派手なメイクや衣装、パフォーマンスなどが印象的なビジュアル系バンド。
日本の音楽ジャンルとして、その地位を確立したビジュアル系(V系)バンドは、音楽としてだけでなく芸術としても進化してきました。
この記事では、ビジュアル系バンドの特徴や歴史、年代別に人気バンドを紹介します。
ビジュアル系バンドが誕生した1980年代から2020年ブレイクしそうなバンドまで見てみましょう。
この記事のもくじ
ビジュアル系バンドとは?
「V系」ともいわれるビジュアル系バンドは、世界的に有名になったバンドもあり、日本の音楽シーンにとってとても重要な存在と言えます。
そんなビジュアル系バンドは、どのよう特徴や歴史を持っているのでしょうか。
最初にビジュアル系バンドの特徴や名前の由来、これまでの歴史について紹介します。
ビジュアル系バンドの特徴
ビジュアル系の定義は派手な衣装・メイク・髪型をしていることです。
メイクの仕方もさまざまで、ブラックメタルのような白塗りやゾンビメイク、女形のメイクなどがあります。
単に派手なメイクや衣装で着飾るのではなく、曲や歌詞の世界観に合わせた衣装やメイクで芸術性を高めようとする狙いもあるのです。
そのため、ビジュアル系は芸術性を重視した音楽ジャンルと言えます。
「ビジュアル系」の由来
「ビジュアル系」という言葉を初めて使ったのは、X JAPAN(当時X)の元ギタリスト・HIDEさんだとされています。
Xのキャッチフレーズ「Psychedelic Violence Crime of Visual Shock」の中から「Visual」をとってつけられました。
Xがデビューする前に派手なメイクをしていたバンドは「お化粧系」と言われていました。
Xの活躍とともに「ビジュアル系」の名が広まっていったのです。
ビジュアル系バンドの歴史
ビジュアル系バンドが出始めたのは1980年半ばごろからであり、曲は海外のハードロックやメタルに影響を受けています。
テンポが速く、ボーカルのキーも高いものが人気で、X JAPANを代表にBUCK-TICKや黒夢が台頭していました。
その後、ビジュアル系全盛期とも呼ばれる1990年代に突入するのです。
2000年代は「ネオビジュアル系」と呼ばれるようになり、日本のビジュアル系バンドが海外でも人気を持つようになりました。
また、2000年代後半には様々な有名バンドの再結成や復活が相次ぎ、さらなる話題を集めています。
近年ではゴールデンボンバーのような「演奏をしない」新たなビジュアル系の在り方も確立されました。
ビジュアル系黎明期の80年代結成のバンド
「ビジュアル系」という言葉が使われ始める以前から、派手なメイク・衣装・髪型をしたバンドは活躍していました。
そういったバンドは現在のビジュアル系バンドに大きな影響を与えているのです。
「ビジュアル系」という言葉を浸透させ、黎明期を支えた1980年代結成のバンドを紹介します。
X JAPAN
「ビジュアル系」という言葉を最初に使ったHIDEさんが所属するバンド「X JAPAN」は、派手なメイクに派手な衣装、そしてテンポが速くキーの高いボーカルが特徴です。
また、海外のメタルシーンに大きな影響を受けています。
ボーカルのTOSHIさんやドラムのYOSHIKIさんなどバンドメンバーの実力もトップクラスです。
X JAPANはビジュアル系だけでなく、当時日本にあまり浸透していなかった「メタル」を世間一般に知らしめた存在でもあります。
GLAY
1988年に結成され、ビジュアル系の枠を超えて国民的な人気を得ている「GLAY」は、X JAPANのYOSHIKIさんが設立した「エクスタシーレコード」というレコード会社出身なのです。
ボーカルTERUさんの圧倒的な歌唱力と聴きやすいメロディは、多くの国民の心に響き、「HOWEVER」「Winter, again」「BELOVED」など数々のヒット曲を生み出しています。
BUCK-TICK
