ピアノ調律師になりたいけれど、仕事内容や詳細については詳しく知らないという人も多いのではないでしょうか?
他の職業と比べると圧倒的に情報が少ないので、調べてもなかなか分からないものですよね。
この記事のもくじ
ピアノ調律師とはどんな職業?
ピアノ調律師(ピアノ技術者)とは、グランドピアノやアップライトピアノの調律やメンテナンスを専門に行う職業です。
ピアノ調整の専門家的な職業で、気軽な調整が難しい楽器「ピアノ」を演奏者に変わってメンテナンスします。
主な業務は音程を合わせる「調律」、音量や音色のバランスを整える「整音」、発音機構や鍵盤の調整を行う「整調」で、修理を担当することもありますよ。
演奏者と比べると目立たない存在ですが、楽器本来のパフォーマンスを発揮するためには必要不可欠な職業です。
ピアノ調律師の年収・資格・就職先は?
ピアノ調律師の概要や仕事内容だけでなく、必要な資格や就職先、年収といった基本情報も知りたいという人も多いはず。
少しリアルな情報ですが、せっかく志すのであれば知っておきたいものですよね。
そこで次は、ピアノ調律師の年収・資格・就職先を紹介します。
ぜひ参考にして、この職業への理解を深めるきっかけにしてみてくださいね。
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年収
ピアノ調律師の年収は、会社に勤めるかどうかや、勤務年数・調律歴などによって変わります。
会社勤めで経験が浅いうちは年収が200万円台〜300万円台ほど、ベテランになると400万円前後となるといわれていますよ。
フリーランスの場合の具体的な平均値や数値は出ていませんが、価格設定や顧客の数によって年収が決まるため、状況次第で会社勤め以上にも以下にもなるでしょう。
なお、全体の平均年収は300万円ほどといわれています。
資格
ピアノ調律師になるために必要となる資格はありません。
そのため、調律師としてのスキルがあり、働ける状態であれば活動すること自体は可能です。
一方で「ピアノ調律技能士」という資格はあり、そちらは技能レベルを示すための国家資格となっています。
働く上での取得は不要ですが、お客様から信頼されやすくなるほか、報酬アップも期待できるため、この仕事に就きたいなら取得を考えておいたほうが良いでしょう。
就職先
就職先は楽器メーカーや調律師事務所、修理工房、楽器店などさまざまです。
勤務先の規模もさまざまで、誰もが知っている有名メーカーはもちろん、中堅メーカーや個人規模のところなどもあります。
いずれの場所でも、就職するだけでピアノ調律師として働けるわけではない点には要注意。
即戦力の社員として入社した場合は別ですが、基本的にしばらくは先輩の調律師と一緒に働き、技術を身に着けていく期間が必要になりますよ。
また、フリーランスとして個人で働くことも可能ですが、こちらは企業で経験を積んだ人向けの働き方です。
ピアノ調律師に向いている人は?
ピアノの調律師は、無資格でもなれます。
しかし、性格や特性による向き不向きなども少なからずありますよ。
情熱や努力でカバーできる部分も多いですが、向いているかどうかで悩んでいる、不安に思っているなら事前にチェックしてみてはいかがでしょうか?
次は、ピアノ調律師に向いている人の特徴を4つ紹介します。
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ピアノ好き
調律師に向いているのは、ピアノが大好きな人です。
その中でも特に音楽や演奏だけでなく、内部の構造や響きにも興味があるタイプが向いています。
理由は音を出さない地味な作業も多く、さらに平均年収も決して高くはないため。
よほど好きでないと続けるのが難しく、収入に直結するスキルの向上も望みにくいので、ピアノが大好きで、仕事にも興味を持って取り組める人のほうが向いていますよ。
人と話すことが好き
人と話すことが好き、相手の意図を汲み取るのが得意な人もピアノ調律師に向いています。
職人的なイメージが強い仕事ですが、実はこの「ピアノ調律師」はお客さんの希望をしっかりと聞いたり、叶えたりする能力がとても重要な職業です。
そのため、コミュニケーション能力の有無も適正に大きく影響しますよ。
もちろん、仕事上のコミュニケーションが円滑に進められれば多少口下手な人でも良いですが、人と話すのが好きな人のほうがより快適に仕事を進められるでしょう。
耳が良い
ピアノ調律師に向いているのは、細かな音や倍音を聴き取れるほどの、耳の良さを持っている人です。
絶対音感は不要なほか、音の合わせ方や細かな音のルールは職場や学校で学べるものですが、耳を使う仕事なのでやはり耳が良い人のほうが向いてますよ。
細かな違いを聴き取れるため、調律の学習をより快適に進められるのもポイントです。
体力がある
ある程度の体力がある人も、ピアノ調律師に向いています。
手先を使った作業が中心のイメージが強いですが、実は分解が必要な作業になるとある程度の体力が必要です。
また、調律に集中する際にもそれなりの体力を使いますよ。
体育会系のような圧倒的な体力は不要ですが、健康である程度の体力がある人のほうが向いているといえるでしょう。
ピアノ調律師になるには?
ピアノ調律師になる方法には、どのようなものがあるのでしょうか?
無資格でもなれるものですが、具体的にどうやってなれば良いのか分からないと、なかなか行動を起こせないものですよね。
最後に、ピアノ調律師になるための方法を2つ紹介します。
なる方法を知りたい、今後の進路を決めたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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専門学校・音楽大学へ通う
ピアノ調律師になるためのメジャーな方法が、ピアノメーカーが運営する養成機関や専門学校・音楽大学の調律科に通うことです。
これらの学校でスキルを身に着け、さらに就職後に数年ほど修行や調律実績を積めば一人前のピアノ調律師として活動できるようになりますよ。
入社前にある程度必要な知識を学べるため、就職後の学習をスムーズに進められるのもポイント。
定番のルートを選びたい、しっかり学んでから就職したいなら、学校へ通う方法を検討してみてはいかがでしょうか?
ピアノメーカーや調律師事務所などで修業を積む
ピアノメーカーや調律師事務所に就職し、そこで修業を積むことでも、ピアノ調律師になれます。
こちらは、実務の中で学んでいく方法のため、少しハードです。
しかし、しっかりと修行して必要なスキルを身につければ、一人前のピアノ調律師になれる可能性も十分にありますよ。
現在ではマイナーな方法ですが、学校へ行くのが難しい人はこちらの方法を検討してみても良いでしょう。
ピアノ調律師は耳と体力を使う仕事!無資格でもなるには問題ないが学校に通ったりして準備しておこう
ピアノ調律師は、ピアノのコンディションや響きを調節するという重要な役割を担う仕事です。
耳と体力を使う仕事でもあり、電子楽器が普及した現在でも多くの調律師が活躍していますよ。
音楽家と職人の両方の面を併せ持っているのも特徴の1つ。
無資格でもなれる職業ですが、快適に働きたいなら学校に通って準備したり、資格を取得したりしておくのがおすすめです。
この記事のまとめ!
- ピアノ調律師は、ピアノの調律やメンテナンスを専門に行う職業
- 無資格でもピアノ調律師になれるが、収入面を考えるなら資格を取得したほうが良い
- ピアノ調律師の就職先は楽器メーカーや調律師事務所、修理工房、楽器店など
- 調律師はピアノが好きで、コミュニケーションや聴力に自信のある人が向いている
- ピアノ調律師になる方法には「学校で学んだ後に、就職して修行」「いきなり就職して修行」の2つがある