SUSANOWO SYSTEM -rune of Sun disk- 歌詞 みとせのりこ ふりがな付

―故避追かれやらはえて、出雲國いずものくにの

―肥ひの河上在かわかみなる鳥髪とりかみの

―地ところに降くたりましき､此この時おりしも
―箸其はしその河かわより流ながれ下くだりき


十拳劔抜とつかのつるぎぬきて

斬きり散ちらす大蛇おろち、姿無すがたなくとも

厳いかつ霊ちの果はてに隠かくれて
量はかりの狭間はざまに逃にげ込こもうとも

八重やえの草那藝くさなぎは斬きり割さく

―故かれ告のりたまへるまにまにして、

―如此設かうまけ備そなへて待まつ時ときに、其その八俣遠呂智ヤマタノオロチ

目醒めざめた筐はこの中焦なかこがしゆく厳いかつ霊ちの糸いとの端は
交まじわした約束やくそくと駆かけ巡めぐる、久方ひさかたに舞まい行いく

―神代かみよもとほく跡あとやふりぬる

―出雲八重垣伊豆毛夜幣賀岐いずもやえがきいづもやへがき

-すさのをのみこと
―祈いのるともなく越こえて
―波なみの八重垣やえがき
―思おもひあれは
ｰへだつる雲くもも無なし
-たづぬれば神代かみよ
―大和言やまとことの葉辿はたどる
―音おとに八重垣やえかき
―今宵こよいばかり
―量はかりの狭間はざまなり

―信まことに言いひしが如來ごときつ

―乃すなはち船毎ふねごとに己おのもおのも

―頭かしらを垂入たれて､其その酒さけを飲のみ
―ここに飲のみ醉よひで留とまり伏ふし

十拳劔抜とつかのつるぎぬきて

斬きり砕くだく敵てきは､姿無すがたなくとも
映うつる厳いかつ霊ちを抜ぬき去さり

遍あまねく剣けんは、此処ここに届とどかず
八重やえの草那藝くさなぎは斬きり割さく

―故かれ其その中なかの尾おを切きりたまふ時ときに

―御刀みはかしの刀毀はかかす､都牟刈つむがりの太刀たちあり


名残なごりを､箱庭はこにわにて憐あわれむ神かみの代よを偲しのびて

果はたせぬ約束やくそくは今叶いまかなう、三柱舞みつはしらまい征ゆく

―神代かみよもとほく昔語むかしがたりを

―見みるぞ畏かしこき伊豆毛夜幣賀岐いづもかへがき

―すさのをのみこと
―祈いのるともなく越こえて
―波なみの八重垣やえかき
―思おもひあれば
―へだつる雲くもも無なし
―たづぬれは神代かみよ
―大和言やまとことの葉辿はたどる
―音おとに八重垣やえかき
―今宵こよいばかり
―量はかりの狭間はざまなり