自称、音楽愛好家 歌詞 卯花ロク feat. 初音ミク ふりがな付

団欒だんらんの最中さなかに分わけ入いった聴きき馴染なじみのない旋律せんりつ
謎なぞめいてる歌詞かしと難解なんかいなその展開てんかい 虫唾むしずが走はしる
咀嚼そしゃくしたパンも不味まずくなった 不機嫌ふきげんなお昼下ひるさがり
迎むかえる五ご限げん目めのメランコリー 加速かそくしてくばかり

だってこんなもん聴きく奴やつは所詮しょせんさ
聴きく自分じぶんが好すきなだけの
お飾かざりな好意こういを拗こじらせた自じ涜とく者しゃでしょう?

ランキングの上位じょういは総そう嘗なめ それ以外いがいは排他はいたで
聴きく時間じかんも記憶きおくも無駄むだなんで
選えりすぐられたモノだけ摘つまんでいけ
これこそが音おとを楽たのしむ音楽おんがくね
擦こすられまくった歌詞かしだって 聴きき覚おぼえがあったって
誰だれも彼かれも聴きくなら問題もんだいない
数かずがあれば評価ひょうかは後あとからついてくる
つまりは出来上できあがりだ 良りょうミュージック

月日つきひ流ながれた昼休憩ひるきゅうけい いつかの馴染なじみの旋律せんりつ
今いまでは爆発的ばくはつてき人気にんき 聴きかない日ひはないくらいだった
よく見みればこの歌詞かし深ふかいし 展開てんかいも飽あき飽あきしないね
私わたしは初はじめからこうなるとわかっていたけれどね

だって流行はやりもんなら乗のらなきゃ損々そんそん
それが良よいとも悪わるいとも周まわりが全すべてだ
己おのれの価値かちなどいらない

歌詞かしなんて記号きごうでしかなくて メロはただの進行しんこうで
結局けっきょくどれもこれも似にた曲きょくで
知しったような言葉ことばと点々てんてん點てんと感嘆符かんたんふを
並ならべればほら私わたしも理解者りかいしゃね
漂ただよってる見解けんかいなぞって 専門せんもん用語ようごも足たしちゃって
好すきだなんて付つけ合あわせも添そえて
豚ぶたも生産者せいさんしゃも大木たいぼくを登のぼってくね
誰だれもが幸しあわせだね ラブミュージック

高たかまる名声めいせい 逆上のぼせて干上ひあがり滴したたる空虚くうきょな観念かんねん
さも賛同さんどうの声こえで己おのれが正ただしいなんて思おもうのは勘弁かんべん
ねぇ たかだか知しれてる音楽家おんがくか 能書のうがき垂たらしてお気楽きらくか?
御託ごたくはいいから音楽おんがくやるなら黙だまってそれで語かたりなさいな

あなたがたの代かわりなんて掃はいて捨すてるほど存在そんざいしてる
自惚うぬぼれもほどほどにしといてね
入いれ替かわり立たち替かわりの摩耗まもう品ひんへ
せいぜい今いまだけは楽たのしませといてね
学内がくないを満みたしてた旋律せんりつはパッタリさっぱり絶たえていた
どうやら消費しょうひ期限きげんが過すぎたようね
成なり代かわるように溢あふれ出でた旋律せんりつに私わたしは諸手もろて挙あげる
ディアミュージック

「そこのお嬢じょうさん 線せんが抜ぬけてますよ?」