欠けた月の夜 歌詞 川島明 ふりがな付

まだ強つよい風かぜ 潤うるんだ星空ほしぞら
早足はやあしの雲くも ひどく欠かけた月つき

自由じゆうと引ひき換かえに 手てにしたものすべて
失なくせなくなるほど 進すすめなくなる

ミュートできない世界せかい 耳みみを塞ふさいでも
真実しんじつに今日きょうもまた嘘うそ少すこし混まぜながら
それでも廻まわる世界せかい 音おとはひどくなる
ボクを欺あざむいたのは 世界せかいではなくて きっと ボクだ

街まちの灯あかりは 何なにかを照てらして
できた影かげには 何なにかを隠かくして

言葉ことばにならないで 消滅しょうめつした気持きもち
気きを抜ぬくと 突然とつぜん 心こころ揺ゆさぶる

ミュートできない世界せかい 雑音ざつおんだらけの
曖昧あいまい過すぎる未来みらい 自分じぶんさえ わからない
守まもりたかったはずが いつか義務ぎむになり
大切たいせつなものすべて この手てから こぼれ落おちるようで

ミュートできない世界せかい 耳みみを塞ふさいでも
真実しんじつにまた今日きょうも嘘うそ少すこし混まぜながら
それでも廻まわる世界せかい 音おとはひどくなる
ボクを欺あざむいたのは 世界せかいではなくて そうだ ボクだ