「ボヘミアン・ラプソディ」はクイーンのフレディ・マーキュリーの伝記映画。
バンド結成から伝説のライヴエイドまでをリアルに再現した感動作です。
この記事のもくじ
映画「ボヘミアン・ラプソディ」とは
2018年に公開された映画「ボヘミアン・ラプソディ」とは、45歳の若さで亡くなったクイーンのフレディ・マーキュリーの生涯を描いた作品です。
フレディのミュージシャンとしての成功や私生活での苦悩、クイーンの名曲に隠れたエピソードなどに加え、臨場感あふれるライブシーンが大きな反響を呼びました。
世界興行収入は日本円にして1,000億円を越え、主演のラミ・マレックがアカデミー賞の主演男優賞を受賞するなど数々の賞を受賞した話題作です。
日本では一度観た人が何度も劇場に行く現象が起き、2018年週末観客動員数1位を記録しました。
ボヘミアン・ラプソディの映画あらすじ
1970年ロンドン。インド系移民のファルークは反骨精神から自分をフレディと名乗り、ブライアン、ロジャーがいた地元のバンドに加入、新生バンド、クイーンが誕生しました。
デモテープからスカウトされたクイーンは順調に知名度を上げ、フレディはガールフレンドのメアリーにプロポーズします。
クイーンは次々と名曲を発表しワールドツアーをするほどビッグになりましたが、自らのセクシュアリティやフレディを利用しようとする人たちが原因で、フレディはメンバーやメアリーから孤立してしまいます。
月日が過ぎ、1985年ライヴエイドのリハーサルで久しぶりに一緒に演奏する4人。
メンバーを前にフレディから明かされた衝撃の告白とは?
映画の見どころ
クイーンの数々の名曲
映画「ボヘミアン・ラプソディ」にはクイーンの数々の名曲が登場し、ファンだけではなくクイーンを知らなかった人にも改めて彼らの音楽の素晴らしさをアピールしました。
音楽プロデューサーはクイーンの現役メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーで、歌唱シーンは原則的にフレディが実際に歌った音源が使われています。
名曲「ボヘミアン・ラプソディ」のレコーディングシーンなど、名曲が生まれた背景なども見どころの1つです。
フレディ・マーキュリーの真実
フレディ・マーキュリーと言えば、派手なパフォーマンスで有名でしたが、映画「ボヘミアン・ラプソディ」では彼の意外な素顔が語られています。
移民としての差別、女性との恋愛、スキャンダルとマスコミの攻撃、華やかな毎日の影で孤独に悩んだ日々など、今まで知られていなかったフレディの苦悩が明らかに。
トレードマークの出っ歯は広い声域が出るからと大切にしていたことや、猫好きでたくさんの猫に囲まれて暮らしていたことなど、フレディの興味深いエピソードもいっぱいです。
圧巻のライブシーン
映画「ボヘミアン・ラプソディ」がこれほどヒットした要因の1つは、ラストの圧巻のライブシーンでしょう。
1985年のチャリティーイベント「ライヴエイド」のシーンは会場のセットから小物に至る細部まで全てを正確に再現。
セットリストも本番と同じ順で「レディオ・ガ・ガ」や「We Are The Champions」などを熱唱していますよ。
「ボヘミアン・ラプソディ」ブルーレイ&DVD2枚組では、劇場版でカットされていた2曲を加えた21分間のライヴエイド完全版が特別収録されています。
クイーンを演じたキャストの演奏
映画「ボヘミアン・ラプソディ」にはクイーンのライブシーンが多く出てくるため、メンバー4人を演じたキャストは楽器演奏の猛特訓をして役に挑みました。
フレディを演じたラミ・マレックはムーブメントコーチに特訓を受け、フレディが憑依したかのような最高のパフォーマンスを見せてくれます。
歌唱シーンでは一部ラミ・マレックが実際に歌っているシーンもあるとか。
ブライアン、ロジャー、ジョンの3人を演じたキャストたちも、演奏シーンをリアルに見せるために毎日猛練習をして撮影に挑みました。
映画で演奏しているシーンの彼らはまるで本物のミュージシャンのようで、役作りのために急遽練習したようには観えない仕上がりです。
秀逸なラブストーリー
映画「ボヘミアン・ラプソディ」はフレディとメアリーのせつない関係を描いたラブストーリーとも言えるでしょう。
無名時代からフレディを支え婚約までしたメアリーですが、クイーンが有名になりフレディがゲイに目覚めたことから、二人の歯車がかみ合わなくなってきます。
お互いにかけがえのない相手なのに愛を受け取れないメアリーと、愛を与えられないフレディ。
恋人から婚約者、そして友人となってもフレディを支え続けたメアリーの、大きな愛を感じる物語です。
ボヘミアン・ラプソディの映画キャスト
映画「ボヘミアン・ラプソディ」はクイーンのメンバーを演じたキャストが、全員本物そっくりなことも話題になりました。
クイーンのメンバー以外にも実在の人物が登場するのですが、みんなどことなく本人を思わせるキャスティングになっています。
現在のクイーンのボーカリスト、アダム・ランバートがカメオ出演しているシーンがあるので探してみてくださいね。
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ラミ・マレック / フレディ・マーキュリー役
主演のフレディ・マーキュリー役は、テレビシリーズ「ミスター・ロボット」で主演を務めたラミ・マレックです。
フレディが蘇ったような派手なライブパフォーマンスだけではなく、移民、性的マイノリティに悩むフレディの内面の闇までを見事に演じています。
ラミ自身もエジプト系移民だったため、「ここには自分の物語が描かれていた」と語りました。
ルーシー・ボイントン / メアリー・オースティン役
フレディの生涯に渡るソウルメイト、メアリー・オースティンを演じたのは映画「シング・ストリート未来へのうた」のルーシー・ボイントンです。
愛する男性が自らのセクシュアリティに悩むという複雑な役で、フレディのプライベートな部分を支える重要な女性を演じました。
ちなみに、ルーシーはこの映画がきっかけでフレディ役のラミ・マレックと交際するようになったそうです。
