夢にならないように 歌詞 グソクムズ ふりがな付

夏なつの終おわりは いつでも
生温なまぬるい感度かんどで 風かぜめく

とどのつまりは 成なり行ゆき
あなたへの安堵あんどに 微睡まどろむ

この星ほしの 色いろとりどりを
掬すくい上あげるように
生命せいめいの影かげ 彷徨さまようふたり

その仕草しぐさも癖くせも匂においも全部ぜんぶ
覚おぼえてたいのさ
この恋こいがまた 夢ゆめにならないように
遥はるか空そらに浮うかぶ 真白まっしろの月つきも
棚引たなびくドレスを 纏まとわない
昨日きのうが今日きょうへと 溶とけ残のこる

夜よるの帳とばりは ふたりを
最果さいはての温度おんどに 誘さそう

ところどころの ほつれまで
拾ひろい上あげるように
身悶みもだえう距離きょり 絡からまる鎖くさり

その輪郭りんかくも声こえも涙なみだも全部ぜんぶ
覚おぼえてたいのさ
ふと目めが覚さめて 夢ゆめにならないように
窓越まどごしの水面みなもを 指ゆびでなぞれば
波間なみまに星団せいだんが 揺ゆらめく
慕情ぼじょうが寄よる辺べを 手繰たぐるなら

ゆく河かわの流ながれは
うたかたの音おとだけ残のこして

約束やくそくも誓ちかいも嘘うそも秘密ひみつも
覚おぼえてたいのさ
この恋こいがまた 夢ゆめにならないように
遥はるか空そらに浮うかぶ 真白まっしろの月つきが
照てらした航路こうろを 辿たどれば
どこへでも続つづく 夢ゆめの跡あと