いま大注目のガールズバンド
▲Hump back -『月まで』MV
芯をつくようなシンプルな歌詞と、力強いサウンドで今大注目のガールズバンドをご存知ですか?
同バンドの曲『月まで』は再生回数が390万回(2019年2月現在)を超え、2016年より毎年開催される全国ツアーや、昨年はROCK IN JAPAN FESTIVAL等大型フェスにも出演するなど、業界のみならず全国へと急成長しています!
この記事ではこれからのフェスやライブで活躍すること間違いなし、今年度注目間違いなしのバンドHump backについてご紹介します。
Hump backとは
大阪出身の20代前半の女性による、生きる葛藤をシンプルな歌詞で骨太なロックに乗せている、今人気のガールズバンドなんです!メンバーは、林萌々子(Vo.&Co.)が全楽曲の作詞・曲をしていて、彼女を中心にぴか(Ba.)と美咲(Dr.)の3ピースバンド。
所属レーベルは今人気のMy Hair is Badなどと同じ関連レーベルです。
人気アーティストを抱えるレーベルに目をつけられるなど業界でもその音楽性は話題となっているようですね!
さて、ここで質問です。あなたはガールズバンドと聞くとどんなイメージを想像しますか?
多くの人は苦手意識があり、聞く気さえ起きないなんて方もいるでしょう。
しかし、彼女たちのYouTubeにあるMVのコメント欄には、
"ガールズバンドは苦手だったけど初めて好きになった"
"男も女も関係なく心の声を叫べる時代になった"
など、絶賛の声が届いています。
私個人として音楽に性別は関係ないと信じていますが、音楽的にガールズバンドへの苦手意識があるリスナーの垣根をも壊してしまう、そんなHump backの魅力に迫ります。
鋭く刺さる軽快なロック!Hump backの魅力
このバンドの魅力は、なんといっても林萌々子(Vo.&Co.)の歌声。
ハイトーンボイスだけど、どこかボーイッシュさも持ち合わせている素敵な歌声です。
また歌詞が性別問わず共感できるような目線で書かれており、シンプルな言葉なのに心の芯をつくような言葉が並んでいる。
----------------
夢はもう見ないのかい?
明日が怖いのかい?
諦めはついたかい?
馬鹿みたいに空が綺麗だぜ
≪拝啓、少年よ 歌詞より抜粋≫
----------------
割り切れないものを彼女たちは簡潔に歌詞にして歌い上げてしまいます。
何気なく聴いていてふと自分の悩みの芯をついた歌詞に、軽快な音楽が絡み、悩んでいても前を向けるようなゆるさと強さがHump backの魅力の一部です。
そんなHump backの活動は多くの苦難と、あるバンドの影響があったとか。
バンドの結成秘話
▲Hump Back -『悲しみのそばに』Music Video
人気が留まることを知らないHump backですが、今に至るまで多くの苦難を乗り越えてきていました。
始まりは林萌々子(Vo.&Co.)を中心に高校にてコピーバンドをしながら活動を開始。高校生バンドの登竜門と名高い「閃光ライオット 2012」に出場し、第3次審査・大阪大会まで進出。
順調と思う半ばで次々にメンバーが脱退。(注:現メンバーではない)サポートメンバーを受け活動をするが脱退、2015年にはメンバーはついに林萌々子(Vo.&Co.)だけとなる。
聞くだけでも、辛い状況ですが彼女は活動を辞めません。
2015年には林萌々子(Vo.&Co.)ソロプロジェクトとして、全国流通盤『帰り道』をTower Records限定で発売。メンバーの加入、脱退がありながらも2016年、現体制のHump backが完成します。そんな音楽への強い意志が、彼女のバンドからも伝わってくるようです。
2018年には、結成当初コピーバンドをしていたあるバンドのツアーにゲストとして招待をされます。
そのバンドとは・・・昨年「完結」と題して活動を休止したチャットモンチーです!彼女の曲を聴いて青春を過ごしたとライブにて林萌々子(Vo.)は語ります。
リスペクトを公言している彼女たちのMVにも「ドラムセットがチャットモンチーではないか?」などコメントで話題に。遊び心があって素敵ですね。
心に真っすぐ届くHump backおすすめの3曲
拝啓、少年よ
そんなHump backからまずは、2018年に発売された1stシングルをお勧めします。
新生活を控える卒業生から、夢を諦めた大人まで歌詞が胸に響きます。
星丘公園
LIVEでも異彩を放つこの曲。切なさと爽やかさが胸に迫ります。
悲しみのそばに
記事でも紹介したこの曲。勢いだけではなく気怠い日常のサウンドも素敵です。
終わりに
いかがでしょうか?
ファンを増やし急成長が止まらないHump back。今年の大きなフェスでもきっと出演するのではないだろうか。今年のフェスが始まる前にぜひ聴いてみて下さいね。
また、2019年は全国ツアーを開催中!これからの活動も見逃せません。
TEXT 石橋たたく