好きなアーティストがフランジャーを使っていたり、音楽仲間におすすめされて気になってはいたけど、結局どんなエフェクターなのか分からないという人も多いのではないでしょうか。
フランジャーはうねるようなジェットサウンドが特徴のエフェクターで、ギターやベースの音に立体感やスペーシーな響きを与えてくれます。
この記事のもくじ
- 1 フランジャーとは
- 2 おすすめのフランジャーエフェクター
- 2.1 BOSS BF-3 Flanger
- 2.2 TC Electronic Vortex Flanger
- 2.3 TC Electronic Vortex Mini Flanger
- 2.4 TC Electronic Thunderstorm Flanger
- 2.5 TC Electronic The Dreamscape
- 2.6 Ibanez FLMINI
- 2.7 Ibanez AIRPLANE FLANGER AF2
- 2.8 MXR M152 Micro Flanger
- 2.9 MXR M117R FLANGER
- 2.10 One Control Dimension Blue Monger
- 2.11 electro-harmonix Deluxe Electric Mistress XO
- 2.12 electro-harmonix Stereo Electric Mistress
- 2.13 DigiTech Nautila ステレオ・マルチボイス・コーラス/フランジャー
- 2.14 EarthQuaker Devices Pyramids フランジャー エフェクター
- 3 フランジャーはモジュレーション系エフェクターのひとつ!フランジャーを使って激しい音の揺れを作り出そう
フランジャーとは
エフェクターの使い方や仕組みを知らないと、購入する時に迷ってしまいますよね。
フランジャーはコーラスやトレモロ、フェイザーと同じ「モジュレーション系」に分類されます。
モジュレーション系とは、主に音の揺れやうねりなどをコントロールすることを指すのです。
派手なエフェクトからミステリアスなサウンドも出せるエフェクターなので、以下で紹介する使い方や仕組みについ手を知って、フランジャーの購入を検討してみてくださいね。
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フランジャーの使い方
フランジャーはかけっぱなしにせず、曲の短いフレーズを狙ってエフェクター効果をオンにするのが基本です。
ギターではソロやコードを主体としたリフ、ベースではソロや音を目立たせたいところで使用されます。
つなぐ順番はワウペダルなどのフィルターや歪み系の後、ディレイやリバーブなどの空間系エフェクターの前が定番です。
また、空間系とモジュレーション系はアンプの裏にあるセンドアンドリターンに繋ぐと、キレイな効果が得られるので、サウンドにこだわりたい人は試してみてくださいね。
フランジャーのつまみ
フランジャーは、4個前後のつまみが付いているのが一般的です。
多機能なペダル、飛び道具専用の音を搭載したエフェクターでは、さらにつまみの数が多くなります。
代表的なつまみには、揺れの速さを設定する「RATE、SPEED」、音の揺れやうねりの深さを調節する「DEPTH、Width」、エフェクトの音域や音の遅れを調節する「Delay Time」があります。
他にも、原音とエフェクト音の音量を調節する「LEVEL」や揺れ方を調整する「FEEDBACK」などもあり、つまみの調節しだいで、軽いコーラス効果からエグいフェイザー音まで幅広い設定が可能です。
フランジャーの仕組み
元の音にわずかに遅れた音(ディレイ音)を混ぜ、うねりやジェット音を出すのがフランジャーです。
テープを指で触って、回転を遅らせた時に出る効果音的なサウンドが元になっています。
コーラスと呼ばれるエフェクターも、同じ仕組みで作られているため、内部の構造が似ています。
しかし、フランジャーはコーラスよりも原音とディレイ音の感覚が短く、遅れた音をさらに繰り返しているため、実際のエフェクト音だと違った印象を受けます。
サウンドが似たエフェクターにフェイザーもありますが、フェイザーは回転するスピーカーを再現したもので、ディレイ音を混ぜるフランジャーとは全く違う仕組みです。
フランジャーの種類
フランジャーには大きく分けて「アナログフランジャー」と「デジタルフランジャー」の2種類があります。
アナログフランジャーはマイルドな音が特徴で、つまみや機能もシンプルです。
デジタルフランジャーはきらびやかなサウンドで、多くの機能を持ったモデルがたくさんあります。
また、ベース向けにセッティングされたものやギターとベース両方に対応したフランジャーなど、モデルやメーカーによって仕様が違うので注意しましょう。
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おすすめのフランジャーエフェクター
フランジャーにはたくさんの種類があるので、どれが自分に合っているのか分からない人も多いでしょう。