グウィリム・リー / ブライアン・メイ役
クイーンのギタリスト、ブライアン・メイを演じたのはテレビシリーズ「バーナビー警部」のグウィリム・リーです。
ブライアン・メイが「映像を見て自分かと思った」と言うほど、クイーンファンも驚いた激似ぶりでした。
映画で楽器を演奏するシーンを撮影する場合、普通は手元だけプロのミュージシャンの映像を使ったりするものです。
しかし、グウィリムを始めクイーンのメンバーを演じたキャストたちは、猛特訓して手元のシーンも全て自分で演じています。
ベン・ハーディ / ロジャー・テイラー役
クイーンのイケメンドラマー、ロジャー・テイラーを演じたのは映画「X-MEN:アポカリプス」のベン・ハーディです。
ベンはドラムの経験が全くないにもかかわらず、映画のオーディションで「ドラムができます」と言ってしまったため、毎日10時間の本格的なレッスンを受けて役作りをしました。
「ボヘミアン・ラプソディー」の、オペラ風コーラスの録音シーンなどもコミカルに演じています。
ジョゼフ・マッゼロ / ジョン・ディーコン役
クイーンのベーシスト、ジョン・ディーコンを演じたのは映画「ジュラシックパーク」のティム役で有名になったジョゼフ・マッゼロです。
ブライアン・メイ役のグウィリムとロジャー・テイラー役のベンは、本人たちから演技指導をしてもらうことができました。
しかし、ジョン・ディーコンは既に引退してたため、ジョゼフは2人にジェラシーを感じたそうですよ。
エイダン・ギレン / ジョン・リード役
クイーンのマネージャー、ジョン・リードを演じたのは、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でリトル・フィンガーことピーター・ベイリッシュを演じたエイダン・ギレンです。
無名時代のクイーンに着目してスカウトした敏腕マネージャー役が、イメージにぴったりでした。
エイダン・ギレンはメアリー役ルーシー・ボイントンが出演した「シング・ストリート未来のうた」など多くの映画に出演しています。
トム・ホランダー / ジム・ビーチ役
クイーンの専属弁護士でフレディに「マイアミ・ビーチ」と呼ばれ、後にクイーンのマネージャーになるジム・ビーチを演じたのはトム・ホランダーです。
トム・ホランダーは「パイレーツオブカリビアン」シリーズや「ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション」など多くの映画に出演しています。
そんな名優・トム・ホランダーは、映画「ボヘミアン・ラプソディ」でクイーンを陰で支えた兄貴的存在を演じました。
アーロン・マカスカー / ジム・ハットン役
フレディの最後にして最愛の恋人となる、ジム・ハットンを演じたのはアーロン・マカスカーです。
アーロン・マカスカーは、テレビドラマ「恥はかき捨て」にゲスト出演し、着実に知名度を上げてきました。
あまり出演作は多くなですが、映画「ボヘミアン・ラプソディ」をきっかけにキャリアが増えたかもしれませんね。
エンドロールに登場する優しそうなジム・ハットン本人に雰囲気がそっくりです。
ボヘミアン・ラプソディの映画に出てくるクイーンの名曲
ウォール・ストリート・ジャーナルの「史上最も人気のある100のロックバンド」の第3位に選ばれたバンド、クイーンは多くの名曲を残しました。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」はヒット曲をベストアルバム的に紹介しただけではなく、それぞれのストーリーに合った音楽を使って物語をドラマチックに演出していますよ。
ここでは、「ボヘミアン・ラプソディ」で使われたクイーンの名曲から、特に印象的な8曲を紹介します。
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Killer Queen
「Killer Queen」はクイーンがブレイクするきっかけとなった曲です。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」では、テレビ出演する際に口パクを強要されて不満そうなメンバーが描かれています。
キラークイーンとはフレディが作り上げた架空の女性ですが、高級娼婦という説もあり怪しいイメージの曲。
クイーンの音楽の特徴であるギターの重ね録りは、必聴です。
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Killer Queen 歌詞 Queen ふりがな付 - うたてん
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Love Of My Life
「Love Of My Life」はフレディがメアリーへの気持ちをつづったロマンチックなバラード。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディが語ったように、実際のライブでもファンが全員で歌って盛り上がる曲でした。
愛し合いながらも別の道を歩むことになった、2人の転機のシーンで効果的に使われています。
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LOVE OF MY LIFE 歌詞 Queen ふりがな付 - うたてん
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We Will Rock You
ドンドン(足拍子)パン!(拍手)で始まる「We Will Rock You」は今でもスポーツの応援などで会場を一気に熱くする、ロックアンセム。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」では、ブライアンがメンバーや奥さんの手や足を借りてフレディに説明するシーンが描かれています。
観客とステージが一体化する、テンションが上がること間違いなしの名曲です。
