「霧の夜」の歌詞 湯川潮音

飾かざられた雨模様あめもよう
枯かれ葉はは夢ゆめを謡うたい
揺ゆらめく夜霧よぎりのうえ
優やさしさだけを想おもう

まるで何なにもかも
溶とけていくように
霧きりの夜よるを抱だきしめて

ほのかに薫かおる百合ゆりは
昨日きのうがくれた手紙てがみ
大事だいじな忘わすれ物ものに
白しろい息いきを吹ふき込こむ

まるで何なにもかも
包つつみこむように
霧きりの夜よるを抱だきしめて

どこへ行いっても 想おもっていれば
あなたへ届とどくの?

たわわに舞まい散ちる雨あめ
真珠しんじゅの涙なみだのよう
振ふり返かえるとどこにも
残のこせなかったしるし

まるで何なにもかも
消きえていくように
霧きりの夜よるを抱だきしめて

どこへ行いっても 想おもっていれば
あなたへ届とどくの?

どこへ行いっても 想おもっていれば
あなたへ届とどくの?

まるで何なにもかも
なかったように
霧きりの夜よるを抱だきしめて

霧きりの夜よるを抱だきしめて