蜜 歌詞 矢野まき ふりがな付

私わたしはこの街まちに生うまれた名なもない一輪いちりんの花はなです
来くる日ひも来くる日ひもここで ひとりぼっちで甘あまい蜜みつを作つくってるの

匂においに惹ひかれてどこからか お腹なかを空すかせた蜂はちたちが
舞まい飛とんできて蜜みつを吸すってお腹なかを満みたし またどこかへ飛とんでゆくの

そして私わたしの事ことなど
すぐ忘わすれてしまうの

でも私わたしは今日きょうもここで誰だれかを待まってる どうぞ召めし上あがれ甘あまい蜜みつを

都合つごうのいい時ときだけ飛とんでくるあなたをどうして憎にくめないの?
花はなから花はなへ渡わたり飛とんで寝ねぐらを変かえて 私わたしの所ところへ来くるのね

水みずをくださいな
枯かれてしまう前まえに

でも私わたしは今日きょうもここであなたを待まってる どうぞ召めし上あがれ甘あまい蜜みつを

そして私わたしの事ことなど
すぐ忘わすれてしまうの

でも私わたしは今日きょうもここであなたを待まってる どうぞ召めし上あがれ甘あまい蜜みつを