花病み 歌詞 くろくも ふりがな付

花摘はなつみの、綺麗きれいなデイジー。
一枚いちまいずつ花はなびらを剥はぎ取とって、
わざとらしく恋こいを占うらなう。
好すきな人ひとの好すきは、どちらでしょう。

「この前まえは急きゅうにごめんね。
伝つたえること譲ゆずってくれてありがとう。
これからも友達ともだちだから。
何なにかあれば次つぎは応援おうえんするよ」
でも、明日あすの夜よるは彼かれとふたりで会あうってさ。

好すきな人ひとと結むすばれて、幸しあわせですか?

あたしがきらい、すき、きらい。
赤あかい花弁はなが亡なくなるまで。
そんなあたしだから、花はなや実みが成就ならないのよ。
ずるい、ずるい、ずるい。
あたしじゃなくて、おめでとう。
大好だいすきだった親友ふたりの、
「ありがとう」聞ききたくないよ。

花はな無なしの、哀憐あわれなデイジー。
悪わるい子こだと思おもわれたくもないし。
愛想笑あいそわらい。口くちを噤つぐいだ。
好すきな人ひとの好すきは、あなたでしょうね。
また、今日きょうの午後ごごは彼かれの不器用ぶきような手作てづくり。

独ひとり占じめするその愛あいは、美味おいしいですか?

あなたがきらい、すき、きらい。
赤あかい花弁はながちぎれるほど。
そんなあたしだから、花はなや実みが枯渴かれたままよ。
ずるい、ずるい、ずるい。
あたしじゃなくて、おめでとう。
大好だいすきだった親友ふたりに、
「さようなら」なんて、言いえないよ。
ねぇ、ねぇ。
結むすばれておめでとう。

あんな返事こと、言いわなきゃよかった。

きらい、きらい、きらい。