灯あかり喰くわえて 沈しずむ身みに
似にてやしないか ほてい草そう
胸むねをはだけて 団扇うちわをつかう
ふてたつもりの 襟足えりあしに
昔むかしゃこれでも 花はなだよと
忍しのび泣なきする 艶つやぼくろ
落おちてもがけば もがくほど
はまる深ふかみの 泥どろ地獄じごく
恋こいだ愛あいだとほざきなさんな
ここは命いのちの切きり売うりで
その日ひ その日ひを生いきている
泪なみだ女おんなの 吹ふき溜だまり
飲のんで騒さわいで いるときは
みんな殿様とのさま 華族かぞくさま
それでいいのさ このにごりえに
まことなんかは 要いらないが
帰かえるあなたに 被きせかける
羽織はおり 重おもたい 朝あさもある
灯akaりri喰kuwaえてete 沈shizuむmu身miにni
似niてやしないかteyashinaika ほていhotei草sou
胸muneをはだけてwohadakete 団扇uchiwaをつかうwotsukau
ふてたつもりのfutetatsumorino 襟足eriashiにni
昔mukaしゃこれでもsyakoredemo 花hanaだよとdayoto
忍shinoびbi泣naきするkisuru 艶tsuyaぼくろbokuro
落oちてもがけばchitemogakeba もがくほどmogakuhodo
はまるhamaru深fukaみのmino 泥doro地獄jigoku
恋koiだda愛aiだとほざきなさんなdatohozakinasanna
ここはkokoha命inochiのno切kiりri売uりでride
そのsono日hi そのsono日hiをwo生iきているkiteiru
泪namida女onnaのno 吹fuきki溜damaりri
飲noんでnde騒sawaいでide いるときはirutokiha
みんなminna殿様tonosama 華族kazokuさまsama
それでいいのさsoredeiinosa このにごりえにkononigorieni
まことなんかはmakotonankaha 要iらないがranaiga
帰kaeるあなたにruanatani 被kiせかけるsekakeru
羽織haori 重omoたいtai 朝asaもあるmoaru