産うまれ落おちて最初さいしょに見みる景色けしき その色いろに染そまり【染そめ上あげられ】
無垢むくな心こころは【ああ無残むざんに】 全すべてが混まざる【黒くろに染そめられ】
赤子あかごの魂たましい百ひゃくま で数かぞえて どちらに憑つくのか【選えらべはせず】
道理どうりを違たがえて【ああ無常むじょうに】 穢けがれを孕はらめ【悪あくを知しる】
ああ 純然じゅんぜんたる人ひとの魂たましいは
【人ひとの夢ゆめ 彼我ひがの夢ゆめ ah 努々ゆめゆめとのまたの夢ゆめ】
泡沫うたかたの夢ゆめとなり 手繰たぐる糸いとを奪うばって微笑ほほえむ
ああ 罪深つみぶかきは己おのか彼かれか 辿たどり着ついた道みちはただ
戻もどれはせず戻もどれはせず
凪ないだ海うみはまほろば【知しらずの罪つみを】
道みちを失なくし赤子あかごは【心こころに抱かかえ】 迷まよい惑まどい母ははへと還かえる
「おいで」
今いまを生いきるため過去かこを闇やみに捨すて 写うつる姿見すがたみは【鏡かがみ合あわせ】
遠とおざけるのは【知しらない者もの】 手繰たぐり寄よせるは【痴しれた者もの】
ああ 魂魄こんぱくにこびり付ついた愛あいは
【人ひとの愛あい 無垢むくなる愛あい 曖昧あいまいなままの最愛さいあい】
現実げんじつとは異ことなる
【呼よびかけるは人ひとの声こえ 呼よび止とめるは母ははの声こえ】
【零こぼれるのは誰だれの声こえ 分わからず】
ああ 欲深よくぶかきは己おのか彼かれか 夢ゆめみたいな夢ゆめを見みる
全ぜんは一いちに 一いちは全ぜんに
澄すんだ空そらはたまゆら【無知むちの喜よろこび】
霞かすみがかるまにまに【心こころを学まなび】 心こころの内うち 元もとへと戻もどる
この何なにもが歪ゆがんだ世界せかいで
愛憎あいぞうだけが真まっ直すぐ
【母ははなりし大樹たいじゅへと大輪たいりんを咲さかせ】
この穢けがれのない欲深よくぶかさが 愚おろかなほど人ひとなんだろう
底そこの見みえぬ浅あさましさが 愛あいしてやまぬ人ひとなんだ
さぁ 還かえりなさい 孵かえりなさい【何一なにひとつ 変かわらずにいて】
今度こんどこそは幸しあわせに 罪つみを数かぞえ 罪つみを重かさね
凪ないだ海うみはまほろば【産うまれた罪つみを】
手てを離はなした我わが子こよ【その身みに抱かかえ】
選えらぶ道みちは枝葉えだはとなり花はなを咲さかせ枯かれ落おちる
産uまれmare落oちてchite最初saisyoにni見miるru景色keshiki そのsono色iroにni染soまりmari【染soめme上aげられgerare】
無垢mukuなna心kokoroはha【ああaa無残muzanにni】 全subeてがtega混maざるzaru【黒kuroにni染soめられmerare】
赤子akagoのno魂tamashii百hyakuまma でde数kazoえてete どちらにdochirani憑tsuくのかkunoka【選eraべはせずbehasezu】
道理douriをwo違tagaえてete【ああaa無常mujouにni】 穢kegaれをrewo孕haraめme【悪akuをwo知shiるru】
ああaa 純然junzenたるtaru人hitoのno魂tamashiiはha
【人hitoのno夢yume 彼我higaのno夢yume ah 努々yumeyumeとのまたのtonomatano夢yume】
泡沫utakataのno夢yumeとなりtonari 手繰taguるru糸itoをwo奪ubaってtte微笑hohoeむmu
ああaa 罪深tsumibukaきはkiha己onoかka彼kareかka 辿tadoりri着tsuいたita道michiはただhatada
戻modoれはせずrehasezu戻modoれはせずrehasezu
凪naいだida海umiはまほろばhamahoroba【知shiらずのrazuno罪tsumiをwo】
道michiをwo失naくしkushi赤子akagoはha【心kokoroにni抱kakaえe】 迷mayoいi惑madoいi母hahaへとheto還kaeるru
「おいでoide」
今imaをwo生iきるためkirutame過去kakoをwo闇yamiにni捨suてte 写utsuるru姿見sugatamiはha【鏡kagami合aわせwase】
遠tooざけるのはzakerunoha【知shiらないranai者mono】 手繰taguりri寄yoせるはseruha【痴shiれたreta者mono】
ああaa 魂魄konpakuにこびりnikobiri付tsuいたita愛aiはha
【人hitoのno愛ai 無垢mukuなるnaru愛ai 曖昧aimaiなままのnamamano最愛saiai】
現実genjitsuとはtoha異kotoなるnaru
【呼yoびかけるはbikakeruha人hitoのno声koe 呼yoびbi止toめるはmeruha母hahaのno声koe】
【零koboれるのはrerunoha誰dareのno声koe 分waからずkarazu】
ああaa 欲深yokubukaきはkiha己onoかka彼kareかka 夢yumeみたいなmitaina夢yumeをwo見miるru
全zenはha一ichiにni 一ichiはha全zenにni
澄suんだnda空soraはたまゆらhatamayura【無知muchiのno喜yorokoびbi】
霞kasumiがかるまにまにgakarumanimani【心kokoroをwo学manaびbi】 心kokoroのno内uchi 元motoへとheto戻modoるru
このkono何naniもがmoga歪yugaんだnda世界sekaiでde
愛憎aizouだけがdakega真maっxtu直suぐgu
【母hahaなりしnarishi大樹taijuへとheto大輪tairinをwo咲saかせkase】
このkono穢kegaれのないrenonai欲深yokubukaさがsaga 愚oroかなほどkanahodo人hitoなんだろうnandarou
底sokoのno見miえぬenu浅asaましさがmashisaga 愛aiしてやまぬshiteyamanu人hitoなんだnanda
さぁsaa 還kaeりなさいrinasai 孵kaeりなさいrinasai【何一nanihitoつtsu 変kaわらずにいてwarazuniite】
今度kondoこそはkosoha幸shiawaせにseni 罪tsumiをwo数kazoえe 罪tsumiをwo重kasaねne
凪naいだida海umiはまほろばhamahoroba【産uまれたmareta罪tsumiをwo】
手teをwo離hanaしたshita我waがga子koよyo【そのsono身miにni抱kakaえe】
選eraぶbu道michiはha枝葉edahaとなりtonari花hanaをwo咲saかせkase枯kaれre落oちるchiru