揺らぐ 歌詞 フナモトアユミ ふりがな付

荒波あらなみをくぐり抜ぬけて たどり着ついた港町みなとまち
見知みしらぬ果実かじつを かじるようになったあなた
あとに続つづこうと私わたしも 貝殻かいがらおいて家いえをでた
不安ふあんがまさって あれもこれも 鞄かばんに詰つめ込こんだ

うまく泳およげない 荷にが重おもいな 空そらはどこ?
もがいてみてもあがれないのに なにひとつ捨すてられず

まるで溺おぼれたみたいなの あなたの声こえが遠とおくなる
見上みあげれば陽ひが揺ゆらいで 未来みらいをきれいに映うつした

波なみに飲のまれてしまっても いつかは陽ひの目めを見みるよ
憧あこがれた空そらは遠とおく どこまでも高たかいけど

よく耐たえ忍しのび 身みを隠かくした 岩いわの影かげ
生いきてさえいれば 呪文じゅもんのように 今日きょうも繰くり返かえしてる

まるで笑わらっているみたいなの 白しろい月つきに手てを伸のばした
すさんでいく心こころに気きづき 怖こわくて仕方しかたがないんです
悲かなしみをたくさん吸すって ふくれあがった海月くらげたち
ひらひらと髪かみをかすめ なぐさめるように泳およいだ

強つよく蹴けって浮うき上あがって あなたに声こえが届とどいたら
横よこに座すわって同おなじ唄うた 口くちずさんでくれるんだろう
目めに映うつった美うつくしいもの すべてに涙なみだがこぼれた
海うみでは溶とけてしまうけど 陽ひに照てらされ輝かがやいてよ