世界最古のギターエフェクトと言われているトレモロは、ギタリストならば1度は耳にしたことがあるでしょう。
トレモロはテクニックの向上だけでは表現できない世界観を簡単に作ることができるのです。
しかし、楽器を始めたばかりでは「どのトレモロを選べば良いのか分からない」「そもそもトレモロって何?」という人もいるでしょう。
この記事のもくじ
- 1 トレモロエフェクターとは
- 2 おすすめトレモロエフェクター14選
- 2.1 BOSS Tremolo TR-2
- 2.2 electro-harmonix Stereo Pulsar
- 2.3 Fender Tre-Verb Digital Reverb/Tremolo
- 2.4 tc electronic PIPELINE TAP TREMOLO
- 2.5 tc electronic トレモロ CHOKA TREMOLO
- 2.6 Behringer UT300 ULTRA TREMOLO
- 2.7 DANELECTRO MINI TUNA MELT DJ-5
- 2.8 JHS Pedals トレモロ/ヴィブラート Unicorn V2
- 2.9 MAD PROFESSOR / Mellow Yellow Tremolo
- 2.10 Fulltone Supa-Trem Jr Tremolo Pedal
- 2.11 One Control Tiger Lily Tremolo
- 2.12 Mr. Black Deluxe Plus
- 2.13 strymon FLINT
- 2.14 Wampler Pedals Latitude Deluxe
- 3 トレモロは音量を上下させるエフェクター!トレモロを使って楽曲の雰囲気に変化をつけよう
トレモロエフェクターとは
トレモロはイタリア語で「振動」という意味を指し、同じ音を小刻みに反復するギターの奏法のことです。
トレモロエフェクターは、空間系、残響系、モジュレーション系などと呼ばれるエフェクターで、もともとはギターアンプに搭載された機能でした。
単純な音の変化だからこそ奥が深く、よく理解して上手く使いこなせるかどうかで、音作りの幅が格段に違ってきます。
ここで紹介するトレモロの効果や使い方を覚えて、より良いギタープレイを目指してくださいね。
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トレモロの効果
音量を上下させて揺れを作ることで、サウンドに抑揚を付けられるのがトレモロの一番の効果です。
コーラスのように音が重なったり、フランジャーのように遅延もせずただシンプルに音量が上下するので、音がクリアかつ断続的に聞こえます。
トレモロを使う一般的な理由はリズミカルな音作りなので、使わない人はずっと使うことがない効果でもあります。
しかし、使い方によっては最高のスパイスにもなるのです。
トレモロの使い方
トレモロは昔のサーフミュージックなどで多く使われていたため、レトロなイメージを持つ人がたくさんいるでしょう。
レトロでクリアなサウンドとは特に相性が良く、ゆったりとした曲調とマッチするためです。
基本的にトレモロは、音量が上下するのでミュートや休符を混ぜながら弾く、カッティングのような音が途切れるプレイには向いていません。
コードを1つずつ弾くような、断続的に音を鳴らしたいパートでトレモロを使って、音を揺らすというのが一般的な使い方です。
音量が大きくなるタイミングに、単発で使うのが効果的でしょう。
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波形について
音量の周期的な波のことを波形と言います。
なめらかに存在感を引き立たせる三角波、リッチでなめらかなサイン波、激しく音量が上下するマシンガン効果の矩形波(くけいは)がトレモロの主な波形です。
トレモロによっては、7種類の波形が選べるものや2種類以上の波形を重ねて使えるものもあります。
波形をコントロールする時は、WAVEのつまみやスイッチで調整しますが、ボディに波の図形が書いてあることが多いです。
名前を覚えなくても、波の動きを選ぶことができますよ。
ビブラートとの違い
トレモロとビブラートは似たような揺れ方をするので、間違われやすいエフェクターです。
トレモロが音量を上下させるのに対して、ビブラートは音程が上下します。
ちなみに、日本語に訳すとトレモロは揺れる、ビブラートは震えるという意味の違いがあるのです。
しかし、昔はトレモロ効果をビブラートと呼んでいたため、トレモロアームという名前のギターアイテムの効果がビブラートのことを指していました。
また、古いエフェクターにはビブラートと書いてあるトレモロ機能などもあったため、混乱してしまうのは仕方ありません。
ですが、現在発売されているエフェクターは違いをはっきりさせているので安心してください。
トレモロは断続的に音を発生させる効果、ビブラートは音を揺らす効果、としっかり使い分けましょう。
おすすめトレモロエフェクター14選
トレモロエフェクターの効果や使い方はイメージできたけど、種類が多すぎてどれを選んだら良いか分からないという人は多いですよね。
商品ごとの具体的な性能やモデル、価格の違いを知れば初心者でも自分にあったトレモロエフェクターを選べますよ。
ここでは、初心者にもおすすめの人気のトレモロエフェクター14選を紹介します。
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BOSS Tremolo TR-2
「BOSS Tremolo TR-2」は、プロのギタリストも愛用している定番トレモロです。
サイン波の切り替えがスイッチではなく、コントロールノブでできるため微調整も可能で、初心者からプロまで幅広く愛されています。
左に回すと三角波、右に回すと矩形波が出せるのですが、12時の位置に設定すると中間のサウンドが出せますよ。
やや三角波よりの設定などもできるので、音作りの幅が広いのがおすすめポイントです。
