「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する個性的なキャラクター・音石明。
彼のロッカーらしい言動や、ギター演奏が気になっているという人も多いのではないでしょうか?
DIOや吉良吉影ほど有名ではありませんが、インパクトの強いキャラクターなのでファンの間では根強い人気がありますよ。
この記事のもくじ
音石明とは?
音石明は「ジョジョの奇妙な冒険」の第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場する、敵キャラクターです。
19歳の大学生で、ジェフ・ベックやジミ・ヘンドリックスのような「ウルトラ・スーパーギタリスト」になることを夢見ています。
登場話は少ないですが、独特な性格とギターの超絶テクニックのインパクトが大きく、多くの人の印象に残ったキャラクターです。
初登場回
音石明の初登場回は、アニメ第5話「虹村兄弟 その3」、コミックス30巻の後半部分です。
虹村形兆と4部の主人公・東方仗助の戦闘が終わったタイミングで、窓から覗く人影として登場。
その後、空条承太郎に電話をかけ「この杜王町から出てって下さいよ」とメッセージを残しています。
人影や声のみという、ミステリアスな登場は多くのファンにインパクトを与えました。
スタンド「レッド・ホット・チリ・ペッパー(RHCP)」
音石明のスタンドは「レッド・ホット・チリ・ペッパー(RHCP)」です。
名前はアメリカの有名バンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」が元ネタとなっています。
恐竜と人を合わせたような独特なルックスで電気を自在に操れるほか、電力を吸収してパワーやスピードを上げる、電気と一体化する能力を持っているのが特徴。
パラメーターも高く、基本的な戦闘能力だけを見ると、最強クラスと言われる空条承太郎のスタンド・スタープラチナにも匹敵します。
音石明と同様に表情が豊かな、コミカルな見た目と戦闘力の高さが印象的なスタンドです。
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性格
作中の音石明は狂気を感じさせる、ナルシスト的な性格です。
ロッカーらしく音楽を愛していますが、自分のセリフや演奏に酔いしれて「うっとり」するなど、クセの強さが際立っているのが特徴。
確実に倒せる相手以外とは正面から戦わず、奇襲や偵察で追い詰めるという慎重な一面も持ち合わせています。
しかし、頭脳戦は不得意であり、仗助との戦いではスタンド能力のみで押し切るスタイルを貫いていたため敗北してしまいました。
音石明のモデル・大槻ケンヂ(オーケン)とは?
音石明のモデルとなった人物は、オーケンの愛称で親しまれているロックミュージシャン・大槻ケンヂです。
タレントや作家としても才能を発揮する人物で、アニメ「さよなら絶望先生」のOP主題歌の歌唱と制作、ももいろクローバーZの楽曲の作詞なども手掛けています。
近年は短めのヘアスタイルですが、80年代後半〜90年代ごろはウェーブのかかった長髪だったので、音石明はこの時期の大槻ケンヂがモデルだと言えるでしょう。
筋肉少女帯ボーカル
音石明のモデルとなった大槻ケンヂは、筋肉少女帯のボーカルです。
1988年にメジャーデビューしたバンドで、テクニカルな演奏と独特な世界観が多くのロックファンを魅了しています。
人気曲は「日本印度化計画」や「元祖高木ブー伝説」「サンフランシスコ」「釈迦」など。
コミカルな世界観とヘヴィメタル風のサウンドが好きな人におすすめのバンドなので、気になる人はぜひ聴いてみてくださいね。
筋肉少女帯にまつわる小ネタ
「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」には、筋肉少女帯にまつわる小ネタが多く登場しました。
4部登場のキャラクター・広瀬康一関連の小ネタが有名で、彼の部屋を描いたシーンでは筋肉少女帯のポスターが貼られています。
康一が岸辺露伴の能力で本にされたときは「筋肉少女帯」という文字が描かれているほか、彼が描かれたコマには「KING‐SHOW」と書かれた建物が登場。
筋肉少女帯の小ネタと一緒に登場することが多いので、バンドのファンだと噂するファンもいますよ。
筋肉少女帯の楽曲「ボヨヨンロック」をモチーフにした「ボヨヨン岬」という地名も登場するなど、とにかく第4部には筋肉少女帯にまつわる小ネタが満載です。
【アニメ版】音石明の声優は?
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」で音石明の声を担当しているのは、人気男性声優の森久保祥太郎です。
数々の人気アニメに出演しているだけでなく、ギターやドラムの演奏が得意な声優としても知られています。
ギターボーカルスタイルでライブをやったり、自身の楽曲の作詞作曲も行ったりと、音楽スキルはアーティスト並。
音石明のイメージにピッタリの、演技と音楽のセンスがバツグンの声優です。
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主な出演作品
森久保祥太郎は、1996年放送のTVアニメ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」のミニ四ファイター役でアニメ声優デビューを果たしました。
その後「MAJOR」の茂野吾郎、「NARUTO」シリーズの奈良シカマル、「ペルソナ4」の花村陽介、「弱虫ペダル」の巻島裕介などの人気キャラクターを演じています。
ロックユニット・IRONBUNNYの「西暦2300年の世界から来たギタリスト」Ediee Ironbunnyの声も担当しています。
アニメやゲームだけでなく、ギターキャラの声も演じるなど、幅広く活躍している男性声優です。
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音石明のギターは?
