涙の天保山 歌詞 イカルス渡辺 ふりがな付

一人ひとりたたずむ 冬ふゆの海うみ
冷つめたい潮風しおかぜ 煽あおられて
あんた やっぱり 嘘うそつきね
強張こわばる唇くちびる 切きれている

てんてててててん 天保山てんぽうざん
ジンベイザメも泳およいでる
てんてててててん 天保山てんぽうざん
遊覧船ゆうらんせんも揺ゆれている
悲かなしいよ 悲かなしいよ
不幸ふこうの ド真まん中なか

私わたしの名前なまえは幸子さちこ。幸しあわせな子こと書かいて幸子さちこ。
茨城県いばらきけんから大阪おおさかさ出でてきてもう3年ねん。
じょじょに大阪おおさかの水みずにも慣なれてきて、
今いまは「天保山てんぽうざんハーバービレッジ」で働はたらいてんだ。
んで、好すきな男おとこが出来できたんだけど、
これがごじゃっぺなことばっかしやってダメなんだぁ～
どうしたらいいんだっぺぇ～

男おとこ :おい! 帰かえったぞ! 金かねや! 金出かないでさんかい!
幸子さちこ:何なに言いってんの～ 金かねなんかねーべよ
男おとこ :なんやと! ちゃぶ台だいバーン!
幸子さちこ:あぁ、豚汁とんじるとけんちん汁じるが…
男おとこ :どっちも汁物しるものかいっ!
幸子さちこ:あんたとは、
水戸みと納豆なっとうみてぇにねばっこ～い関係かんけいでいてぇのに…
男おとこ :納豆なっとうやと? 腐くさっとるやないかいっ!
腐くさったもんなんか食くえるかっ!
幸子さちこ:納豆なっとうは発酵はっこう食品しょくひんだっぺよぉ…。

酒さけを呻うめきれば 思おもい出だす
あんたに 抱だかれた熱あつい夜よる
いくら飲のんでも 残のこる未練みれん
私わたし 涙なみだが止とまらない

てんてててててん 天保山てんぽうざん
近ちかくに出来できた USJ
てんてててててん 天保山てんぽうざん
観覧車かんらんしゃから 見みた夕日ゆうひ
飛とび込こもかな 止とめとこかな
冷つめたい 海うみん中なか

男おとこ :なんやねん! こんな所ところに呼よび出だして!
幸子さちこ:ここは天保山てんぽうざん、あんたとの思おもい出での場所ばしょだっぺよ。
男おとこ :だからなんやねん! コラ!
幸子さちこ:シャキーン! パパラパー! マシンガン!
これで一緒いっしょに死しぬべ! あの世よでやり直ちょくすっぺよ!
先さきに死しんでちょうだい、あんた!
男おとこ :幸子さちこ、やめろぉぉぉぉ
幸子さちこ:あんたぁぁぁぁ
男おとこ :やめろぉぉぉ
幸子さちこ:死しんでちょうだい!
男おとこ :ぬあ。ありえへん～!
幸子さちこ:はっ、あんた!
私わたしもこのマシンガンですぐおっかけっからよぉ～
あれ、弾たま切ぎれだ。
これじゃあ、死しねねぇべよぉぉぉ!

てんてててててん 天保山てんぽうざん
あんたに出会であった この場所ばしょに
てんてててててん 天保山てんぽうざん
今いまは一人ひとりで 来きています
さようなら さようなら
あんた 夢ゆめん中なか