伝説の熱い熱い一夜が幕開け…
2016年12月31日(土)、大みそか。東京 豊洲PIT 。会場内では、ヴォーカルの森友嵐士からのメッセージが流れている。何故、今夜ライブをやるのか?そしてメンバー上野博文に対する想いを込めた真摯な言葉を、森友はこの映像に込めていた。
22時30分。T-BOLANのロゴが突然スクリーンに映し出され、続いて1992年4月23日新宿 日清パワーステーションでのファーストライブの映像に始まり、歴代のライブ映像とT-BOLANが行った全てのライブ会場名が映画のエンドロールのように流れていく。

割れんばかりの興奮に包まれたその瞬間、「イクゼ!!」という森友の掛け声を合図に「Only Lonely Crazy Heart」の印象的なイントロを青木のドラムが、五味のギターが奏でていく。(※全曲ステージに立てない上野の代わりとして、サポートベースとして人時が登場。キーボードは、DIE。彼らは、上野のことを知り「自分たちにできることがあれば、手伝わせて欲しい!」と、自らサポートを買って出てくれた)いよいよ、T-BOLAN初のカウントダウンライブが、始まった!!
2015年3月、ベースの上野博文が“くも膜下出血”で倒れ、緊急搬送に…。
発見が遅れたことにより、生死をさまよう危険な闘病生活を余儀なくされることとなったのだが、家族やメンバーらの願いが、上野を奇跡的な回復に導くこととなる。上野は、約1年という短期間で歩くまで回復し、そんな2016年2月に、上野を交え、森友、青木、五味の4人で、退院祝いを兼ね久しぶりの食事会が設けられた。

そんな想いで、行われたこの日のライブ。
「おさえきれないこの気持ち」、「じれったい愛」、「Bye For Now」、「わがままに抱き合えたなら」、「マリア」…。T-BOLANの大ヒットナンバーが、次から次へとプレイされる夢のようなセットリスト。息つく間もなく、一気に前半戦は進んでいった。
その後も、「遠い恋のリフレイン」、「Lovin’ you」、「くちびるはNO KISS」、「泥だらけのエピローグ」と、シングルではない名曲が披露されていく。
「奇跡の男を呼んでいいかな?T-BOLAN、オンベース上野博文!」

全員の顔が笑顔であふれる。「オーケー、カウントダウン10からイクゼ!」森友の合図で、「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1!ハッピーニュー・イヤー!!!」会場全体が、この日一番のピークを迎えた!
T-BOLAN、初のカウントダウンライブ。メンバーとファンで迎える新しい一年のはじまり。
その1曲目は、デビューシングル「悲しみが痛いよ」。今、改めて演奏するこの曲には、それぞれの想いを込めてプレイとなったではないだろうか?勿論、上野の姿もステージ上にある。

印象的なピアノのイントロが会場に響く、アンコール1曲目は「離したくはない」。そして、ライブのエンディングを飾る定番「Heart of Gold」。上野を通じて集まった4人、そして4人と会場の絆。大合唱の中、曲が終わるとステージ前方にラインナップする4人。
そして、森友の口から「2017年、T-BOLANは再始動します!まだ、何も決まってないけど、約束します!!」と、嬉しいサプライズが飛び出した。
それに応えるように、いつまでも鳴り止まない歓声と拍手。ステージを左右何度も行き来する4人。T-BOLANの新しい何かを予感させる1日となった。
T-BOLAN are
森友 嵐士_Vo.青木 和義_Dr.
五味 孝氏_Gt.
上野 博文_Ba.
・サポートメンバー
人時(黒夢)_Ba.
DIE(Spread Beaver)_Key.
セットリスト
◆『T-BOLAN~一夜限りのカウントダウンLIVE~』セットリストM1 Only Lonely Crazy Heart
M2 Be Myself
M3 鏡の中の嘘が微笑むよ
M4 おさえきれない この気持ち
M5 じれったい愛
M6 Bye For Now
M7 わがままに抱き合えたなら
M8 マリア
M9 遠い恋のリフレイン
M10 Dear
M11 Lovinʼ you
M12 LOVE
M13 くちびるは NO KISS
M14 薔薇色の悪⼥
M15 悪魔の魅⼒
M16 泥だらけのエピローグ
※上野、呼び込み
M17 Happiness※上野演奏曲
M18 悲しみが痛いよ※上野演奏曲
M19 SHAKE IT
M20 Pretty Woman
M21 No.1 Girl
M22 傷だらけを抱きしめて
M23 My life is My way
M24 Shiny Days
EN1 離したくはない※上野演奏曲
EN2 Heart Of Gold※上野演奏曲
全26曲(アンコール含む)
ライブ概要
『T-BOLAN 一夜限りのカウントダウンLIVE』公演日:2016年12月31日(土)
会場:東京 豊洲PIT
カメラマン:田中聖太郎