1987年にメジャーデビューした「BUCK-TICK」はダークな世界観と派手なメイクで当時のロックシーンに大きな衝撃を与えました。
1989年にリリースされたアルバム「TABOO」ではチャート1位を獲得し、トップアーティストの仲間入りを果たしたのです。
今なお進化を続けており
ビジュアル系の枠を超えて、ロックバンドとして数々の国内の大規模なフェスでライブを成功させています。
LUNA SEA
1989年結成の「LUNA SEA」は、後にソロでも活躍する河村隆一さんがボーカルを務め、ドラムはテレビ番組でもよく目にする真矢さんです。
個性的な歌唱法や音作りで、このバンドにしか出せない唯一無二の音楽を生み出しています。
これまでのビジュアル系バンドはダークで陰鬱な歌詞、速いテンポのメタル調の曲が多かった中、LUNA SEAのしっとりした曲調が多いバンドは初めてでした。
河村隆一さんはとても透き通った歌声で、この曲調との相性は抜群です。
ビジュアル系黄金期の90年代結成のバンド
「ビジュアル系」という新たなジャンルが確立されたことにより、1990年代になると様々なバンドが台頭し始め「ビジュアル系全盛期」と呼ばれる時代がやってきます。
世間一般にもビジュアル系が浸透し始め、TV番組でもよく目にするようになりました。
ビジュアル系バンド黄金期と呼ばれた1990年代には、どんなバンドが結成され、活躍したのでしょうか。
黒夢
1991年に岐阜県で結成された「黒夢」は、ダークで激しい曲調に鬱になりそうな暗い歌詞、ボーカルの清春の強烈な歌声で人気を集めたビジュアル系ロックバンドです。
ボーカルの清春さんはビジュアル系ファンの間でもカリスマ的人気を誇っています。
ビジュアル系バンドとして売れた後は急に甘くて切ない曲やりパンクロック路線にいったりと、きまぐれな音楽性でファンを飽きさせませんでした。
PENICILLIN
1992年結成のビジュアル系バンド「PENICILLIN」は、もともとハードコアパンクが好きで、派手な衣装で派手なライブがしたいというメンバーが集まり結成されました。
意向はインディーズながら目黒鹿鳴館や渋谷公会堂など大きな会場を埋めるほど人気となり、1996年にメジャーデビュー後は異例の速さで日本武道館公演を行いました。
千聖さんがタイで人気を集めていたこともあり、PENICILLINもアジアでの人気が高まりました。
その後も韓国でのライブやアルバムの制作など、精力的に活動を行っているバンドです。
L'Arc〜en〜Ciel
1991年結成した「L'Arc~en~Ciel」は「ラルク」の愛称で知られており、絶大な人気を誇るロックバンドです。
ラルクをビジュアル系として扱うのはタブーとされていますが、音楽やパフォーマンス面でビジュアル系の影響を大きく受けています。
中でもボーカルのhydeさんの甘いマスクと圧倒的な歌唱力が人気を集めています。
これまでのビジュアル系よりも爽やかな曲が多く、普段ビジュアル系を聴かない人でも聴きやすい曲が多いのも魅力の一つです。
DIR EN GREY
「DIR EN GRAY」は1997年に結成し、X JAPANのYOSHIKIさんがプロデュースしたことでも話題となりました。
バイオレンスでダークな世界観は多くの人の心を掴み、今でも独自の路線を走り続けているロックバンドです。
始めはかなり王道のビジュアル系サウンドが特徴でしたが、2000年代に入ると海外のへヴィミュージックの影響を強く受けたことで重たいサウンドに変化していきました。
ボーカル・京さんの激しいデスボイスやギターのチューニングを落とした重低音は、海外のメタルファンにも高い評価を受けています。
Janne Da Arc
1990年代のビジュアル系バンドを代表するバンドと言えば「Janne Da Arc」と言う人は多いのではないでしょうか。
ボーカルyasuさんの透き通るような歌声と王道な楽曲の相性は抜群で、「月光花」など多くのヒット曲を生み出しました。
