スニーカーエイジは中学・高校の軽音楽系のクラブが参加できる大会です。
全国各地で開催されており、グランプリを目指して毎年多くの学生が参加しています。
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この記事のもくじ
スニーカーエイジとは
スニーカーエイジとは、全国の中学校・高校の軽音楽系クラブを対象として年に1度開催される発表形式のコンテストです。
英語表記では「We are Sneaker Ages」、正式名称は「高校・中学校軽音楽系クラブコンテスト」といい、関東や関西、沖縄、北海道、東北などの会場で開催されています。
それでは、スニーカーエイジの歴史や概要を紹介していきましょう。
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スニーカーエイジの歴史
スニーカーエイジは1979年から開催されおり、産経新聞社と三木楽器が主催しています。
2010年までは近畿地区のみのコンテストでしたが、2015年度から関東大会が始まり、2017年度に沖縄大会、2018年度に北海道大会、2019年度に東北大会と続き、現在では全国各地で開催されています。
大会概要
スニーカーエイジは中学校・高校の軽音楽系クラブによる学校対抗のコンテストです。
1クラブにつき1つの代表チームが参加することができ、選考項目の合計点でグランプリ大会への出場権やグランプリを競います。
大会のコンセプトには「今までより頑張れる自分に出会う」「音楽を通した学び」が掲げられており、演奏力を競うだけのコンテストではないのが特徴です。
参加概要
学校公認の軽音楽系のクラブ・同好会であり、学校長から参加承諾を得られていることが参加条件です。
また、関西地区のみ中学校の複数校による合同チームでの参加も可能となっていますが、事前の問い合わせが必要となります。
参加形態は、代表チームの人数4名~12名、ボーカルを含む軽音楽であればスタイルは問わないとされているため、幅広いジャンルや編成での出場が可能です。
参加方法
スニーカーエイジに参加するためには、書類での申込みが必要です。
申込用紙は公式サイトからPDFでダウンロードできるようになっており、必要事項を記入の上で大会本部へFAXすることで申込みが完了です。
申し込みが受理されると全参加校説明会の案内と参加費の申込用紙が届き、参加費の振り込みと説明会への出席により正式に出場が決まります。
各地区では参加校の定数が決まっており、定数に達すると受付終了となるため、参加希望のクラブは早めに申し込みを済ませるようにしましょう。
スケジュール
スニーカーエイジのスケジュールは半年以上の長期間なので、余裕を持ってスケジュールを設定しておきましょう。
4月に規定曲の発表があり、5月~6月に全参加校説明会、8月には予選会が開催。
予選会の通過後は、9月にグランプリ大会出場校説明会、10月にサウンドクリニックがあり、12月のグランプリ大会をむかえます。
また、北海道地区や東北地区では予選会が9月となっており、グランプリ大会が1月の開催、沖縄地区ではグランプリ大会が11月の開催です。
地区ごとにスケジュールが若干異なっているため、申し込みをする際に各地区の公式サイトを確認しておきましょう。
コンクール
スニーカーエイジには予選コンクールと準決勝コンクール、決勝のグランプリ大会の3つのコンクールがあります。
大きなルールには違いはありませんが、予選コンクールと準決勝やグランプリ大会では演奏する曲数などが異なっているので、出場を考えている人は覚えておきましょう。
予選コンクール
予選コンクールは数日に分けて開催され、演奏順は参加校説明会で行われる抽選で決まります。
演奏曲は規定曲と自由曲を各1曲ずつ、中学のクラブのみ自由曲を2曲演奏する形式です。
また、We are Sneaker Ages規定曲の発表に合わせて、スニーカーエイジの公式You Tubeチャンネルにて規定曲参考演奏の動画が公開も行われており、練習の参考にすることもできるようになっています。
予選コンクール後はグランプリ大会の出場権を獲得した学校や賞の発表があり、関西地区のみ予選最終日に準決勝コンクールが行われるのです。
準決勝コンクール
準決勝コンクールは2019年度までは関西地区でのみ開催されており、各日の4位・5位に入賞した学校(中学校は3位・4位)が対象のコンクールです。
演奏順は予選後の抽選で決められ、上位の優秀校賞を獲得した学校がグランプリ大会の出場権を獲得します。
演奏曲は予選で披露した2曲のうち、1曲を選んでの演奏をします。
