ビート 歌詞 南佳孝 ふりがな付

やけに哀かなしい瞳ひとみで
俺おれを見みるのはよしなよ
オレンジのビルのシャドウが
流ながれ出だすカウンター

昔話むかしばなしに酔ようほど
甘あまい記憶きおくもないけど
ギムレット 片手かたてで遊あそび
退屈たいくつを飲のみ干ほす

ここに居いるのは まだ死しねないだけ
いつ逢あえるなんて わからないよ
夜よるは 気きまぐれさ
次つぎの 朝あさまで
夢ゆめを みないか

隅すみのソファでおまえは
靴くつも脱ぬがずダウンさ
名前なまえなら云いわなくていい
想おもい出では邪魔じゃまだよ

人ひとの心こころのダイヤは
アイスピックで砕くだける
つかの間まにネオンの海うみへ
飛とび散ちれば上出来じょうでき

ここに居いるのは ただ時ときの流ながれ
明日あすの予言よげんなど 知しっちゃいないさ
俺おれを抱だいてくれ
星ほしに なろうか
つなぎ とめてくれ
ほんの 淋さびしさ
夜よるが 深ふかすぎて
何なにも 視みえない