2007年に惜しまれながら事実上の活動休止を宣言しましたが、メンバーはそれぞれソロやバンドで今も活躍しています。
MUCC
1997年結成の「MUCC」はメタルに影響を受けた重く激しいサウンドに、昭和の歌謡曲を思わせるようなどこか懐かしいメロディが特徴のロックバンドです。
歌詞は重く暗いものや、社会問題に対するMUCCなりの解釈も多くあります。
ビジュアル系としてだけでなく、歌詞の深さや楽曲のクオリティの高さから、日本語ロックとしても高い評価を受けています。
海外でも根強い人気を誇っており、ガンズ・アンド・ローゼスの来日公演ではオープニングアクトも務めました。
ビジュアル系四天王
ビジュアル系が世間に認知され、ヒットチャートを賑わすようになると「ビジュアル系四天王」と呼ばれる人気バンドが登場しました。
ビジュアル系四天王とともに「ビジュアル系」は1990年代の音楽シーンのメインストリームとなったのです。
1990年代の音楽シーンを彩った「ビジュアル系四天王」を紹介していきます。
SHAZNA
バラエティ番組でも最近よく目にするIZAMさんがボーカルを務めるバンド「SHAZNA」は、1993年に結成され、IZAMさんの中性的なルックスや甘く妖艶な歌い方が人気を集めました。
その人気ぶりは「SHAZNA現象」ともいわれ、全盛期のメンバーの睡眠時間は1日に1~2時間ほどという多忙さだったそうです。
SHAZNAはデビューからわずか3年の2000年に活動休止を宣言しましたが、結成20周年を迎えた2017年に新宿BLAZEで行ったライブで再始動しています。
新メンバー3人を迎え、「ビジュアル系」ではなく「ビジュアルクリエイター」と宣言した復活したSHAZNAのこれからに期待です。
La’cryma Christi
「La'cryma Christi」は王道なロック路線ではなく、高い演奏技術を活かしたプログレッシブなサウンドが特徴のロックバンドです。
神秘的な衣装やボーカルTAKAさんのハイトーンボイスも評価され、ビジュアル系として一時代を築きました。
楽曲は海外のプログレ・ロックやプログレ・メタルから影響を受けていると思われがちですが、他のバンドにないアレンジをしていると自然とプログレっぽくなったそうです。
MALICE MIZER
現在タレント・歌手として人気を誇るGacktさんが所属していたバンド「MALICE MIZER」は、「悪意と悲劇」というフランス語がバンド名の由来となっています。
クラシック音楽に親しんでいたメンバーも多く、ロックとクラシックを混ぜ合わせたような曲が特徴です。
中世ヨーロッパの軍服や貴族風の衣装だけでなく、世界観を重視した演出でも人気を集め、音楽と舞台芸術を見事に融合した「究極のビジュアル系」ともいわれていました。
FANATIC◇CRISIS
王道の派手なメイクや衣装ではなく、お洒落でポップな印象の「FANATIC◇CRISIS」。
メイクも他のバンドよりも薄く、ビジュアル系の見た目に抵抗を持つ人たちに興味を持ってもらえるようなアプローチをしたバンドです。
陰鬱な歌詞や激しいロックサウンドではなく、聴きやすいポップサウンドを重視していました。
しかし、日本武道館や横浜アリーナなどの大きな会場でのライブを行わず、ライブハウスにこだわって、客との一体感を重視していました。
2000年代結成のバンド
ビジュアル系全盛期といわれた1990年代が終わると、一転してビジュアル系の人気は下火になりました。
X JAPANや黒夢など、創成期からシーンを支えてきたバンドの解散や活動休止も影響し、ビジュアル系バンドはより苦しい状況に置かれたのです。
しかし、そんな苦しい中で以前よりも進化した「ネオビジュアル系」と呼ばれるバンドが台頭してきました。
ビジュアル系のイメージを変えた「ネオビジュアル系」と呼ばれる2000年代のバンドを紹介します。
ネオビジュアル系とは?
