桜ひとひら 歌詞 松原健之 ふりがな付

故郷ふるさと君きみから離はなれて
春はるはもう何度なんど目めだろう

「さよなら」も
言いえないまま
去さった駅えきのホーム

新あたらしい街まちの生活せいかつも
少すこしは慣なれたけど

今いまもまだ人ひとに合あわせて
上手じょうずに笑わらえない

君きみとひとひらの夢ゆめを
手てのひらに握にぎりしめた

桜さくら 舞まい落おちる春はるを
忘わすれることなどない

振ふり返かえるベンチには
もう花はなびらだけ

電車でんしゃの窓際まどぎわもたれて
街まちにも明あかりが灯ともる

人混ひとごみのラッシュアワー
降おりた駅えきのホーム

またたく都会とかいの夜景やけいも
すごく綺麗きれいだけど

寝転ねころんでは 二人ふたり眺ながめた
あの星ほしは見みえない

君きみと好すきだった歌うたを
右左みぎひだり 分わけて聴きいた

古ふるいイヤフォンを今いまも
捨すてさることできない

振ふり返かえる 並木なみきには
もう花はなびらだけ

君きみとひとひらの夢ゆめを
手てのひらに握にぎりしめた

桜さくら 舞まい落おちる春はるを
忘わすれることなどない

振ふり返かえる ベンチには
もう花はなびらだけ