決勝コンクール(グランプリ大会)
グランプリを決定する決勝コンクール(グランプリ大会)は、予選から3,4ヶ月後に行われます。
演奏時間は4分~5分30秒となっており、出場校は予選会で演奏した楽曲のどちらか1曲を演奏します。
音楽関連講師やメディア関係者、主催者の代表が選考項目に沿った審査を行い、全校の演奏終了後にグランプリや各賞の発表が行われます。
スニーカーエイジの注意点
スニーカーエイジにはいくつかの注意点があります。
参加条件や進行をスムーズにするための決まりがあり、把握しておかないとトラブルにもなりかねません。
また、大会趣旨にもあるように演奏力を競うだけでなく、音楽を通した成長や仲間を大切にする大会でもあります。
ここでは、スニーカーエイジの注意点やルールなどを紹介しましょう。
有志バンドでは参加できない
スニーカーエイジへの参加は、学校の参加承諾や顧問の先生の付き添いが必須です。
基本的に学校にある軽音楽系のクラブを対象としたコンテストであるため、有志バンドでは参加することができません。
校内に軽音楽部系のクラブがない場合に限っては、学校の承諾や教員の付き添いがあるなど、大会本部が条件を満たしたと判断した場合は出場することができます。
機材の持ち込みはできない
スニーカーエイジではトラブルの防止やスムーズな進行のため、アンプやマイク、ドラムセットなどの持ち込みができません。
ドラムセットやギターアンプ、ベースアンプ、ボーカルマイク、楽器用マイクが用意されており、大会ルールでも常設機材の使用が決められています。
キーボードは持ち込みが基本ですが、常設のキーボードを使用することも可能です。
パーカッション類も持ち込みが可能となっています。
審査項目に「応援度」がある
スニーカーエイジには審査項目に「応援度」が用意されており、クラブ全体の取り組みや工夫も評価の基準となっています。
「応援度」は200点満点中20点を占める項目なので、グランプリを目指すのであれば演奏面だけでなく、クラブの一体感を高めたり応援を工夫したりする必要があるのです。
スニーカーエイジは出演するメンバーだけでなく、クラブ全体のコンテストだと覚えておきましょう。
他校へも応援・拍手を贈る
スニーカーエイジでは他校への応援や拍手を贈るといった、マナー・エチケットも重要です。
大会では音楽を通した絆や成長も重視されており、選考項目にも「青春の思い出に音楽を選んだ全ての仲間にエールを贈る」といった記載があります。
マナー違反などで減点対象になったり、失格になったりする場合もあるため、他校が演奏している時も応援する気持ちを忘れないようにしましょう。
スニーカーエイジの過去大会
スニーカーエイジは歴史のある軽音楽のクラブコンテストです。
1979年からスタートした関西大会は、2019年度で40回目の開催となっており、これまでにも多くの感動的なステージが繰り広げられてきました。
また、2019年度からは東北大会もスタートしており、全国大会の開催に向け開催エリアも拡大しています。
そんなスニーカーエイジの過去大会の日程やグランプリ校の演奏曲、演奏の様子を紹介しましょう。
【関西】第40回記念大会
スニーカーエイジ第40回記念大会の関西グランプリ大会は、2019年12月28日にグランキューブ大阪で開催されました。
グランプリ大会には予選を通過した20校が出場。
グランプリ校賞にはゴスペルグループIsrael & New Breedの「My Strength」を演奏し、力強く一体感のあるステージを披露した近畿大付属高校E.S.S.S.が受賞しました。
準グランプリにはDo As Infinityの「陽のあたる坂道」を演奏した西の京高校軽音楽部、Aimerの「Black Bird」を演奏した大谷高等学校軽音楽部が輝いています。
【関東】第5回関東大会
第5回目の関東グランプリ大会は、2019年12月8日に日本工学院専門学校蒲田キャンパスの片柳アリーナで開催されました。
グランプリ校賞には、Journeyの「DON’T STOP BELIEVIN’」で安定感のある演奏を披露した、厚木高校軽音楽部がベストサポーター校賞と共に受賞。
準グランプリ校賞には、いきものがかりの「情熱のスペクトラム」を演奏した相模原高校軽音楽部と、Journeyの「ANY WAY YOU WANT IT」を演奏した日本大学第一中学・高校 ギター部が輝きました。
【沖縄】第3回沖縄大会
第3回沖縄大会は、2019年11月4日にうるま市民芸術劇場響ホールで開催されました。
グランプリ校賞は、キーボードを4台に増やし、全パートがボーカルの2人を活かす工夫を凝らし美しいハーモニーを披露した首里東高校軽音楽同好会が獲得。
