バンド活動をしていると、もっと多くの人に聴いてもらいたいと思うようになりますよね。
ライブハウスばかりでライブを重ねても、なかなかお客さんは増えないもの。
そんなときは、バンドコンテストやオーディションへの参加がおすすめです。
コンテストで結果を得られれば箔が付き、活動の幅も広がるのでメジャーデビューだって夢ではなくなります。
ココがおすすめ
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この記事のもくじ
有名バンドコンテスト
バンドコンテストには、デモテープ審査があるものや実際に演奏するもの、オンラインでYouTubeの再生回数を競うものなど、様々な形式があります。
コンテストの優勝特典も、有名なイベントに出演できたり、メジャーデビューが約束されていたりと様々です。
ここでは、有名なバンドコンテストを紹介します。
自分の目的にあったコンテストが見つかったら、ぜひ応募してみましょう!
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出れんの!?サマソニ!?
毎年8月に千葉県で行われる「SUMMER SONIC」への出場権をかけたオーディションです。
音源審査に始まり、演奏審査、ライブ審査と、3段階の審査を経て勝ち抜いた10組のバンドだけがサマソニに出場できるという夢のオーディションです。
応募数は平年約3900組と、非常に人気があります。
最終審査は東京ですが、2次審査は全国20箇所で開催されるため、参加しやすいのも魅力です。
過去には「ヤバイTシャツ屋さん」や「神聖かまってちゃん」などを輩出しています。
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SUPERSONIC OSAKA 2023
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ROOKIE A GO-GO
こちらは、毎年8月に新潟県で行われる「FUJI ROCK FESTIVAL」の出場権をかけたオーディション。
応募者の中からweb投票で勝ち抜いた人気バンド約15組が、フジロックの小ステージの演奏権を獲得できるというバンドコンテストです。
さらに、最も票を集めたバンドは、翌年のフジロックメインステージの出演権を獲得するという特典まで付いてきます。
応募は毎年約1300組前後といわれ、知名度の高いオーディションです。
過去には「星野源」や「King Gnu」「Suchmos」などの有名アーティストを輩出するなど、新人登竜門ともいえるビッグオーディションです。
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FUJI ROCK FESTIVAL’20「ROOKIE A GO-GO」 | Eggs|インディーズバンド音楽配信サイト
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RO JACK(アールオー・ジャック)
ロッキングオンが主催するバンド・アーティストオーディション。
優勝すると「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「COUNTDOWN JAPAN」「JAPAN'S NEXT 渋谷JACK SUMMER」などに出演できるだけでなく、優勝賞金50万円がもらえる特典まで付いています。
1月から5月まで応募することができ、月ごとに入賞アーティストが発表されます。
優勝アーティストは、全ての入賞アーティストの中から、リスナー投票とRO JACK製作委員会によって選ばれます。
毎年約1000 組ほどの応募がある人気オーディションですが、過去には「おいしくるメロンパン」や「White Ash」などを輩出しています。
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RO JACK
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RISING★STAR (ライジングスター)
毎年8月に北海道石狩市で行われる「RISING ROCK FESTIVAL」の出場権をかけたオーディションです。
毎年4月頃から応募が始まり、約500組の中から2組~3組が選ばれます。
選考は、提出した音源とアー写、バンドメンバーのプロフィールなどを参考に行われます。
過去には「サカナクション」「tricot」などが選考されました。
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RISING★STAR ライジングスター | RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO
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未確認フェスティバル(旧:閃光ライオット)
10代限定のロックオーディション「未確認フェスティバル」は、毎年8月に東京の「新木場スタジオコースト」で行われるフェスティバルへの出場権をかけたコンテストです。
1次で音源審査、2次でウェブ投票審査、3次でライブ審査(東京・大阪・名古屋)と、厳正な審査を重ねた末、選ばれたアーティストのみがファイナルステージ(フェスティバル)に進むことができます。
応募数は毎年約3000組と非常に競争率が高く、前身の閃光ライオットを含め「ねごと」や「Galileo Galilei」「緑黄色社会」などの有名アーティストを輩出しています。
有名プロデューサーなどが審査員を務めることも、未確認フェスティバルの魅力のひとつです。
高校生でバンドを組んでいる方には特におすすめです。
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マイナビ未確認フェスティバル2019 ― SCHOOL OF LOCK!が贈るTEENAGE ONLY LOCK FES! ―
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RINGOOO A GO-GO(りんご音楽祭)
毎年9月に長野県松本市で開催される「りんご音楽祭」への出場権をかけたオーディションです。
4月から7月の3ヶ月間、北海道から福岡までの全国15都市にて行われます。
審査はライブ演奏で行われ、全応募の中から15〜20組のアーティストが選ばれます。
過去には「水曜日のカンパネラ」「CHAI」「Tempalay」なども参加しており、比較的アーティスト性が高いオーディションとして知られています。
グランプリに選ばれると、りんご音楽祭の出場権だけでなく、長野県にちなんだ副賞や、ライブハウスからのギャランティーを受け取ることができますよ。
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RINGOOO A GO-GO - りんご音楽祭オフィシャルサイト
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EMERGENZA(エマージェンザ・ジャパン)
EMERGENZAは、世界最大級のインディーズアーティストのコンテストで、約36ヶ国が参加しています。
日本で行われるエマージェンザ・ジャパンで優勝すれば、なんと、交通費・宿泊費無料で、ドイツで開かれる国際大会に出場することができるのです!
