ベースは、基礎練習だけでは物足りなさを感じてしまい飽きてしまう人も多いでしょう。
そんな時「大好きな曲をコピーしたい!」と思う人も少なくないはずです。
弾きたい曲のTAB譜や楽譜があれば良いのですが、マイナーな曲だと公開されていないことも多いです。
また、TAB譜や楽譜が読めないという人もいるでしょう。
ココがおすすめ
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この記事のもくじ
耳コピでベースを弾くメリット
ベースに限らず、耳コピは初心者にとって難しいことです。
しかし、ベースはギターと違い和音(コード)がほとんどないため、耳コピの難易度は比較的低いといえます。
楽譜見ながら曲を弾くのは楽しいものですが、耳コピができると様々なメリットがあります。
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楽譜がない曲が弾ける
「この曲を弾いてみたいけど、探しても楽譜がない…」という時、耳コピができればいつでも好きな曲を弾くことができます。
マイナーなバンドが好きでベースを始めた人の中には、好きな曲を練習できずに、モチベーションが保てないという人もいるでしょう。
楽譜がなくても自由に音楽を楽しめるように、思い切って耳コピに挑戦して、好きな曲を弾いてみましょう。
楽譜代がかからない
楽譜は人気の曲であれば1曲が500円程度、バンドごとやアルバムごとなら1冊1,500円~3,000円程度で販売されています。
そのため、楽譜代が高いと感じる人は多いのではないでしょうか。
耳コピができれば楽譜代を大きく抑えることができます。
バンド活動はスタジオ代や機材代など費用がかかることも多いので、お金を節約するためにも、耳コピに挑戦してみましょう。
曲への理解が深まる
耳コピをする際には何度も曲を聴き込む必要があるため、その曲に対する理解が深まります。
曲への理解を深めることは、バンドにとっても自分にとってもプラスになります。
ベースの音以外にも、普段は聴き流していた楽器の音がより鮮明に聴こえてくることもあるでしょう。
曲の中の様々な音を把握するだけでも、バンド内での自分の役割を意識することができるようになり、より良いベーシストに近づくことができますよ。
アレンジの幅が広がる
耳コピをするとオリジナル曲を作る際にアレンジの幅が広がるというメリットがあります。
耳コピをすることによってコード進行などの知識が深まり、「このフレーズがきたから、次はこうかな」といった感覚をつかむことができるようになるのです。
また、色々な曲をコピーすることで、今まで自分では思いつかなかったようなフレーズを学ぶこともできます。
フレーズの引き出しを増やして、多彩な音を奏でられるベーシストを目指しましょう。
ベースの耳コピのやり方
耳コピには多くのメリットがありますが、まだ慣れない人の中には難しく感じて諦めてしまう人も多いでしょう。
しかし、慣れてしまえば決して難しいものではありません。
以下で紹介する手順を見ながら、耳コピに挑戦してみてください。
曲の選び方
まずは、弾きたい曲を決めましょう。
選曲は
- 曲自体の難易度が低い
- ベース音が聴きとりやすい
- 有名である
という点に注目しましょう。
楽器の少ない3ピースバンドだとベース音がわかりやすいですよ。
また、初めての耳コピ曲には、有名な曲がおすすめです。
有名な曲であれば、動画サイトにもカバー動画があげられているため、不安な所があってもすぐに確認することができます。
一番難しいところを把握する
曲が決まったら、耳コピする曲を一度通して聴いてみましょう。
その時、最も難しい箇所を把握することが重要です。
これを怠ると「曲の途中までは順調にコピーできたのに、サビになると急に難しくなって耳コピが進まない…」となってしまうことがあります。
一曲通して聴いてみて、技術的に弾けそうになかったり、自分のレベルに合っていない部分があると思ったら、今は諦めて後に回すのも、効率的な練習法のひとつですよ。
音を拾っていく
全体を通して曲を聴いたら、実際に音を拾っていきましょう。
必ずしも曲の最初から始める必要はなく、簡単そうなところから始めたり、好きなフレーズから始めたりするのもいいでしょう。
また、音源ではベース音が左側に振られていることが多いため、イヤホンの左側だけを耳につけると、ベース音を聴きとりやすくなる場合もありますよ。
歌ってみる
耳コピをする時は音を聴くだけでなく、歌ってみるのも効果的です。
ベースのフレーズは曲の中であまり目立ちませんが、歌うことで具体的に音をイメージすることができます。
ベースが弾けなくても、小さな声で繰り返し口ずさんで、フレーズを頭の中に叩き込みましょう。
ベースの耳コピのコツ