演奏曲はSEKAI NO OWARIの「サザンカ」を選択、獲得点数は184点となっています。
準グランプリ校賞には、絢香×コブクロの「WINDING ROAD」を演奏した八重山高校軽音楽部、オリジナル曲の「ワンダーカレンダー」を演奏した美来工科高校軽音楽部が輝いています。
【北海道】第2回北海道大会
第2回の北海道グランプリ大会は2020年1月26日に、雪が降る天候のなかメジャーアーティストもライブを行うZepp Sapporoで開催されました。
グランプリ校賞は、前年準グランプリを獲得した札幌平岡高校軽音楽部が獲得。
グランプリ大会では、菅田将暉の「さよならエレジー」を披露しています。
準グランプリ校賞には、小樽桜陽高校軽音楽部と美深高校軽音楽部が選ばれています。
【東北】第1回東北大会
東北地区で初開催となるスニーカーエイジ東北大会は、2020年1月12日に仙台GIGSで開催されました。
高橋洋子の「魂のルフラン」を、3人の力強いボーカルとハーモニーで歌い上げた福島県立須賀川桐陽高等学校軽音愛好会がグランプリ校賞を受賞。
準グランプリ校賞にはベストスマイル校賞も獲得した宮城県築館高等学校軽音楽部、ベストパフォーマンス賞とのダブル受賞の帝京安積高等学校軽音楽部が選ばれています。
Webコンテストも開催
スニーカーエイジでは2018年にWebコンテストも開催されました。
地元がスニーカーエイジの開催エリアでなくとも参加できるコンテストとなっており、スニーカーエイジよりも気軽に参加できるという特徴があります。
ここではWebコンテストの概要やコンテストのスケジュールを紹介しましょう。
スニーカーエイジ プラス
スニーカーエイジのスピンオフ企画としてWebで開催されたコンテストが、スニーカーエイジプラス(Sneaker Ages +Plus)です。
オリジナル楽曲のみのコンテストであり、高校の軽音楽部系部員であれば参加できるようになっています。
個人での弾き語りでの参加も可能となっているだけでなく、スニーカーエイジに参加経験のあるOBOGが参加できる部門も用意されているため、気軽に参加できるコンテストです。
コンテスト概要
スニーカーエイジプラスは、全国の軽音楽系のクラブやサークルに所属する中高生、過去にスニーカーエイジに参加経験のあるOBOGが参加できるWebコンテストです。
公式サイトのエントリーページから応募できるようになっており、必要事項の記入とアップロードされた音源・動画のURLを記載することでコンテストに参加できます。
テーマに沿ったオリジナル楽曲でのコンテストであり、グランプリに選ばれると音楽制作会社のサポートによるレコーディングやミュージックビデオの作成ができるのです。
スケジュール
スニーカーエイジプラスのスケジュールは7月~10月が受付期間となっており、受付終了後は予選審査、最終審査、グランプリの発表と進みます。
2018年のコンテストでは、スケジュールの都合により最終審査のみが行われました。
2019年ではWebコンテストは開催されておらず今後の開催も未定となっていますが、気になる人は公式サイトなどをチェックしておくようにしましょう。
スニーカーエイジ公式HP
高校・中学校軽音楽系クラブコンテスト「We are Sneaker Ages」
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we are SNEAKER AGES -スニーカーエイジ- 全国高校軽音楽部大会
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中学・高校で軽音部に所属しているならスニーカーエイジに出場しよう!審査では応援度も重要
スニーカーエイジは音楽を通した思い出作りや仲間との絆を深めることができるコンテストです。
参加条件も学校に認められている軽音部であればクリアできるので、中学・高校で軽音部に所属している人は先生や部の仲間と話し合い、参加を考えてみてはいかがでしょうか。
また、演奏力だけでなく応援度なども評価の対象となるので、スニーカーエイジを楽しみ音楽を演奏する仲間を応援する気持ちを持って参加しましょう。
この記事のまとめ!
- スニーカーエイジは歴史のある軽音楽系クラブのコンテスト
- スニーカーエイジでは参加条件やルールが決まっており、マナーや応援も評価の対象になる
- スニーカーエイジではこれまでにも数多くの学校が感動的なステージを披露している
- 過去にオリジナル曲だけのWebコンテストも開催されたこともある