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We Will Rock You 歌詞 Queen ふりがな付 - うたてん
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I Want To Break Free
「I Want To Break Free」はメンバーが女装して踊るMVが可愛いポップな曲です。
女装を提案したのはロジャー・テイラーですが、アメリカでは「変態行為」とされMTVで放送禁止になってしまいます。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」ではフレディがバンドに不満をぶつけ、孤立していくきっかけとなっていくシーンで使われました。
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I Want To Break Free 歌詞 Queen ふりがな付 - うたてん
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We Are The Champions
「We Are The Champions」はワールドカップのテーマソングになるほど、今もスポーツ会場を盛り上げる曲です。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」では、有名アーティストが出演したチャリティーイベントのライヴエイドの会場がこの曲で盛り上がるシーンが描かれています。
映画の中の観客のように、このシーンを見ると思わず涙が溢れてしまうエモーショナルな曲です。
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We Are The Champions 歌詞 Queen 伝説のチャンピオン ふりがな付 - うたてん
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Bohemian Rhapsody
映画のタイトルになった「Bohemian Rhapsody」。
オペラ調の音楽はフレディのアイデアで、何層もの音やコーラスを重ねまるでクラシック音楽のような重厚感でロックの伝説的な名曲です。
フレディが納得するまで、メンバーが1人ずつ何度もレコーディングした舞台裏も映画に描かれています。
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Bohemian Rhapsody 歌詞 Queen ふりがな付 - うたてん
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Somebody to Love
メロディーも歌詞もゴスペルのような「Somebody to Love」は、映画「ボヘミアン・ラプソディ」の冒頭に挿入されている曲です。
1人目覚めて猫たちに見送られながら、ライヴエイドに向かうフレディ。
「誰かを愛することを私に気づかせてくれる人がいるだろうか」とフレディは大切な人を愛せない悲しみをこめて歌い上げているようです。
これから起こるライヴエイドの奇跡を予感させる、ドラマチックなオープニングです。
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SOMEBODY TO LOVE 歌詞 Queen ふりがな付 - うたてん
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The Show Must Go On
映画「ボヘミアン・ラプソディ」のエンドロールで流れる曲が、「The Show Must Go On」です。
最期までパフォーマーとしてショーを続けたいと願った、フレディの最後のメッセージのようにも聞こえます。
実はこの曲は死期が迫っていたフレディのために、メンバーが力を合わせて作った曲。
映画に描かれていたような、クイーンのメンバーたちの絆を感じさせてくれます。
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The Show Must Go On 歌詞 Queen ふりがな付 - うたてん
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ボヘミアン・ラプソディの映画が無料で観れる動画配信
映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観てみたい方は、動画配信サービスを利用してみましょう。
2021年3月現在、Amazonプライムビデオ、ビデオマーケット、TELASAの3つの動画配信サービスで視聴することができます。
会員にならなくても、無料おためし期間を利用すれば映画「ボヘミアン・ラプソディ」を無料で観ることができますよ。
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「ボヘミアン・ラプソディの映画は再現度が高い!見どころと音楽に注目して観てみよう」
映画「ボヘミアン・ラプソディー」はフレディ・マーキュリーの伝記映画です。
クイーンの成功の影に隠れた苦悩や葛藤に苦しんだ、彼の真実の姿に大きな反響がありました。
クイーンの名曲の数々やメンバーにそっくりなキャスト、ラブストーリーなど見どころがいっぱいです。
再現度が高いライヴエイドのシーンは、映像を観ながらライブ会場にいるような感動を味わえます。
クイーンの音楽や映画の見どころに注目して、「ボヘミアン・ラプソディ」を観てみましょう!
この記事のまとめ!
- 「ボヘミアン・ラプソディ」はフレディ・マーキュリーの生涯を描いた大ヒット映画
- クイーンの名曲の数々とそっくりなキャストの演奏シーンが見もの
- ライヴエイドのシーンは圧巻!