
レコードプレイヤーには、このフォノイコライザーが必要なものと、内蔵したものの2種類があります。
フォノイコライザーが必要なものは、別途機材を購入する必要がありますが、好みの音質で音楽を楽しめるのが特徴。
そのため、こだわりたい人や中上級者に向いているといえるでしょう。
対する内蔵タイプは、フォノイコライザーの購入が不要なほか、価格も安いものが多いため、出費を抑えたい人や初心者に向いています。
スピーカーが内蔵されているか確認
手軽にレコードを楽しみたいなら、スピーカーが内蔵されたモデルがおすすめです。
スピーカーが内蔵されたモデルなら、別途フォノイコライザーやスピーカー、アンプなどを用意しなくても、レコードプレイヤー単体で音楽を楽しめます。
配線も基本的に不要なため、音響機器のセッティングに不慣れな人でも気軽に使えますよ。
省スペースで設置できるのも嬉しいポイントです。
Bluetooth対応か確認
「Bluetooth」とは、多くのワイヤレスの音響機器やスマホ、PCが対応する無線規格のことです。
近年のレコードプレイヤーには、このBluetoothを使った音声出力・入力に対応したモデルも多く販売されています。
入出力に対応したモデルなら、手軽に外部の音楽プレーヤーやワイヤレススピーカー・ヘッドホンなどとも接続できるので、快適に音楽を楽しめますよ。
配線が不要なため、セッティングが簡単なのもポイント。
信号をデジタルに変換するためアナログ感は減ってしまいますが、利便性を重視したいならBluetooth対応のレコードプレイヤーがおすすめです。
USB対応か確認
レコードの音を録音して好きなデバイスで楽しみたいなら、USB対応モデルがおすすめです。
USBに対応したものであれば、レコードの音声をデジタル化し、好きなデバイスに取り込むことができますよ。
スマホや音楽プレーヤーに取り込めば、場所を選ばずにレコードの音を楽しめるのも魅力の1つ。
Bluetooth接続と同様にデジタルに変換するため、音質は若干落ちますが、いつでも気軽にレコードの音を楽しみたいなら、USB対応モデルを選んでみてくださいね。
レコードプレーヤーのおすすめ5選|初心者向け編
初めてレコードプレーヤーを購入する人には、高コスパなモデルがおすすめです。
高コスパモデルなら機能も充実しているほか、使い勝手も良いので快適にアナログレコードの音を楽しめますよ。
次は、初心者におすすめのレコードプレーヤーを紹介します。
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ION AUDIO(アイオンオーディオ) / Vinyl Transport Red トランク型レコードプレーヤー

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/267598/
イギリスの音響機器ブランドION AUDIO(アイオンオーディオ)が手掛ける、トランク型のレコードプレイヤーです。
33回転、45回転、78回転の3種に対応したモデルで、本体にはステレオスピーカーが内蔵されています。
電池駆動も可能なほか、ハンドルも付いているので携帯性もバツグン。
税込みで8000円前後というリーズナブルな価格も魅力の、初心者におすすめの1台です。
Vinyl Transport Red トランク型レコードプレーヤー
CICONIA(チコニア) / レコードプレーヤー TE-1907

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レトロなルックスが目を引く、トランクケース型のレコードプレイヤーがCICONIA(チコニア)の「TE-1907」です。
1万円以下のリーズナブルなモデルながらも、USBメモリやmicroSDに録音する機能を備えています。
手軽に録音できるので、色々なデバイスでレコードの音を楽しみたい人でも快適に使えますよ。
Bluetoothを使った外部機器との接続機能(入力のみ)、スピーカーと接続するためのRCA端子も備えているのもポイント。
33回転、45回転、78回転の3種に対応しているほか、内蔵スピーカーを使った音楽再生も楽しめる、多機能なモデルです。
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DENON(デノン) / アナログレコードプレーヤー DP-29F