ベースの耳コピが上手くできるようになるには、慣れが必要です。
初めのうちはなかなか上手くいかず、苦戦することもあるでしょう。
そこで、初心者でも簡単に耳コピができるようになるコツを紹介します。
キーを特定する
耳コピをする際は、まず初めに曲のキーを特定しましょう。
「キー」とは、その曲を作っている音の集合のことで、日本語では「調」と言います。
キーを特定することで、曲に出てくる音がある程度わかるようになり、次の音が予測しやすくなります。
単音をコピーする
単純な曲なら、ベースラインのルート音を特定するのが最も効果的です。
ベースには「ルート弾き」という、コードの最低音を単音で弾くだけの曲もあります。
また、単音をコピーする際はしっかりと音程を把握し、歌えるようになるまでフレーズを覚えることが重要です。
正しく歌えるくらい音程をしっかり把握することで、耳コピの速度や精度を上げることができます。
完璧にベース音を歌えるレベルまで曲を聴き込めば、単音フレーズは問題なくコピーすることができるでしょう。
コードをコピーする
コードは単音に比べて難易度は高いですが「ダイアトニックコード」を覚えることで、コードの耳コピも楽になります。
ダイアトニックコードとは、基本的なコード進行のことで、多くの曲がこのダイアトニックコードを利用しています。
ダイアトニックコードを先に覚えると、コードの予測もしやすくなり、耳コピがとても楽になるので、効率的にしたい人におすすめです。
耳コピを簡単にする方法
耳コピを効率的にやろうとしても、ベース音は低音なので正確に音を聴き分けることが難しいです。
バンドの中でもあまり目立たないベースの音を正確に把握するためには、どうすればいいのでしょうか。
最後に、ベースの耳コピを少しでも簡単にする方法を紹介します。
耳コピアプリやソフトを使う
スマートフォンやパソコンには、楽器の耳コピをしやすくするアプリやソフトがあります。
ベースや、他の特定の楽器のみを強調したり、曲の一定の箇所をリピート再生できたりと機能は様々です。
うまく活用すれば、精度も速度もぐっと上げることができます。
オクターブ上げる
曲の音程を1オクターブ~2オクターブ上げてみると、自然とベース音も高い音となり、聴きとりやすくなります。
曲のオクターブを上げる時は、作曲用のソフトや耳コピアプリを利用しましょう。
曲の速度を下げる
曲が速くてフレーズが聴きとれない場合は、曲の速度を遅くしてみると聴きとりやすくなりますよ。
YouTube動画であれば、再生速度を変更することができるので便利です。
YouTubeにない音源でも、アプリやソフトで曲の速度を変えることができますよ。
イコライザで低音をの音量を上げる
ベース音が聴きとりづらい時は「イコライザー」という機能を利用してみましょう。
イコライザーを使うと、特定の周波数の音を強調したり、カットしたりすることができます。
ベースの音が聴きとりづらい時は、イコライザーを使ってベースの低い音域を強調したり、メロディなどの目立つ音域をカットしたりしてベース音を目立たせてみましょう。
音楽理論を勉強する
音楽理論を勉強すれば、コードの構成や次の音を、ある程度予測することができます。
耳コピを続けることで、感覚的にできるようになりますが、音楽理論を勉強することでさらに楽になりますよ。
前述したダイアトニックコードやスケールについて勉強しておくと、とても便利なので、感覚的な耳コピがある程度上達したら、音楽理論も勉強してみましょう。
低音が聴きとりやすいヘッドホンを使う
安価なイヤホンでは、ベース音の低い音域が聴きとりづらいことが多いです。
そのため、低音がしっかりと出力されるヘッドホンなどを使うことをおすすめします。
低音がしっかりと出るヘッドホンを使うことで、ベース以外の今まで聴きとりづらかった楽器の音が、聴こえてくることもありますよ。
ベースの耳コピを練習すると耳が鍛えられる!耳コピを習得して音楽の幅を広げよう
耳コピは初心者にはどうしても難しく感じてしまうことが多いです。
しかし、やり方や効果的なコツを活用すれば、初心者でも習得することができます。
最近では、動画サイトや耳コピアプリなど、便利で簡単にできるツールが充実しているのでぜひ役立ててみてください。
便利なツールを有効活用しながら、好きな曲を耳コピして、ベースの腕に磨きをかけましょう。
この記事のまとめ!
- 耳コピは楽譜代もかからず、スコアの無い曲でもコピーすることができる
- 耳コピをすることで曲を深く理解できるようになり、フレーズやアレンジの幅も広がる
- 耳コピではまず曲を何度も聴き、ベースのフレーズを歌えるまで覚えるのが効果的
- アプリやイコライザー、ヘッドホンなどを駆使して、ベース音を聴きとりやすくしよう
- 耳コピになれてきたら、音楽理論を勉強するとさらに効率的