パン屋の倉庫で 歌詞 七尾旅人 ふりがな付

周囲しゅういの心配しんぱいも知しらずに あまりにも若わかい結婚けっこん
勤つとめ先さきのパン屋やの 倉庫そうこに住すみ着ついた二人ふたり
慣なれない街まちも やがて家いえになる
真夏まなつの台風たいふうのあと 二人ふたりは親おやになる

二人ふたりはまだ子供こども お金かねがなくても平気へいきさ
パン屋やの倉庫そうこで パン屋やの倉庫そうこで

七十ななじゅう年代ねんだいの終おわり 確立かくりつされない障害者しょうがいしゃの権利けんり
世間せけんは笑わらう 何なにもできやしないさと
若わかい二人ふたりの密ひそかな夢ゆめ いつかこの小ちいさな店みせの
みんなで一緒いっしょに 世界せかい一いちのパンを焼やく

二人ふたりはまだ子供こども お金かねがなくても平気へいきさ
パン屋やの倉庫そうこで パン屋やの倉庫そうこで

最初さいしょの息子むすこの僕ぼくは タオルにくるまれ
イースト菌きんの匂においを嗅かぐ それが膨ふくらむ音おとを聴きく
やがてカタカタをついて立たち上あがり 倉庫そうこの隅すみまで歩あるいたよ
いろんなパンで溢あふれてた アンパン食しょくパンクリームパン

僕ぼくらはまだ子供こども お金かねがなくても平気へいきさ
パン屋やの倉庫そうこで パン屋やの倉庫そうこで

アンパン食しょくパンクリームパン カレーパン 丸まるパン フランスパン
犬いぬパン猫ねこパン ライオンパン 象ぞうパン ロバパン ペリカンパン
パンはどんどん形かたちを変かえ 車くるまになって気球ききゅうになる
赤子あかごを乗のせて 地面じめんを離はなれる

僕ぼくらはまだ子供こども お金かねがなくても平気へいきさ
パン屋やの倉庫そうこで パン屋やの倉庫そうこで
二人ふたりはまだ子供こども お金かねがなくても平気へいきさ
パン屋やの倉庫そうこで パン屋やの倉庫そうこで