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オーディオファンからも高い評価を受けるメーカー・DENON(デノン)が手掛ける、レコードプレイヤーのエントリーモデルが「DP-29F」です。
こちらは33回転と45回転に対応した、ベルトドライブ方式のスタンダードな仕様のモデルとなっています。
レコードサイズを選択するだけで、自動的にアームが移動するフルオートシステムや、フォノイコライザーを標準搭載しているので、初心者でも快適に音楽を楽しめますよ。
手軽にアナログレコードを楽しめて、音質にもこだわられた1台が欲しい人におすすめのモデルです。
デノン Denon DP-29F アナログレコードプレーヤー フォノイコライザー付 フルオート カートリッジ付属 ブラ...
オーディオテクニカ(audio-technica) / サウンドバーガー AT-SB727

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レコードを挟み込んで使うという、独特な設計が印象的なモデルが「AT-SB727」です。
製造は日本の有名音響メーカー・audio-technica(オーディオテクニカ)が手掛けています。
10cm×30cmのコンパクトなサイズ感となっているので、収納も簡単。
さらにUSB充電式を採用しているので、持ち運んでの利用も快適です。
ワイヤレスのスピーカーやヘッドホンが接続できるだけでなく、ピンジャックのあるステレオシステムとの有線接続に対応しているのも魅力の1つ。
単体では音は出せませんが、個性的で使いやすいレコードプレイヤーが欲しい人に、とくにおすすめの人気モデルです。
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ガッドハウス(GADHOUSE) / レコードプレーヤー Brad Retro

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バンコクを拠点とするブランド・Gadhouseが手掛ける、レトロなルックスのスピーカー内蔵レコードプレイヤーです。
33回転と45回転、78回転に対応したモデルで、駆動方式には定番のベルトドライブを採用しています。
Bluetooth接続での音声入力も可能なので、スマホや音楽プレーヤー用のスピーカーとしても使用できますよ。
RCAの出力端子も備えているため、手持ちのスピーカーを使って音楽を楽しみたいという人にもおすすめです。
レコードプレーヤーのおすすめ5選|名機・上級者向け編
自分好みの機器と接続して高音質サウンドを楽しみたい、音質を追求したいなら、有名メーカーの上位モデルや名機がおすすめです。
上位モデルや名機なら、アナログレコードの魅力もしっかりと再現してくれるので、より高品位なサウンドが体験できますよ。
初心者向けの次は、音質重視の人におすすめのレコードプレーヤーを5つ紹介します。
LUXMAN(ラックスマン) / PD-151 MARKII

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日本の老舗音響メーカー・LUXMAN(ラックスマン)が手掛ける、スタンダードモデルが「PD-151 MARKII」です。
ベストセラーモデル「PD-151」のリニューアルモデルで、高性能モーターの使用、剛性が高いボディ、振動をしっかりと抑える本体設計などをしっかりと引き継いでいます。
新規設計の、ユニバーサル型のトーンアームを搭載しているのがPD-151との違いで、これにより、高い初動感度と安定したトレース性能を実現。
シンプルなルックスながらも、老舗メーカーならではのこだわりが多数盛り込まれたおすすめのレコードプレイヤーです。
TECHNICS ( テクニクス ) / SL-1200MK7-S DJ向けターンテーブルシステム

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/300121/
DJ向けの、高品質なターンテーブルが欲しい人におすすめなのが「SL-1200MK7」です。
多くのDJが愛用するSL-1200MKシリーズのモデルで、製造はPanasonicの高級音響機器ブランド・TECHNICS (テクニクス)が手掛けています。
安定した回転が魅力のダイレクトドライブ方式を採用したモデルで、±8%/±16%の範囲で回転速度を調節できるピッチコントロール機能も搭載しています。
振動にも強い設計も採用しているので、大音量で音楽を流すシーンでも快適にプレイできるでしょう。
TECHNICSならではの、優れた再生性能も魅力の高性能なDJ向けレコードプレイヤーです。
TEAC(ティアック) / ベルトドライブ アナログターンテーブル TN-5BB-M/B

