二十歳の頃 歌詞 庄野真代 ふりがな付

訪たずねてきてくれて ありがとう
この店みせで10年ねん 歌うたってます
なつかしい人ひとが 来くるたび
あの日ひの私わたしを 思おもい出だす

同おなじ夢ゆめを見みてた 二十歳はたちの頃ころ
強つよくなりたいねって 話はなしてた
恋こいも仕事しごとも友達ともだちも
失うしなうことはないと 思おもってた

あなたが嫁とついだと聞きいたとき
新あたらしい暮くらしに傷きずついて
お祝いわいの言葉ことばさえ
伝つたえられずにいたわ ごめんね

風かぜのように時間ときは過すぎるけど
あの日ひの笑顔えがお 忘わすれないで

運命うんめいの出逢であいは はかなくて
私わたしはそれを捨すて あなたは亡なくした
一番いちばん辛つらいときに二人ふたり
遠とおくで 同おなじ空そらを見みてた

それでも子供こどもたちは育そだち
いつしか おばあちゃんになって
二十歳はたちの頃ころさがしていた
愛あいすることの意味いみを知しるでしょう

語かたりつくせない長ながい道みち
もう少すこしだけ 聞きかせてよ

今いまでは会あえない仲間なかまもいるけど
みんなで こんなふうにいつか
泣ないたり笑わらったり
それぞれの時ときを重かさねたいね

思おもい出でたどる その瞳ひとみに
あの日ひの夢ゆめが 輝かがやいてる