心寄こころよせ仄ほのか歌うたう
花ばなの根ねになりたい
色いろづくその前まえより
しかと地ちに立たちたい
口火くちびを芽吹めぶかせる
遣やらずの雨あめが降ふろうと
惰性だせいに時ときを啜すすることなく
よろずの声こえを灯ともせば
油煙ゆえんも在ありし日ひの
記憶きおくにできるから
涙なみだ雲ぐもに一縷いちるの風かぜが吹ふく
桜さくらは散ちらなければ愛あいされないと
光ひからぬ羽虫はむしに夏なつなしと
比くらべられようが
竹たけをかち割わるぐらい
身みを切きるぐらいに凪なぎを打うつ
有あり明あけの先さきで
心寄こころよせ仄ほのか歌うたう
常とこしえに遥はるか忍しのぶ
一徹いってつの一滴いってきを
垂たらし続つづける清水しみずの如ごとく
頑丈がんじょうで強情ごうじょうな心臓しんぞうでも
湧わき溶とかす志向しこうに
奮ふるい起おこした余勢よせいは
旋つむじの旗はたを揺ゆらし誘さそう
野道のみちを進すすむ驥足きそくで
含ふくむところもなく
自分じぶんを見出みだして
夢幻むげん城じょうに頂いただく風かぜよ
差さし向むかえ
心寄こころよせ仄ほのか歌うたう
留とどまらず澄すみ渡わたる
かの果はては
ただ麗容れいようならば
赴おもむくがままに風かぜを仰あおぎ
垢抜あかぬけて
まだ麗容れいようならば
直向ひたむきな姿すがたに追おい風かぜは
吹ふく
桜さくらは散ちらなければ愛あいされないと
光ひからぬ羽虫はむしに夏なつなしと
比くらべられようが
竹たけをかち割わるぐらい
身みを切きるぐらいに凪なぎを打うつ
有あり明あけの先さきで
心寄こころよせ仄ほのか歌うたう
常とこしえに遥はるか忍しのぶ
金色こんじきの髪かみが靡なびく
心寄kokoroyoせse仄honoかka歌utaうu
花banaのno根neになりたいninaritai
色iroづくそのdukusono前maeよりyori
しかとshikato地chiにni立taちたいchitai
口火kuchibiをwo芽吹mebuかせるkaseru
遣yaらずのrazuno雨ameがga降fuろうとrouto
惰性daseiにni時tokiをwo啜susuることなくrukotonaku
よろずのyorozuno声koeをwo灯tomoせばseba
油煙yuenもmo在aりしrishi日hiのno
記憶kiokuにできるからnidekirukara
涙namida雲gumoにni一縷ichiruのno風kazeがga吹fuくku
桜sakuraはha散chiらなければranakereba愛aiされないとsarenaito
光hikaらぬranu羽虫hamushiにni夏natsuなしとnashito
比kuraべられようがberareyouga
竹takeをかちwokachi割waるぐらいrugurai
身miをwo切kiるぐらいにruguraini凪nagiをwo打uつtsu
有aりri明aけのkeno先sakiでde
心寄kokoroyoせse仄honoかka歌utaうu
常tokoしえにshieni遥haruかka忍shinoぶbu
一徹ittetsuのno一滴ittekiをwo
垂taらしrashi続tsuduけるkeru清水shimizuのno如gotoくku
頑丈ganjouでde強情goujouなna心臓shinzouでもdemo
湧waきki溶toかすkasu志向shikouにni
奮furuいi起oこしたkoshita余勢yoseiはha
旋tsumujiのno旗hataをwo揺yuらしrashi誘sasoうu
野道nomichiをwo進susuむmu驥足kisokuでde
含fukuむところもなくmutokoromonaku
自分jibunをwo見出midaしてshite
夢幻mugen城jouにni頂itadaくku風kazeよyo
差saしshi向muかえkae
心寄kokoroyoせse仄honoかka歌utaうu
留todoまらずmarazu澄suみmi渡wataるru
かのkano果haてはteha
ただtada麗容reiyouならばnaraba
赴omomuくがままにkugamamani風kazeをwo仰aoぎgi
垢抜akanuけてkete
まだmada麗容reiyouならばnaraba
直向hitamuきなkina姿sugataにni追oいi風kazeはha
吹fuくku
桜sakuraはha散chiらなければranakereba愛aiされないとsarenaito
光hikaらぬranu羽虫hamushiにni夏natsuなしとnashito
比kuraべられようがberareyouga
竹takeをかちwokachi割waるぐらいrugurai
身miをwo切kiるぐらいにruguraini凪nagiをwo打uつtsu
有aりri明aけのkeno先sakiでde
心寄kokoroyoせse仄honoかka歌utaうu
常tokoしえにshieni遥haruかka忍shinoぶbu
金色konjikiのno髪kamiがga靡nabiくku