侘助の宿 歌詞 藤原大 ふりがな付

離はなれて暮くらすは もういやと
すがるおまえの細ほそい指ゆび
三日みっか生命いのちで 死しねるなら
ふたりなろうか 冬ふゆの蝉せみ・・・
ああ 侘助わびすけの 侘助わびすけの
紅あかい花はなびら 燃もえる宿やど

湯舟ゆぶねに浮うかべる 身みの上うえが
どこか似にている 過去かこをもつ
何度なんど切きれても また結むすぶ
それも運命さだめの 糸いとなのか・・・
ああ 別わかれても 別わかれても
逢あえば情なさけに 負まける宿やど

たがいの暮くらしが あればこそ
募つのる思おもいの 恋こいの闇やみ
長ながい黒くろ髪かみ ほどいたら
みんな忘わすれろ この腕うでで・・・
ああ 侘助わびすけの 侘助わびすけの
緑みどり 小雨こさめに 濡ぬれる宿やど