electro-harmonix Stereo Pulsar
「electro-harmonix Stereo Pulsar」は、老舗のエフェクターブランド、エレクトロハーモニクスからリリースされたトレモロです。
スイッチひとつで三角波と矩形波を選択できるので、演奏中の切り替えもスムーズにできます。
アンプ2台でステレオ出力にするとパンニングエフェクトを得られることが、最大の特徴です。
パンニングエフェクトとは、2つのアンプから別々のタイミングで音が出ることを指します。
パンニングエフェクトによって立体的な空間を表現できるので、ファンタジー感のある音の広がりを演出してくれます。
electro-harmonix エレクトロハーモニクス エフェクター アナログトレモロ Stereo Pulsar 【国内正規品】
Fender Tre-Verb Digital Reverb/Tremolo
「Fender Tre-Verb Digital Reverb/Tremolo」は、フェンダーの高い技術力を使ったトレモロです。
あらかじめ設定したテンポでエフェクトをかけられる、タップテンポ機能がとても魅力的ですよ。
トレモロだけでなく、空間で音が反射するサウンドが特徴のリバーブエフェクターとしても使えます。
しかも、トレモロとリバーブを同時に使うこともできるので、音作りの幅がとても広がるでしょう。
機能面だけではなく、ボディも考えて設計されています。
軽くて頑丈な素材で作られていて、サイズもコンパクトなのでステージ上でも場所をとりません。
さらに、暗いステージ上でも設定が見やすいように、つまみにはLEDライトも付いていますよ。
tc electronic PIPELINE TAP TREMOLO
「tc electronic PIPELINE TAP TREMOLO」は、細かいカスタムができるので、1台で何役にもなるコスパ最強のトレモロです。
世界のトップギタリスト達が作った、多彩なギターサウンドを再現できるTonePrint機能を搭載しています。
TonePrintは専用のスマホアプリから、プロが作った設定を無料でペダルに転送できるサービスです。
テンポ調整ができるタップテンポ機能も搭載していて、波形の組み合わせもできます。
さらに、PCを使って音の位置や速度などを細かく設定できる、変幻自在のエフェクターです。
tc electronic トレモロ CHOKA TREMOLO
「tc electronic トレモロ CHOKA TREMOLO」は、ビンテージ感のあるアナログトレモロエフェクターです。
つまみはスピードとデプス、LFOの3種類だけのシンプルな操作となっています。
LFOは波形のレベルを調整をするつまみで、三角波と矩形波のバランス調整ができますよ。
CHOKA TREMOLOの1番のセールスポイントはコスパの高さです。
シンプルにトレモロを使うには十分な機能性もあり、価格も安いので初心者に特におすすめですよ。
Behringer UT300 ULTRA TREMOLO
「Behringer UT300 ULTRA TREMOLO」は、60年代のアンプのエフェクトのような、クラシックな揺れが特徴のトレモロです。
販売価格はトップクラスに安いですが、レイト、デプス、ウェイブつまみが付いているので機能も充分保証できます。
最初の1台や、サブでトレモロが欲しい人にはおすすめですよ。
難しい機能が付いていないので、初心者にはシンプルで扱いやすいでしょう。
DANELECTRO MINI TUNA MELT DJ-5
トレモロを使う頻度は少ないけど、1台は持っておきたい人におすすめなのが「DANELECTRO MINI TUNA MELT DJ-5」です。
価格も安く操作はシンプルで、ソフトな揺れが得意なペダルなので周りの演奏に馴染みます。
スピード、デプスの定番つまみと、波形をハードとソフト切り替えるつまみが付いているので細かい設定が可能です。
しかし、古いDJ-5はピンスイッチでハードとソフトを切り替えるので、細かい設定ができません。
中古で購入する時には必ず型番が新しいものか確認しましょう。
ソフトで表現できるのは、ハワイアンミュージックのようなゆったりとした揺れです。
ハードに寄せても強烈なマシンガンにはなりませんが、リズミカルな心地よさを演出できますよ。
コンパクトで黄色のボディが可愛らしいので、見た目で購入する人も多いトレモロです。
JHS Pedals トレモロ/ヴィブラート Unicorn V2
テンポ調節したい時には欠かせない、タップテンポ機能を世界で初めて搭載したV1が進化したのが「JHS Pedals トレモロ/ヴィブラート Unicorn V2」です。
トレモロはもちろん、スイッチひとつでヴィブラートエフェクターとしても使えるペダルです。
ユニコーンは、誰も見たことのないモジュレーションペダルをコンセプトにしています。
4つのつまみとミニトグルスイッチ、さらに演奏中に足を使ってエフェクトの揺れの速さを操作することが可能です。
テンポ調整ができるタップテンポ機能と、音を圧縮して音量やノイズをコントロールできるRatioコントロールも搭載していますよ。
JHS Pedals ジェイエイチエスペダルズ エフェクター トレモロ/ヴィブラート Unicorn V2 【国内正規品】
MAD PROFESSOR / Mellow Yellow Tremolo
歯切れの良さが特徴の「MAD PROFESSOR / Mellow Yellow Tremolo」は、矩形波専用のトレモロという珍しいモデルです。
つまみは3つと操作性はシンプルですが、ソフトな揺れから深いモジュレーション効果まで幅の広い音作りができます。
初心者には難しいとされる矩形波ですが、誰でもバランスのとれた揺れ感を出せるような設計なので安心です。
初心者でもクリアな音色から歪んだ音色までマッチできるでしょう。
Mad Professor マッドプロフェッサー エフェクター Hand-Wired Series トレモロ Mellow Yellow Tremolo HW ...
