結成16年を迎えるUVERworld
周りとは比べなくてもいい、自分らしくいたらいいとよく聞くが、彼らは違う。周りを見渡し、まだここが自分の居場所じゃないともがいている人、置いていかれていると思っている人に対して16年間、変わらず歌い続けている。
ほとんどの人が自分の負けを認めるのは嫌だ。しかしUVERworldの『REVERSI』は「負けを認めてからのスタートだろ！」と励ましてくれる。
REVERSI
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基本のオセロの勝ち方を教えてやるよ
序盤は相手に多く取らせるのさ
負けて始まる そこからが本当の勝負
最後は大胆に返してやろうぜ
≪REVERSI 歌詞より抜粋≫
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PVでは炎に囲まれながらまだ燃え尽きないぞ！まだこれからだ！と言わんばかりに力強く歌い出す。LIVEでは”next next next next“の部分でいっきにテンションアップ。楽曲そのものも演出も、ノリノリで負けを認めスタートダッシュしたくなるような1曲だ。
一方で“逃げてもそれなりに幸せ”という妙に現実的な事を言っている部分もある。これもまた魅力だ。
そして後半に差し迫ると、ここまでの力強い歌と対照を画すかのように、ドラムがいきなりピタリと止む。そして静かに真っ直ぐとした眼差しでボーカルTAKUYA∞は歌い出す。
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どうしても僕を認めたくない全ての人に
心から感謝を捧げるよ
敵も味方も その存在に平等に価値を感じる
≪REVERSI 歌詞より抜粋≫
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この突然の甘い歌声というギャップと、自分の事を認めてくれない人へ感謝しつつも白黒はっきりつけたいという葛藤。ここでさらにグッと心をもっていかれる。
●REVERSI / MV
負けてからが、本当の勝負
歌詞の1つ1つがリアルに響いて聴き手のテンションを上げる、UVERworldらしい1曲だ。負けから始まるスタートもなかなかいいかもしれない。
TEXT 真田智恵
