よみ：はるをまっている
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嵐あらしの前まえの日ひ 闇夜やみよに迷まよって
静しずかに迎むかえる 朝あさを待まっている
消きえゆく月つきとか 枯かれてく花はな靄もや
夢ゆめでも見みながら 春はるを待まっている
眠ねむらせて 夜よるの向むこうへ
ひらり 素敵すてきに欠伸あくびをしよう
溶とけた雪ゆき 濡ぬれた靴紐くつひも
まだ白しろい息いきから君きみを覗のぞいた
座礁ざしょうして 黒くろい海うみ
呑のみ込こむ 魔法まほうを
虚うつろに 唱となえた
波間なみまに 消きえゆく
私わたしと季節きせつは夢ゆめと知しってる?
漂ただよって 肺はいが朽くちるまで
無事ぶじに帰かえれたら 合図あいずを送おくろう
書かき掛かけの本ほんも渡わたせない
まだあの日ひ浮うかんだ 君きみを待まっている
触ふれさせて 春はるの淵ふちまで
ひどく透明とうめいな夜よるに溶とけた
終おわらせて 夢ゆめのつづきを
閉とじて ふざけた握手あくしゅをしとこう
這入はいった街まち 欠かけたレコード
藍あお白じろい月つきから 針はりを落おとして
泣ないていたの 左目ひだりめの
あの子こがまた 映うつり込こんでいて
今日きょうも少すこし 笑わらいあえば
手てを離はなし さよならを言いう
はぐれた猫ねことか 音おととか匂においとか
気付きづけばゆらゆら 春はるを待まっている
静しずかに迎むかえる 朝あさを待まっている
消きえゆく月つきとか 枯かれてく花はな靄もや
夢ゆめでも見みながら 春はるを待まっている
眠ねむらせて 夜よるの向むこうへ
ひらり 素敵すてきに欠伸あくびをしよう
溶とけた雪ゆき 濡ぬれた靴紐くつひも
まだ白しろい息いきから君きみを覗のぞいた
座礁ざしょうして 黒くろい海うみ
呑のみ込こむ 魔法まほうを
虚うつろに 唱となえた
波間なみまに 消きえゆく
私わたしと季節きせつは夢ゆめと知しってる?
漂ただよって 肺はいが朽くちるまで
無事ぶじに帰かえれたら 合図あいずを送おくろう
書かき掛かけの本ほんも渡わたせない
まだあの日ひ浮うかんだ 君きみを待まっている
触ふれさせて 春はるの淵ふちまで
ひどく透明とうめいな夜よるに溶とけた
終おわらせて 夢ゆめのつづきを
閉とじて ふざけた握手あくしゅをしとこう
這入はいった街まち 欠かけたレコード
藍あお白じろい月つきから 針はりを落おとして
泣ないていたの 左目ひだりめの
あの子こがまた 映うつり込こんでいて
今日きょうも少すこし 笑わらいあえば
手てを離はなし さよならを言いう
はぐれた猫ねことか 音おととか匂においとか
気付きづけばゆらゆら 春はるを待まっている
