ツギハギ 歌詞 青山吉能 ふりがな付

ため息いきの数かずだけ
強つよくなれたらいいのに
ほつれ始はじめた古ふるいセーターに
袖そでを通とおして朝あさを待まつ
真まっ直すぐにみつめて
甘あまい言葉ことばで満みたして
隠かくし事ごとの上手じょうずなその声こえが
少すこし好すきだった

抱だきしめてよ
強つよくぎゅっと
ひとりきりで
夜よるに溺おぼれそう
でも
満みち足たりた言葉ことばで
あなた以外いがいはいないとは
言いえないや

少すこし背伸せのびしてた
ありふれた恋こいじゃなくて
優やさしくて曖昧あいまいな関係かんけいが
楽らくな気きがして良よかったの
近ちかづけば離はなれて
だけど誰だれより近ちかくて
掛かけ違ちがえたボタンみたいな距離きょり
少すこしもどかしい

腕うでの中なかで

眠ねむらせてよ
醒さめない夢ゆめ
みせてよ今夜こんやは
でも
満みち足たりた言葉ことばは
いらないの今いまだけねぇ
夢ゆめみせてよ

優やさしさじゃないのは
初はじめから分わかってたのに
曖昧あいまいでツギハギだらけの言葉ことばが
今いまは痛いたくて苦くるしいの

夜よるを越こえて
朝あさになれば
この痛いたみも
少すこしは消きえるの
ねぇ
私わたしだけを見みてよ
本当ほんとうに欲ほしいのは
「愛あいしてる」

抱だきしめてよ
強つよくぎゅっと
ひとりきりで
夜よるに溺おぼれそう
でも
満みち足たりた言葉ことばで
あなた以外いがいはいないとは
言いえないや