国際大会でも優勝すると、約3週間のヨーロッパツアー参加権が付いてきますよ。
エマージェンザ・ジャパンの公式サイトでバンド登録を行えば、東京・大阪・福岡で行われているライブ審査にエントリーできます。
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エマージェンザ、世界最大のバンドコンテスト
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eo Music Try(イオ・ミュージック・トライ)
関西で活動しているアーティスト限定のオーディションです。
優勝すると、活動援助金100万円の贈呈と、世界118ヶ国のiTunes storeでの配信デビューが約束されます。
年齢不問、オリジナル楽曲での応募が可能で、過去には「ヤバいTシャツ屋さん」などがグランプリに選ばれています。
8月頃に応募が締め切られ、1次では音源審査、2次にはウェブ投票審査があり、最終審査は実際のライブで行われます。
2019年の応募数は865組と、関西限定にもかかわらず応募者の多いオーディションです。
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https://eonet.jp/musictry/2019/
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グランプリ、いきなり米国フェス出演オーディション
毎年3月にアメリカ、テキサス州オースティンで行われる、世界最大規模のカルチャーフェスの1部門、日本人アーティストのショーケースライブ「Japan Nite」への出演をかけたオーディションです。
その後には、全米を回るJapan Nite US Tourにも同行、参加できます。
しかも、交通費、宿泊費などを全てSony Musicが負担してくれる特典付きです。
1次は音源もしくは映像審査、2次は東京・大阪・福岡・名古屋・札幌にて開催されるスタジオ審査、3次(ファイナル)は東京で行われるライブ審査です。
毎年約2000組近い応募があり、1組のグランプリが選ばれます。
過去には「CHAI」などがグランプリを獲得しました。
また、「King Gnu」の前身バンド「Srv.Vinci」もファイナリストに選ばれています。
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グランプリ、いきなり 米国フェス出演オーディション
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Sony Music Audition
Sony Musicが随時募集している新人オーディションです。
国籍・年齢・ジャンル・形態など一切問わず、音源を送ることができます。
審査結果は1ヶ月以内に通過者のみに連絡され、その後の詳細は明記されていません。
メジャーデビューを考えている人は、視野に入れておきたいオーディションといえるでしょう。
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ソニーミュージックのオーディション情報 - SonyMusic audition
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MASH HUNT(旧:MASH A&R)
MASH A&Rが主催するオーディションで、4ヶ月に一度のライブ審査でBEST ARTISTが選ばれます。
BEST ARTISTに選ばれると、賞金20万円がもらえる他、SPACE SHOWER TVやMUSICAで紹介してもらえます。
また、MASH A&Rと育成契約をするチャンスがあるなど、メジャーデビューを考えている人におすすめのオーディションです。
毎年約1000 組近い応募があり、過去には「フレデリック」や「LAMP IN TERREN」などを輩出しています。
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https://mash-hunt.com/
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おやじバンドコンテスト
平均年齢40歳以上を対象とした「おやじバンド」。
数年前からブームとなり、最近はおやじバンドコンテストが全国各地で行われるようになりました。
「もう若くないから」と夢を諦めてしまうミュージシャンは多いですが、この機会にもう一度コンテストに応募してみてはいかがでしょうか?
