『サラリーマン山崎シゲル』が建設業の常識を覆す！日建連コラボアニメで新技術とものづくりの魅力に迫る

公開日：2025年12月18日

異色のタッグが織りなす、建設業の新たな魅力発見

「建設業」と耳にすると、少し堅苦しい印象を抱かれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その常識を覆すような、実にユニークな試みが今、大きな注目を集めています。日本の建設業界を牽引する一般社団法人日本建設業連合会（日建連）が、なんとシリーズ累計30万部を突破する人気漫画『サラリーマン山崎シゲル』とタッグを組み、建設業の知られざる魅力をショートアニメで発信しているのです。この異色のコラボレーションは、SNSやショート動画に親しむ若い世代に対し、建設業の「ものづくり」の喜びや「新技術」の進化、そして社会を支える「インフラ」の重要性を、より分かりやすく、親しみやすい形で伝えたいという日建連の強い思いから生まれました。私もこの話を聞いた時、その斬新な切り口に胸が高鳴り、一体どんな世界が広がるのかと期待せずにはいられませんでした。

『山崎シゲル』が描く、建設現場のダイナミックな世界

お笑い芸人・田中光さんが描く『サラリーマン山崎シゲル』は、そのシュールで予測不能な世界観が多くの人々を魅了し、Twitter（現X）やTikTokでも絶大な人気を誇っています。そんな山崎シゲルと部長の二人が、日本の土木・建築プロジェクトの奥深さに切り込むショートアニメとなって登場しました。このアニメは、「ものづくり」「新技術」「スケール」「インフラ」という4つのテーマで構成され、それぞれの視点から建設業の魅力を深く掘り下げています。

サラリーマン山崎シゲルコラボイラスト

「ものづくり」では、力を合わせて素晴らしいものを創り上げる喜びと達成感を、「新技術」では、ドローンやロボット、3次元データといった最新技術を駆使した現場の姿を描いています。建設業界におけるDX（デジタルトランスフォーメーション）の推進は目覚ましく、AIやIoTの活用による生産性向上や働き方改革は、まさに「未来的なかっこよさ」を体現していると言えるでしょう。

ドローン、ロボット、DXのイラスト

さらに、「スケール」では、ダムや橋、高層ビルといった大規模プロジェクトに挑む壮大な醍醐味を、そして「インフラ」では、人々の暮らしや国の基盤を支える誇り高い役割を表現しています。東京タワーのようなランドマークや、日々の生活を支える橋、ビルが、いかに多くの人々の努力によって成り立っているかを改めて感じさせてくれます。

東京の街並みを背景に男性2人が会話しているイラスト

男性が部下らしき人たちを前に演説をしている様子を描いた漫画

原作者である田中光さんも、「普段、何気なく目にしている建造物や建築物。それらが完成するまでに携わった多くの方々の姿を思い浮かべながら描かせていただきました」とコメントを寄せており、このプロジェクトへの真摯な思いがひしひしと伝わってきます。クスッと笑いながら、建設業ならではの「やりがい」「連帯感」「達成感」をぜひ体感してみてください。

白いTシャツを着た男性のポートレート写真

日建連表彰：日本の建設技術を支える伝統と革新

今回の『サラリーマン山崎シゲル』とのコラボアニメは、日建連が建設業の魅力を伝える広報活動の一環ですが、彼らの本質的な活動は、優れた建築物や土木プロジェクトを表彰し、その価値を顕彰することにあります。それが「日建連表彰」という制度です。日建連は、60年以上にわたり優れた建築物を表彰してきた伝統ある「BCS賞」と、生活や経済を支える土木構造物の施工プロセスを重視する新たな「土木賞」という二つの賞で構成されるこの制度を2019年に創設しました。これは、日本の建築技術の伝統と社会基盤の存在価値を後世に伝えるための、非常に重要な取り組みです。今年の「日建連表彰2025」では、応募された多くの作品の中から、BCS賞15件、土木賞12件（特別賞2件を含む）の計27件が決定されたと聞けば、その規模の大きさがうかがえます。建設現場での「自分を含む多くの人達全員の力でもらった賞さ」というセリフは、まさに建設業におけるチームワークの重要性を雄弁に物語っており、日建連が推進する技術の質の向上と社会貢献の精神が、こうした言葉にも凝縮されていると感じます。

建設現場での表彰の様子を描いた漫画