メーカーごとに個性があり、モデルによってもコンセプトが違うため、同じフランジャーでも出音が全く違います。
おすすめのエフェクター14選を紹介するので、フランジャー選びの参考にしてくださいね。
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BOSS BF-3 Flanger
多機能で幅広い音作りができる、定番のフランジャーが「BOSS BF-3 Flanger」です。
4つのモードを搭載し、基本のフランジャー音から派手なジェットサウンドまで幅広く出せます。
ステレオ出力にも対応しているほか、ギターとベースそれぞれに専用のインプットが備わっています。
きらびやかで音のレンジが広いエフェクト音が特徴で、お手頃価格でクオリティの高いエフェクターが欲しい人やフランジャー初心者におすすめです。
TC Electronic Vortex Flanger
「Vortex Flanger(ヴォルテックスフランジャー)」は、空間系やモジュレーション系のペダルで高い評価を受ける「TC Electronic(ティーシーエレクトロニック)」が販売する、コンパクトサイズのフランジャーです。
デジタルフランジャーに分類されますが、原音はアナログ出力されるので、ギターの生音を活かした音作りができます。
また、定番のフランジャーとヴィンテージ風フランジャーの2つのモードを備え、トッププレイヤーの設定をダウンロードできる「Tone Print(トーンプリント)」も搭載しています。
TC Electronic Vortex Mini Flanger
「Vortex Mini Flanger(ヴォルテックスミニフランジャー)」は、「Vortex Flanger」をさらにコンパクトサイズにしたモデルです。
「Vortex Flanger」と違って、DLAY TIMEやモード選択のスイッチなどが付いていませんが、サウンドのクオリティはそのままにシンプルで使いやすい仕様になっています。
「Tone Print」を使った音作りもできるので、初心者やエフェクターボードのスペースが足りないと悩む人におすすめのフランジャーです。
TC Electronic Thunderstorm Flanger
完全アナログ回路が作り出す、温かい音が特徴のフランジャーが「TC Electronic Thunderstorm Flanger(サンダーストームフランジャー)」です。
つまみが4つとシンプルな構造で、セッティングしだいでマイルドな音から激しいジェット音まで演出できます。
多機能なエフェクターではありませんが、アナログフェイザーらしい音が出せるので、オールドロックのサウンドが好きな人にはピッタリのエフェクターです。
TC Electronic The Dreamscape
「The Dreamscape(ドリームスケープ)」はアメリカのメタルバンド「Dream Theater(ドリームシアター)」のギタリスト・ジョー・ペトルーシと「TC Electronic」が共同開発したエフェクターです。
フランジャー、コーラス、ビブラートを各2種類ずつ備えているほか、つまみの中心部にあるスイッチではエフェクトの音色も調節できます。
また、ステレオ出力機能や「Tone Print」も搭載。
多機能でモダンなサウンドのフランジャーなので、Dream Theaterが好きな人はもちろん、色々なエフェクトを試したい人におすすめです。
Ibanez FLMINI
「Ibanez FLMINI(アイバニーズエフエルミニ)」は、フルアナログ回路を使用したミニサイズのフェイザーです。
温かみのあるサウンドでエフェクトの音域も広く、クセも少ないので色々なジャンルで使えます。
つまみは「DEPTH」「SPEED」「REGEN(FEEDBACKと同様に揺れ方の調節)」の3つと、シンプルな作りになっています。
日本製でリーズナブルなペダルなので、フランジャー初心者やアナログの音が好きな人は試してみてくださいね。
Ibanez AIRPLANE FLANGER AF2
キャッチーな超絶プレイが人気のギタリスト・ポール・ギルバートのアイディアをもとに、「Ibanez」が作り上げたフランジャーが「AIRPLANE FLANGER AF2(エアプランフランジャー)」です。
温かみのある音色のコーラス/フェイザーサウンドの「TAXI」モードと、激しいフェイザーサウンドが楽しめる「TAKEOFF」モードの2つを搭載しています。
この2つはスイッチ一つで切り替えられ、曲中でも簡単に変更できます。
ポール・ギルバートファンだけでなく、フランジャーの音色を使い分けたい人にもおすすめのエフェクターです。
MXR M152 Micro Flanger
「MXR(エムエックスアール)」の「 M152 Micro Flanger(エム152マイクロフランジャー)」は、80年代の発売以降ロングセラー商品となっているアナログフランジャーです。
つまみはRATEとREGENの2つのみで、初心者でも簡単に好みのフランジャー音が作れます。
エフェクトの音域は広めで、温かい音ながらも丸すぎないサウンドが特徴です。
