黒くろい夜よるの垂帳とばり 媚薬びやくの吐息といき
蟲こ惑わくの馨かおる 唇くちびるに残のこる密約みつやくの色いろ
淡あわく胸むねを震ふるわすやさしい声こえで
私わたしの名なを 呼よんで
紅あかく甘あまい闇やみの雫しずく
貴方あなたとふたり分わけ合あうなら
蝶ちょうにもなれる 蜘蛛くもにもなれる
毒どくにもなれる 貴方あなたが望のぞめば無垢むくの花はなにも
白しろい胸むねに咲さいた鼓動こどうの花はなびら
その手てで今いま 触ふれて
深ふかく昏くらい闇やみの底そこ
貴方あなたと堕おちてゆきたいの
紅あかく甘あまい罪つみの果実かじつ
融とけてゆく
誘蛾ゆうがの燭あかり
柘榴ざくろの吐息といき
黒kuroいi夜yoruのno垂帳tobari 媚薬biyakuのno吐息toiki
蟲ko惑wakuのno馨kaoru 唇kuchibiruにni残nokoるru密約mitsuyakuのno色iro
淡awaくku胸muneをwo震furuわすやさしいwasuyasashii声koeでde
私watashiのno名naをwo 呼yoんでnde
紅akaくku甘amaいi闇yamiのno雫shizuku
貴方anataとふたりtofutari分waけke合aうならunara
蝶chouにもなれるnimonareru 蜘蛛kumoにもなれるnimonareru
毒dokuにもなれるnimonareru 貴方anataがga望nozoめばmeba無垢mukuのno花hanaにもnimo
白shiroいi胸muneにni咲saいたita鼓動kodouのno花hanaびらbira
そのsono手teでde今ima 触fuれてrete
深fukaくku昏kuraいi闇yamiのno底soko
貴方anataとto堕oちてゆきたいのchiteyukitaino
紅akaくku甘amaいi罪tsumiのno果実kajitsu
融toけてゆくketeyuku
誘蛾yuugaのno燭akaりri
柘榴zakuroのno吐息toiki