獣の歌 歌詞 ペット(細谷佳正) ふりがな付

獣けものは黙だまって背中せなかで語かたる。そうは言いってはみたけれど
言葉ことばにできぬ獣けものの辛つらさよ

氷雨ひさめの夜よるに震ふるえる肩かたをそっと抱だき寄よせ包つつみこむ
そんな獣けものにあこがれていた

しみじみ獣けもの ときどきペット
言葉ことばにできぬ獣けものの本音ほんね
しみじみ獣けもの ときどきペット
それでも獣けものは背中せなかで語かたる

獣けものはやがて飼かいならされて、とがった牙きばをぬかれてく
やがて獣けものはペットと呼よばれた

ペット、ペットと呼よばれても、心こころの牙きばは失うしなわず
そんなとがった獣けものでいたい

しみじみ獣けもの ときどきペット
優やさしさに触ふれ獣けものは震ふるえ
しみじみ獣けもの ときどきペット
獣けものは死しんでペットとなった

しみじみ獣けもの ときどきペット
言葉ことばにできぬ獣けものの本音ほんね
しみじみ獣けもの ときどきペット
それでも獣けものは背中せなかで語かたる

それでも獣けものは背中せなかで語かたる