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中島みゆきからTOKIOへ。託された『宙船』

看板番組である「ザ!鉄腕!ダッシュ」の印象が強いTOKIO。しかし、一度ステージへ上がればやはりジャニーズ!

『宙船』は、本当は中島みゆきが歌うはずだった?


看板番組である「ザ!鉄腕!ダッシュ」の印象が強いTOKIO。

しかし、一度ステージへ上がればやはりジャニーズ!男気溢れ、ジャニーズには珍しいバンドグループという形態でオーディエンスを沸かせている。

そんな彼らの代表曲の1つである『宙船』が、実はシンガーソングライターの中島みゆきが歌うはずだった曲である事を知る人は少ないのではないだろうか。

この楽曲は最初、中島みゆきのオリジナルアルバム『ララバイSINGER』のメインとなる楽曲として収録される予定だった。中島もそのつもりでレコーディングしようとしていたのだが、そこへジャニーズ事務所から依頼が入る。

「TOKIOに合う曲はないか」ピンときた楽曲が、『宙船』だった。

後にこの事を中島は、「(TOKIOに委ねることで)派手な柱になって帰って来るにも悪くないと思った」と語っている。

そんな不思議な経緯を経てTOKIOに譲られた『宙船』は、オリコンチャート初登場で首位を獲得。ボーカル・ギター担当の長瀬主演ドラマ「マイボスマイヒーロー」の主題歌として使用され、TOKIOのシングルの中では上位2位まで売り上げを伸ばす事になる。

宙船


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その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな

その船は今どこに ふらふらと浮かんでいるのか
その船は今どこで ボロボロで進んでいるのか
流されまいと逆らいながら
船は挑み 船は傷み
すべての水夫が恐れをなして逃げ去っても
≪宙船 歌詞より抜粋≫
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この楽曲は船というものを通して、人生の教訓を表している。

オールは自分の進路を決め、漕ぎ進める為に大切な道具。それを、自分が「消えて喜ぶ者」に任せてしまうわけにはいかない。

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船は挑み 船は傷み
すべての水夫が恐れをなして逃げ去っても
≪宙船 歌詞より抜粋≫
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しかし、人生は良いことばかりではない。海のように穏やかな時もあれば、荒波の時もある。そんな中を前進していくのだから船は傷んで当たり前だ。

それでも、船を下りずに漕ぎ続けることを『宙船』は教えてくれている。たとえ、1人になってしまったとしても。

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その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
≪宙船 歌詞より抜粋≫
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受け継がれた、大切な一曲


中島みゆきからTOKIOへ託された『宙船』。出航してから9年経つが、今もどこかで航海を続けている。

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その船は舞い上がるその時を 忘れているのか
≪宙船 歌詞より抜粋≫
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TOKIOから聴いている人の下へ向かいながら、舞い上がる時を待っているのだ。

TEXT:空屋まひろ

この特集へのレビュー

男性

MT

2020/12/05 17:49

解釈は人それぞれと思う。
私は、「ファイト」とは一味違う自身への応援歌と解釈しています。

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