音石明のギター
モデル:ストラトキャスタータイプ
全長:65.2cm(弦長の可能性アリ)
ボディ材:中南米ホンジュラス産・1973年のマホガニー材
ネック材:100年間乾燥させたクルミ材
ピックアップ:2基のハムバッキングとシングルコイルのHSH構造トレモロ搭載
音石明が作中で使用しているのは、自身で制作したギターです。
Fenderのストラトキャスターのようなボディ形状ですが、どちらかというとSuhrやCharvelなどが製造するストラトの発展モデルに近いシェイプになっています。
ボディ材は、中低音が豊かなマホガニーの高級品種・ホンジュラスマホガニー。
ネック材はきらびやかな高音とパワフルな低音が特徴で、強度にも優れたクルミ(ギターメーカーではウォルナットと記載される)が使われています。
ロック向きのサウンドから繊細な音まで対応できるHSH配列のピックアップ、大きく音程を動かせるフロイドローズタイプのトレモロなど、モダンな仕様になっているのが特徴。
定番仕様とは大きく異なりますが、サウンドと耐久性のバランスに優れたロックやメタルにピッタリな仕様のギターです。
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音石明のライトハンド奏法とは?
ライトハンド奏法とは東方仗助に小指を折られ、怒り狂った音石明が披露したテクニックです。
タッピングとも呼ばれるもので、有名ロックバンド・Van Halenのエドワード・ヴァン・ヘイレンの使用により有名になりました。
右手を使って弦を押さえるテクニックであり、叩く・引っ掛けるように指先を置くことで音を出します。
左手では届かない位置を簡単に押さえられるため、音程を広く使えるようになるのが特徴。
速いフレーズにも対応しやすく、個性的なサウンドが出せるので、ロックやメタル系の速弾きギタリストが多用しているテクニックです。
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音石明の名シーン・名台詞は?
第4部のボス的存在・吉良吉影ほど多くのエピソードに登場しない音石明ですが、名シーンや名台詞をしっかり残しています。
どれも彼らしさ全開で、ロック好きにとっては興味深いものばかりなので、楽器をやっている人は必見です。
次は、音石明の名シーン・名台詞を紹介するので、気になるものはぜひコミックスやアニメでチェックしてみてくださいね。
うっとり
「うっとり」は音石明がライトハンド奏法を披露した後、自分の演奏に満足した顔を見せたときに描かれていた効果音です。
登場はマンガ版で、ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル」の必殺技シーンにも登場します。
アニメ版は表情のみの描写であるため登場しませんが、パロディ写真や動画なども多数作られている人気のシーンです。
虹村形兆の殺害
虹村形兆を奇襲により殺害する場面は、レッド・ホット・チリペッパーの恐ろしさと音石明の怪しさを上手く表現した名シーンです。
襲撃時は窓から覗く人影のみと音石明の登場はわずかですが、不気味な存在感を放っていますよ。
その直後に登場したレッドホットチリペッパーにより、形兆はコンセントに引きずりこまれ、電線の上で黒焦げになっている姿が発見されます。
形兆は正体が分かっていたようですが、詳細を伝えることなく死んでしまったので、謎の敵スタンド使いとして主要キャラから恐れられることとなりました。
「おれは…反省すると強いぜ…」
「おれは…反省すると強いぜ…」は、音石明と東方仗助の直接対決のシーンで放たれた名ゼリフです。
仗助の奇襲により小指を折られた直後に放ったセリフで仗助を侮っていたことを反省し、これから本気で戦うという意味がこめられています。
発言後は仗助の攻撃を完全に無力化しつつ、スピードで圧倒するという、戦闘能力の高さを披露。
音石明とレッド・ホット・チリペッパーが本気を出すときに言い放った、悪役らしい名台詞です。
「近い将来 世界中のやつらを おれのギターで…ノックアウトしてみせるぜェ~」
音石明が自己紹介のあとに、ギターについて語りはじめたシーンで放った名台詞が「近い将来 世界中のやつらを おれのギターで…ノックアウトしてみせるぜェ~」です。
ジミ・ヘンドリックスやジェフ・ベックのようになりたいと語った直後のセリフで、自己陶酔に満ち溢れた表情で言い放たれました。
狂気とポップな雰囲気の両方が表現された、音石明らしい名台詞です。
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【ネタバレ注意】音石明は死亡したのか?
音石明は、仗助との決着時に死亡したかのような描写がありますが、実は生きていました。
決着の直後にジョセフ・ジョースターの暗殺を企みますが、虹村形兆の弟・億泰により阻まれ警察に逮捕。
刑務所に収監された後、空条承太郎に「今度スタンドで何かやってみろ、地の果てまで追って息の根止めるぞ」と脅され大人しく刑務につくこととなります。
以降作品には登場しませんが、スピンオフ作品「岸辺露伴は動かない-六壁坂-」や、ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン」で彼の姿を見ることができますよ。
音石明はギターを愛する強烈キャラの19歳!人気のフィギュアにも注目
音石明は、ギターへの愛情や溢れた強烈なキャラが印象的な、19歳のスタンド使いです。
空条承太郎に脅されるシーンでは小物感が出ていましたが、初登場時のインパクトやスタンドの強さは上位レベル。
彼の存在が気になった人は、ぜひ配信サービスやコミックスなどで彼の活躍をチェックしてみてくださいね。
ギターを持った立ち姿と、飛びかかるレッド・ホット・チリ・ペッパーを再現したフィギュアも人気なので、ファンの人は手に入れてみてはいかがでしょうか?
この記事のまとめ!
- 音石明は強力なスタンド・レッド・ホット・チリ・ペッパーを操る、個性的なキャラクター
- モデルとなった人物は、ミュージシャンや作家として活動する大槻ケンヂ
- 音石明の声優は、数々の人気アニメでイケメンボイスを披露する森久保祥太郎
- ギターや演奏への愛を感じさせる言動も音石明の魅力
- 音石明は、インパクトバツグンの名シーン・名台詞を残している