生きてあげようかな 歌詞 大槻ケンヂ ふりがな付

次つぎに飛行機ひこうきを見みたら
少女しょうじょは死しのうと決きめた
失恋しつれんだとか 通俗つうぞくな理由わけ
好すきな本ほんの間あいだに
カミソリ隠かくし街まちへ
空そらは暮くれかけ
飛行機ひこうきは無なく

浮うかぶのはイメージ
枯かれてくポプラ 沈しずんだデコイ
悲観的ひかんてきな映画えいが 似にてない似顔絵にがおえ
死しんだピアニストの未完成みかんせいの曲きょく
代かわりに私わたしが生いきてあげようかな

浮うかぶのはイメージ
落おちたヘリコプター 狂くるった時計とけい
くだらない友達ともだち 救すくえない神様かみさま
横抱よこだきのまま売うられた子供こども
代かわりに私わたしが生いきてあげようかな

思おもいとどまった少女しょうじょ
だがしかし
彼女かのじょの恋こいするやさ男おとこは
理由わけあってすでに天国てんごくにいた
ひねもす男おとこは下界げかいの少女しょうじょを見守みまもっていたのだ
空そらの上うえからは彼女かのじょの頭あたましか見みえない
いいお天気てんきだからもう少すこし生いきてみようと
彼女かのじょが天てんを仰あおぐその時ときだけ
瞳ひとみを見みることができるのだ
だからなるだけ上うえを向むいてお歩あるきなさい
それから
あまり甘あまい物ものばかり食たべ過すぎぬように

もうすぐ月つきが出でたら
家いえへ戻もどろうと決きめた
少女しょうじょの上うえを いま飛行機ひこうきが
静しずかに横切よこぎった