これまで派手なメイクや衣装を世界観の一部として重要視していたバンドはいましたが、それはMALICE MIZERなどのごく一部のバンドのみでした。
どちらかというと衣装やメイクは付属品と捉えるバンドが多かったのです。
しかし、2000年代になるとメイクや衣装を世界観に必要なものとして使用するバンドが増え始めました。
これまでのビジュアル系とは違い、メイクや衣装に大きな意味を持たせた「ネオビジュアル系」のバンドを紹介します。
the GazettE
「the GazettE(ガゼット)」は2002年に結成され、2005年に「Cassis」でメジャーデビューを果たしました。
世界観の強い衣装やメイクに高い楽曲のクオリティで瞬く間に人気バンドとなりました。
王道なビジュアル系サウンドから、ボーカルRUKIさんのシャウトを織り交ぜた激しい歌い方など、楽曲の幅広さが魅力です。
特に近年ではデスボイスなどの激しい曲が多くなっており、へヴィミュージックファンにも高い評価を得ています。
ナイトメア
2000年に結成された「ナイトメア」は、仙台を活動場所としていましたが、2003年のメジャーデビューを前に東京に拠点を移しています。
2006年には「the WORLD/アルミナ」がテレビアニメ「DEATH NOTE」の主題歌に起用され、知名度を一気に上げました。
楽曲はビジュアル系の王道とも言えるダークで激しい曲から、ポップで明るい曲まで幅広く対応しています。
また、美しい見た目から放たれるドSなライブMCの虜になる人も少なくありません。
シド
2003年から活動している「シド」は、元L'Arc~en~CielのSakuraさんがプロデュースしたことでも話題となったバンドです。
ボーカルのマオさんの独特の優しい歌声と世界観の強い歌詞が人気を集めました。
2008年に「モノクロのキス」で念願のメジャーデビューを果たすと、その2年後にはさいたまスーパーアリーナでのライブを成功させ、一気にスターダムにのし上がったのです。
アニメ「BLEACH」など、多くのアニメの主題歌を歌っていることでも知られ、ビジュアル系のファンのみでなく幅広いファンから支持されています。
Acid Black Cherry
「Acid Black Cherry」は1990年代にビジュアル系の全盛期を支えたJanne Da Arcのボーカル・yasuさんが、ソロで行っているプロジェクトです。
2007年に活動を開始し、「Black Cherry」や「愛してない」「Incubus」など、多くのヒット曲を生み出しています。
女性目線で歌った曲が多く、yasuさんのセクシーな歌声との相性は抜群です。
また、アルバムは1枚を通して聴くとその世界観にどっぷりと浸ることができ、音楽を通してひとつの物語が味わえます。
ゴールデンボンバー
「ゴールデンボンバー」は2004年に結成し、2013年に「女々しくて」の大ヒットで一気に大人気バンドとなりました。
ボーカル以外のメンバーが楽器を弾かない「エアバンド」という斬新なアイデアで話題を集めています。
ライブ中にはコントや派手な演出で観客を楽しませ、歌番組でも奇抜な演出のアイデアでお茶の間を楽しませてくれています。
始めは奇抜なバンド形態に対する批判の声も少なくありませんでしたが、メンバー1人ひとりの個性やエンターテイナーとしての才能が高く評価されるようになりました。
2020年以降にブレイクしそうなV系バンド
2000年代に「ネオビジュアル系」が出現し、これまでのビジュアル系の枠を超えた様々なバンドが出てきました。
そして2020年現在、ビジュアル系バンドはさらなる進化を遂げており、バンドの実力・楽曲のクオリティは上がってきています。
最後に2020年以降、大注目のビジュアル系バンドを紹介します。
0.1gの誤算
「0.1gの誤算」は2016年に結成され「誤算」の愛称で人気を集めています。
「大真面目な悪ふざけ」をコンセプトに、近年よく耳にするようになった言葉や新しい価値観にマッチした馴染みやすい曲が特徴のバンドです。
ファンとの肉体的な繋がりなど、人々がビジュアル系に抱いていた負のイメージをパロディにした曲やMVで、ファンの心を掴んでいます。
最近では一般的にも認知度の高い「メンヘラ」「廃課金」をテーマにした歌詞が共感性が高いと話題となっています。
ZENSAI BOYS
2018年結成のビジュアル系バンド「ZENSAI BOYS」は、「オチャメでハッチャけたパーティソングを届けるユニット」をコンセプトに、明るくポップで踊れる曲を発信しています。
ノリの良いシンセが特徴のサウンドで、わかりやすいシンガロングパートはライブでも盛り上がること間違いなしです。
2018年末に「FEST FES」という音楽イベントで「前菜BOYS」という名前で前座を務めたことがバンド名の由来で、そのバンドが前菜からメインディッシュにのし上がっていくというストーリー性もファンの心を掴む理由です。
