踊る薔薇 歌詞 せきぐちゆき ふりがな付

私わたしが私わたしでなくなって行いくの
私わたしが私わたしでなくなって行いくの
水みずを吸すうたび 枯かれて行いく
匂におい失なくした薔薇ばらの花はな

綺麗きれいな棘おどろまで切きり落おとされて
痛いたくて 痛いたくて 今夜こんやも眠ねむれない

こんなはずじゃなかったのに こんなはずじゃなかったのに
月つきが嗤わらえば条件反射じょうけんはんしゃ 痛々いたいたしいまでに踊おどる薔薇ばら
こんなはずじゃなかったのに こんなはずじゃなかったのに
遠とおい砂漠さばくの歌うたが恋こいしい 意識いしき混濁こんだく ユートピア

他人たにんと自分じぶんと比くらべられるのを
必要ひつよう以上いじょうに嫌いやがるクセに
誰だれかと比くらべていなければ
自分じぶんの価値かちすら見みい出だせない

棘とげのない薔薇ばらには用ようはないって
根ねっこを抜ぬかれて それでも踊おどるの

こんなはずじゃなかったのに こんなはずじゃなかったのに
狸たぬき婦人ふじん様ようにいかにすがろうか 探さぐり合あって 滅ほろび合あいましょう
こんなはずじゃなかったのに こんなはずじゃなかったのに
祈いのり捧ささげし鐘かねの音ねが 何なにの合図あいずか ディストピア

こんなはずじゃなかったのに こんなはずじゃなかったのに
解放かいほうだろうか 崩壊ほうかいフラグか 痛々いたいたしいまでに踊おどる薔薇ばら
こんなはずじゃなかったのに こんなはずじゃなかったのに
棘とげのない薔薇ばらでも咲さいていたい 意識いしき混濁こんだく ユートピア