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「TN-5BB-M/B」はXLRバランス出力端子を搭載した、本格派のベルトドライブターンテーブルです。
バランス対応のフォノアンプと組み合わせることで、よりクリアな音が楽しめるようになっています。
人工大理石と和紙、MDF(木質ボードの1種)の3種の素材を使用したシャーシを採用しているのもポイント。
これにより、優れた剛性と制振性を実現しています。
Ortofonらしいサウンドが楽しめる、MM型カートリッジ「Ortofon 2M RED」を搭載しているのもポイントな、高コスパなレコードプレイヤーです。
ヤマハ(YAMAHA) / レコードプレーヤー GT-5000

https://biccamera.rakuten.co.jp/item/4957812640855
「GT-5000」は、YAMAHAのレコードプレイヤーのフラグシップモデルです。
重量のあるキャビネットとプラッター、高性能なモーター、ベルトドライブ方式を採用することで抜けの良いサウンドを実現しています。
また、トーンアームの形状・素材にもこだわることで、共振を抑えつつノイズも低減させていますよ。
新世代の銅導体を音声配線に採用することにより、低域のパワー感がありながらもピュアなサウンドを実現しているのも特徴の1つ。
価格は高いですが、レコードを最高の環境で楽しみたいという人にはぜひチェックして欲しい、おすすめのレコードプレイヤーです。
Pro-Ject(プロジェクト) / X2 Hi-Fi ターンテーブル

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シンプルなデザインが目を引く、高性能なレコードプレイヤーがPro-Ject(プロジェクト) の「X2」です。
質量のあるMDFシャーシ、特殊なモーターの搭載方式を採用することで振動をしっかりと抑えているのが特徴。
さらに、独自設計のトーンアームを採用することで、正確なトラッキングも実現していますよ。
内部コイルに銀メッキの線材を使ったOrtofon製カートリッジを搭載しているのも魅力の、デザイン性と音質に優れたレコードプレーヤーです。
レコードを聴くときに必要なもの
レコードを聴くときに必要なものは、以下の通りです。
- カートリッジ・針
- スピーカー
- アンプ
- フォノイコライザー
「カートリッジ」と針は、レコードの溝から音の情報を拾うために必要なものです。
多くのレコードプレーヤーに標準で付属しているため、基本的には購入の必要はありませんが、交換して音の変化を楽しみたいなら購入を検討しても良いでしょう。
「スピーカー」は、音の出口となるもので、音声を出力する役割があります。
レコードプレーヤーからの信号を変換・増幅するのが「フォノイコライザー」。
フォノイコライザーからの信号をさらに増幅し、スピーカーで鳴らせる状態にするのが「アンプ」です。
スピーカー〜フォノイコライザーは、内蔵しているものなら不要ですが、非搭載タイプを購入するのであれば必ず用意するようにしましょう。
レコードプレイヤーはおすすめがたくさん!アナログな音色で日常に色をつけよう
レコードプレーヤーには、おすすめできる素敵なモデルがたくさんあります。
初心者でも気軽に使えるモデルから、音質を追求したもの、DJ向けのモデルまでその個性もさまざまです。
そのぶん種類も多いため選ぶのも大変ですが、選び方を意識して商品のスペックをチェックすれば、お気に入りの1台がきっと見つかりますよ。
また、気になるモデルが見つかった人はぜひチェックして、アナログならではの音色で毎日をより豊かなものにしてみてくださいね。
この記事のまとめ!
- レコードプレーヤーとはアナログレコードを再生するための機器のこと
- アナログレコードには、CDやデジタル音源でカットされている帯域の音もしっかりと収録されている
- レコードプレーヤーは回転方式や回転数、機能などに注目して選ぶのがおすすめ
- 初心者向けの高コスパなモデルから、上級者向けの音質重視モデルまで幅広い商品が販売されている
- レコードを聴きたいなら、スピーカーやアンプ、フォノイコライザーなどを用意しよう