Fulltone Supa-Trem Jr Tremolo Pedal
「Fulltone Supa-Trem Jr Tremolo Pedal」は、わずか幅3.9インチ、奥行き4インチのとてもコンパクトなハンドメイドエフェクターです。
価格はやや高めですが、世界最高のクリーンブーストペダルとも言われています。
サイン波、矩形波、心音のような波のウォーブル波形の、3種類の切り替えが可能です。
コント−ロールは揺れのスピードと効果とボリューム調整のシンプルな構造で、演奏中に足で操作できるのも嬉しいポイントですね。
One Control Tiger Lily Tremolo
「One Control Tiger Lily Tremolo」は、AMPLITUDEというつまみで振り幅が操作できる珍しいトレモロです。
左に最大まで回せば揺れをゼロにでき、右に回せば激しいトレモロサウンドが表現できます。
側面のPHASEスイッチを押せば、機材との組み合わせで音を打ち消さないように波形を変えてくれる個性的なトレモロです。
Mr. Black Deluxe Plus
「Mr. Black Deluxe Plus」は、60年代のビンテージアンプがモチーフのトレモロです。
当時のアンプに搭載されていたトレモロとリバーブを組み合わせたエフェクターで、同時に使うこともできます。
トレモロの深さとスピード、リバーブの強さを調節できるので、幅広いシーンで活躍するエフェクターです。
見た目のデザインもサーフカラーのボディにヤシの木が描かれていてとてもポップなので、ビジュアルで選びたい人にもおすすめですよ。
strymon FLINT
ビンテージアンプをモチーフとしたトレモロですが、「strymon FLINT」の最大の特徴は年代別にアンプを選択して再現できることです。
60年代、70年代、80年代のサウンドをスイッチで選び、さらに音のトーンとリバーブ効果の大きさまで調整できます。
3種類のモード選択とトレモロ効果の速さと深さを調節できるので、幅広い音作りができますよ。
Wampler Pedals Latitude Deluxe
「Wampler Pedals Latitude Deluxe」は、アナログとデジタルの回路を使ったハイブリットなトレモロです。
入力がアナログ回路なので、暖かみのあるサウンドが表現でき、デジタル処理でサウンドをコントロールするので、今までにない細かな設定が可能です。
トグルスイッチで波形を3種類から選べるうえに、つまみも5つ搭載されています。
さらに、4種類のリズムから波の間隔を選び、タイミングを調節するタップテンポまでついている優れものです。
サウンドもシャープからリッチまで幅広く、設定を演奏中に足で変えられる、とても贅沢なトレモロエフェクターになっています。
トレモロは音量を上下させるエフェクター!トレモロを使って楽曲の雰囲気に変化をつけよう
トレモロは音量を上下させるシンプルなエフェクターなので、波形の選択が大切です。
単純だからこそ、設定次第では幅広いシーンで活躍させることができ、自分だけのサウンドも作れるでしょう。
定番のものから、初心者向けのものまでさまざまなタイプのトレモロを紹介しましたが、気になる商品は見つかりましたか?
コーラスエフェクターは揺れ幅や揺れの速さで抑揚がつけられることが特徴ですが、つなぐ順番次第で全く違ったサウンドがも作り出せます。
たくさんの機能を搭載したモデルもあり価格の幅も広いので、予算と相談して自分に合ったトレモロエフェクターを見つけてくださいね。
この記事のまとめ!
- トレモロエフェクターとは、音量を上下させるエフェクターのこと
- 音楽の雰囲気を変えたい時に、トレモロエフェクターを使う
- 波形が違えばサウンドも変わる
- 他のエフェクターとの組み合わせや設定で、全く違う効果を演出できる
- トレモロエフェクターを選ぶ時は、搭載されたエフェクト効果や、波形の種類に注目しよう