南紀おやじバンドコンテスト
和歌山県で行われているコンテストで、平均年齢が40歳以上であれば、誰でも応募できます。
演奏楽曲2曲を収録したCDとグループ写真、または演奏を収録したDVDを事務局に送って応募することができ、曲はオリジナルでもカバーでも構いません。
音源審査に通過した10組のバンドがグランプリステージで演奏でき、グランプリには10万円相当の旅行券がプレゼントされます。
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デジタルビジネスガイド
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おやじバンドフェスティバル
おやじバンドフェスティバルは2007年から開催されており、メンバーの平均年齢が30歳以上であれば誰とでも参加できます。
グランプリに選ばれると、賞金10万円や豪華な商品を受け取ることができます。
イシバシバンドコンテスト
イシバシ楽器が主催する「あなたがスターだ!イシバシコンテスト」の中に、平均年齢40歳以上のバンドのみが応募できる「黙って聞け!親父バンド部門」という部門があります。
youtubeまたはmyspaceに動画をアップする方式で応募し、人気投票が行われます。
入賞すると豪華景品がもらえる他、入賞ライブに参加することも可能です。
残念ながら現在は募集していませんが、次回が気になる方はイシバシ楽器のホームページやツイッターをこまめにチェックしてみてくださいね。
コンテストに参加するメリット
バンドをやっていれば、コンテストへの参加を一度は考えたことがあるという人も少なくないでしょう。
フェスなどへの出演権が獲得できるコンテストに参加すれば、露出が増えて人気を得られたり、うまく行けばメジャーデビューにつながったりと、様々なメリットがありますよ。
肩書が手に入る
コンテストに参加して、たとえ優勝はできなかったとしても、本選に出場してそこそこの成績を残すことさえできれば「○○コンテストで○○を獲得したバンド」という肩書きを手に入れることができます。
肩書きがあると、自分のバンドのレベルや特徴が伝わりやすくなるでしょう。
地元のイベントライブのブッキングや、ライブハウスでレベルの高いバンドとブッキングがしてもらいやすくなるなど、肩書を通じてバンド活動が広がることもあるのです。
レベルの高いバンドと交流できる
コンテストに参加すると、他のバンドのパフォーマンスを実際に見ることができます。
選考が進むと、レベルの高いバンドばかりが集まるため、とても勉強になりますよ。
会場ではバンド同士で交流することもでき、今後一緒に活動したり、コラボライブをする仲間に出会えたりと、バンド活動のレベルアップも期待できるでしょう。
バンドコンテストの通過のコツ
全国各地で様々なオーディションが開催されていますが、大きなオーディションになればなるほどたくさんの応募があり、予選通過はとても難しいものです。
初めのうちは、1次審査で落ちてしまうことも多いかもしれません。
好きな音楽をやっているだけでは、コンテストに合格することはできません。
ここでは、予選を通過するコツを紹介します。
バンドのコンセプトを明確にする
自分のバンドのPRポイントを明確にしましょう。
どんな世代のどんな人たちに向けて発信している音楽で、バンドのコンセプトが何かということを具体的にするのです。
オーディション主催者は、ゆくゆく商業音楽になるバンドを探しています。
受け取る人がいない自己満足の音楽を続けても、オーディション通過は難しくなります。
自分の音楽をどんな人に受け取ってもらいたか、またそれらの人がなぜ自分の音楽を聴くようになるのかしっかりと考えましょう。
例えば、歌詞が等身大である、サウンドに特徴があるなど、自分のバンドのPRポイントを探してみると良いですよ。
音源は最初の30秒に力を入れる
大型のオーディションになればなるほど応募が殺到するため、審査する側もゆっくりとデモ音源を聴くことができなくなります。
そのため、音源は最初の30秒が重要です。
パッと聴いて「良い感じだな!」と思われる音源は、より力を入れて聴いてもらえることが多いです。
音源の音が小さすぎたり、あまりにも音質が悪いと通過は難しくなるので、普段から音源のクオリティ向上に努めましょう。
ファンを増やす
最近は、web投票が行われるオーディションも多いため、普段からファンを増やしておけば予選突破が有利になります。
特に、レーベルオーディションは、今後「売れる」アーティストを求めているので、ファンの多いバンドには自ずと注目度が高まります。
普段から音源を制作しておく
コンテストの募集が始まってから音源を作るバンドは少なくありませんが、限られた期間の中で最高の音源を作るのは難しいものです。
いつコンテストに出ても良いように、普段から音源制作をしておきましょう。
一度音源を作ってしまえば、色々なコンテストに応募することができます。
質にこだわり、なるべくCDと同じようなレベルを目指して音源制作にチャレンジしてくださいね。
有名バンドはコンテスト出身が意外に多い!コンテスト入賞をバンドの目標の一つにしてみては?
大小様々なコンテストがあり、有名バンドの中にもコンテスト出身者は意外と多いです。
大きなコンテストは業界でも注目されており、幾度もの予選を設けてバンドの実力を試しているのがわかります。
せっかくバンドをやっているなら、コンテスト入賞を一つの目標にしてみてはいかがでしょう?
メジャーデビューの足がかりにすることはもちろん、多くの人の前で演奏したり、レベルの高いバンド同士で交流することにより、自分の音楽活動の幅を広げることができますよ。
この記事のまとめ!
- 有名バンドコンテストは、毎年多数行われており、中には有名アーティストを輩出したものもある
- 多くのコンテストは、音源審査やweb投票、ライブ審査を経る
- コンテストで結果を残せば、バンドの活躍の場が広がる
- コンテストに参加すると、レベルの高いバンド同士で交流でき、今後の活動に活かせる
- コンテスト通過には、バンドのPRポイントの明確化、日頃の音源作り、ファンの確保が大切