零[Hz]
2018年結成の「零[Hz]」はコンセプトである「東京ミクスチャーロック」を掲げて活動しています。
ラウドロック、EDM、ポップスなどさまざまな音楽から影響を受けたサウンドが特徴のビジュアル系バンドです。
YouTubeで動画投稿もしており、まさに現代に合った価値観を持っているバンドと言えます。
バンドマンにとってYouTubeや他のプロモーションが重要視されている中、いち早く時代の流れを読んで活動している零[Hz]のこれからに期待です。
DEZERT
2011年に結成したDEZERTはラウドロックやハードロック、近年のギターロックなどの影響を受けたサウンドが特徴のロックバンドです。
初期はバイオレンスな歌詞やグロテスクなMVが話題となりましたが、2020年現在はサウンドも歌詞も進化しています。
2019年11月にリリースした「ラプソディ・イン・マイ・ヘッド」では、ファンクやダンスロックのようなサウンドに大きく路線変更しましたが、所々にへヴィなフレーズを散りばめ、DEZERTらしさは失われていませんでした。
nurié
2019年7月に突如ビジュアル系シーンに登場した「nurié(ヌリエ)」は、クリーンギターやピアノを基調としたシンプルなサウンドに、ボーカル大角龍太朗さんの素朴なラップと歌声が響きます。
等身大の歌詞と今までのビジュアル系にはあまりなかったギターのクリーンサウンドが特徴的のバンドです。
RAKUGAKI
オールドスクールなパンクロックサウンドと攻撃的な歌詞が特徴の「RAKUGAKI」は、2019年に「ラク×ガキ」として活動を開始しましたが、2020年に「RAKUGAKI」と表記を変え再始動しました。
バンド名の由来である「幼いころに描いた落書きの創造性や可能性」をコンセプトに、ビジュアル系の枠にとらわれない自由な音楽で注目を集めているバンドです。
マザー
「森に棲む住人たちが人間になりたくてバンドを始める」という設定で活動している「マザー」は、その姿はまだ公開されておらず、アーティスト写真も漫画のキャラクター風のイラストだけです。
デビュー曲「ソメニ」ははラウドロックを基調とした王道のビジュアル系サウンド。
しかし、そのメロディはどこか童謡のようなファンタジーさを感じられる、不思議な世界観のバンドです。
HERO
「HERO」は2007年に結成し、2013年にメジャーデビューを果たすも2017年に活動を停止したロックバンドです。
しかし、2019年恵比寿リキッドルームにて活動を再開し話題となりました。
サウンドは邦楽ロックの王道ギターロックなので、ビジュアル系ファンだけでなく邦ロックファンにも馴染みやすい曲調となっています。
ボーカルのJINさんは優しい歌声でポップな曲を歌い上げます。
そんな優しい歌声とは裏腹に、ライブのMCで見れるドSな一面も人気です。
Develop One’s Faculties
2014年に結成された「Develop One’s Faculties」は、ビジュアル系のバンドには珍しく、奥行きのあるクリーンギターサウンドと着飾らない素朴な歌声が特徴のバンドです。
BUMP OF CHICKENやRADWIMPSなど、近年のギターロックに影響を受けたようなフレーズや歌詞は、ビジュアル系をあまり聴かない人でも聴きやすくなっています。
これまでのビジュアル系にはほとんどいなかったジャンルに挑戦する、注目のバンドです。
キズ
「キズ」は2017年のバンド始動時に「アナタノ傷キカセテクダサイ」という電話相談によるプロモーションが話題になりました。
陰鬱な原点回帰サウンドやメタルコアやdjentといったへヴィミュージックから影響を受けたサウンドが特徴です。
MVはグロやバイオレンスな内容も含みますが、観た人に考えさせるような哲学的な内容も注目を集めています。
ビジュアル系バンドの歴史は意外に長い!新しいV系バンドや再結成するバンドに今後も注目してみよう
派手なメイクや衣装に偏見を持っている人も多いビジュアル系ですが、その歴史は意外に長いのです。
ビジュアル系にはX JAPANやL'Arc~en~Cielなど国民的人気を誇るバンドもあり、その人気は昔から今も続いています。
最近では音楽性が多様化し、新しいビジュアル系バンドが出てきました。
また、解散したバンドの再結成なども増えているので、この機会に過去のビジュアル系音楽を聴いてみるのもおすすめですよ。
ぜひ数あるビジュアル系の中から好みのバンドを見つけ、今後の活動に注目してみてくださいね。
この記事のまとめ!
- 「ビジュアル系」の起源はX JAPANといわれている
- X JAPANやGLAY、BUCK-TICKなどがビジュアル系黎明期を支えていた
- 1990年代は黒夢や「ビジュアル系四天王」の活躍でビジュアル系の黄金期が訪れた
- 2000年以降は「ネオビジュアル系」が人気を集めた
- 近年のビジュアル系バンドの音楽性は多様化している