往年のハードロックサウンドにぴったりのフランジャーなので、ロック好きの人はぜひ試してみてくださいね。
MXR M117R FLANGER
「MXR」の名機と呼ばれるフランジャー「M117」を復刻したモデルが「M117R FLANGER」です。
有名ギタリストのエドワード・ヴァン・ヘイレンやランディ・ローズなどが使用ていたエフェクターとして有名で、ヴァン・ヘイレンのシグネイチャーモデルも販売されています。
4つのつまみは、設定しだいで軽やかなサウンドから激しいジェットまで幅広く対応していますよ。
アナログ回路の温かいサウンドが、ロック系の音楽にピッタリのフランジャーです。
One Control Dimension Blue Monger
「Dimension Blue Monger(ディメンションブルーモンガー)」は、お手頃価格でハイクオリティな製品が話題となっている「One Control(ワンコントロール)」が制作するエフェクターです。
コーラスとフランジャーを合わせたような、うねりと広がりのあるサウンドが特徴で、ソロからバッキング、キレイなアルペジオまで幅広く対応できます。
曲によってはONにしたままでも使える、音楽的なエフェクトサウンドが得られるオンリーワンのエフェクターです。
electro-harmonix Deluxe Electric Mistress XO
「electro-harmonix(エレクトロハーモニクス)」の名機「Deluxe Electric Mistress(デラックスエレクトリックミストレス)」を復刻し、ギターの音を劣化させないためのトゥルーバイパス機能や、電源がアダプター接続になったモデルが「Deluxe Electric Mistress XO」です。
3つのつまみとモード切り替え用のスイッチが1つだけの仕様ですが、軽快なコーラスサウンドから、激しいうねり、スペーシーな音まで対応しています。
アナログフランジャーらしい温かい音、飛び道具的なインパクトのあるエフェクト音の両方を楽しめるユニークなエフェクターです。
electro-harmonix エレクトロハーモニクス エフェクター アナログフランジャー Deluxe Electric Mistress X...
electro-harmonix Stereo Electric Mistress
「Stereo Electric Mistress」は、70年代に発売された、フランジャーの名機「Electric Mistress」の復刻モデルです。
フランジャーの効果とコーラスエフェクトをミックスした不思議なエフェクト音が特徴で、うねり音は高音域がはっきりしています。
低音が光るゆったりとしたな音色は「Deluxe Electric Mistress XO」と同様ですが、コーラスの効果が加わっている分、さらにゆらぎの大きいサウンドが魅力です。
DigiTech Nautila ステレオ・マルチボイス・コーラス/フランジャー
空間系やモジュレーション系で高い評価を得ている「DigiTech(デジテック)」が開発したエフェクターが「Nautila(ノーティカ)」です。
コーラスとフランジャーを選択するスイッチや通常のつまみ2つに加え、2段式のつまみを2つ追加した、計6つのコントロールを搭載、幅広い音作りができるようになっています。
また、トゥルーバイパス機能と電力を安定させギターの音を活かす「高電圧オペレーション」を備えています。
モダンなサウンドと個性の両方を備えた、どんな曲にも使いやすいペダルです。
EarthQuaker Devices Pyramids フランジャー エフェクター
軽いコーラス音から激しいジェットサウンド、ミステリアスな音まで幅広い音作りができるデジタルフランジャーが「EarthQuaker Devices(アースクエイカーデバイセス)」の「Pyramids(ピラミッズ)」です。
テープを使ったヴィンテージ風の音も再現でき、Pyramids1台でフランジャーの楽しさを深く味わえます。
つまみやスイッチの数が多いので、フランジャーにこだわりたい人や上級者、独特なサウンドを出したい人におすすめのエフェクターです。
フランジャーはモジュレーション系エフェクターのひとつ!フランジャーを使って激しい音の揺れを作り出そう
フランジャーは音の揺れやうねりをコントロールする「モジュレーション系エフェクター」です。
今回紹介したフランジャーの仕組みや使い方、おすすめのエフェクターを参考にして、自分にピッタリのフランジャーを探してみましょう。
エフェクターの購入前に、楽器店で試奏して実際の音や機能を確認しておくと、購入後にイメージと違ったというトラブルも防げるのでおすすめですよ。
この記事のまとめ!
- フランジャーはずっとONにしておくよりも曲の1部分を狙う使い方がおすすめ
- ディレイ音を繰り返し混ぜることで、ジェット音効果を生み出す
- フランジャーにはアナログとデジタルがあり、音色や機能の数などが違う
- 使いやすくて人気のフランジャーは、アナログ回路でつまみもシンプルなものが多い
- デジタルフランジャーは、多機能で色々なサウンドが出せるモデルが多い