愛のけだもの 歌詞 神はサイコロを振らない × キタニタツヤ ふりがな付

アイマイでギリギリなカンケイだって
名前なまえがないだけの愛あいで
逢あいたくなるようじゃしょうがないさ
心こころが酔よい溶とけて痛いたいよ

堕落だらくの乾杯かんぱいに我愛イ尓うぉーあいにー
甘あまい口くちづけに私わたし
また踊おどらされてゆく

あなたが汚よごして、濡ぬらして、傷きずをつけて
ダメにしてしまった私わたしを
最後さいごまで愛あいさなくてもかまわない
二人ふたりの動物どうぶつがいるだけ
ただ求もとめ合あって、奪うばい合あって、有耶無耶うやむやにして
虚むなしくなってしまうまで
何なにも知しらないけだものみたいに
言葉ことばを捨すて、ただひとつになっていたいよ

眠ねむるあなたの背中せなかをなぞった
この指ゆびであなたの心こころに触ふれたかったんだ
これ以上いじょうを求もとめれば壊こわれてしまうと
怯おびえる私わたしに居場所いばしょはどこにも無ない
そんなのわかっているよ

虚うつろな夜よるも 悲かなしみと眠ねむった朝あさも
あなたの口くちづけのせいだよ
誤魔化ごまかしの為ためのアルコールがまだ残のこって
この痛いたみも少すこしマシになってる

二人ふたりの終点しゅうてんと竜涎香りゅうぜんこう
苦にがい思おもい出でに私わたし
まだ縋すがりついてる

説とき伏ふせて、愛あいで満みたして、従したがわせて
「手枷てかし」という烙印らくいんで
あなたなしでもう息いきもできぬほど
二に度たびと戻もどれないように
この痛いたみだって、いつか実みのって、華はなになるの
派手はでに生涯しょうがいを乱舞らんぶ…なんて
悪夢あくむで魘うなされるほどには参まいってるの
あなたのせいよ

純情じゅんじょうだった恋物語こいものがたりの正体しょうたいは猿芝居さるしばいで
台本だいほん通どおり役やくを演えんじれば哀かなしくなんてないよ
これも演技えんぎです

あなたが汚よごして、濡ぬらして、傷きずをつけて
ダメにしてしまった私わたしを
最後さいごまで愛あいさなくてもかまわない
二人ふたりの動物どうぶつがいるだけ
ただ求もとめ合あって、奪うばい合あって、ただれてしまった
それは確たしかに愛あいだったんだ
歪ゆがんでしまっても、色いろを失うしなっても
それにまだ縋すがってる

私わたしは、愛あいのけだものだよ