最後のKISS 歌詞 谷村有美 ふりがな付

息いきがかかる距離きょりまで近ちかづいて
息いきを潜ひそめ あなたを見みつめた
見慣みなれてたはずのまつ毛げも唇くちびるも
こんなに見みつめるのは 初はじめてな気きがするわ

目めが覚さめる前まえに出でてゆく決心こと
眠ねむってるあなたは知しらない
ホルダーをはずされた部屋へやの鍵かぎが
テーブルで寂さびしげにさよなら見みつめてる

最後さいごのKISSは甘あまく切せつなく軽かるいほうがいい
ゴメンネさえ言いえないままで
やさしいふりばかりしていたあなたのために
小ちいさなKISSを残のこしてくから起おきないで

フライパンも歯はブラシも目覚めざましも
灰皿はいざらも もう二度にどと逢あわない
はがされたポスターの白しろい後あとが
あの頃ころの想おもい出で 映うつし出だすスクリーン

最後さいごのKISSは甘あまく切せつなく軽かるいほうがいい
温ぬくもりさえ もうつらいだけ
なぜもう少すこしお互たがいのこと大事だいじにしなかった
最初さいしょのKISSを思おもい出だすなんて皮肉ひにくだわ

愛あいだけじゃなぜしあわせになれない
愛あいしすぎてお互たがい窮屈きゅうくつになってた

最後さいごのKISSは甘あまく切せつなく軽かるいほうがいい
ゴメンネさえ言いえないままで
やさしいふりばかりしていたあなたのために
小ちいさなKISSを始はじまりにして 歩あるき出だす