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1枚の写真から蘇る思い出、BUMP OF CHIKEN『記念撮影』

聴き手が情景を思い浮かべやすい歌詞で、幅広い年代に人気のあるロックバンドBUMP OF CHIKEN。友情を歌った曲『記念撮影』は、写真を見ながら当時を回想する“僕”を中心とした世界観が描かれている。

写真を見て思い浮かぶ当時の情景


この歌詞の主人公である“僕”はもういい年頃の大人だ。

ある日、ふとアルバムを眺めていた時に見つけた学生時代の1枚の写真。見ていると当時にタイムスリップしたかのように、当時の情景や心情が脳内で覚醒していく。

記念撮影

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遠くに聞こえた 遠吠えとブレーキ 一本のコーラを挟んで座った
好きなだけ喋って 好きなだけ黙って 曖昧なメロディー 一緒になぞった
やりたい事がないわけじゃないはずだったと思うけど
思い出そうとしたら 笑顔とため息の事ばかり

ねぇ きっと
迷子のままでも大丈夫 僕らはどこへでもいけると思う
君は知っていた 僕も気付いていた 終わる魔法の中にいた事
≪記念撮影 歌詞より抜粋≫
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最初に思い出したのは、毎日のように一緒にいた親友と放課後、学校近くの公園で他愛もない話で盛り上がって、たくさん笑い合ったこと。

だけど学生生活だって楽しいことばかりではない。成績や進路のことでそれなりに悩んだし、失恋した日には、悲しい気持ちになったことだってある。

ただ何があっても、若さゆえにどんなことでも乗り越えていきそうな気がしていた。親友がいることが当時の“僕”の支えにもなっていたのだろう。

でもずっと一緒にいられるわけじゃないこと、楽しさや辛さを分かち合える日々が永遠に続くことはないことを2人は知っていたけど、わざと知らないふりをしていた。

今の“僕”が親友に伝えたいこと


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想像じゃない未来に立って 僕だけの昨日が積み重なっても
その昨日の下の 変わらない景色の中から ここまで繋がっている

迷子のままでも大丈夫 僕らはどこへでもいけると思う
君は笑っていた 僕だってそうだった 終わる魔法の外に向けて
今僕がいる未来に向けて
≪記念撮影 歌詞より抜粋≫
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“僕”と親友が共に過ごした日々は、思い返すと長いようで短かった。進学や就職というステップを踏むごとに、2人の間に距離ができていき自然と会うことはなくなっていった。

一緒に撮った写真を見て、親友だった彼はどうしているだろうと気に掛ける。大人になっても、“僕”という人間は何一つ変わっていないけど、変わったのは親友の君はもう側にいないことだけ。

もし会えて、君が何かに迷っていり悩んでいたりするなら、“大丈夫だよ。何でも乗り越えられる気がしていた昔を思い出そうよ。”と伝えてあげたい。“僕”の優しい心情が終盤のサビで描かれていて、曲の中での一番の聴きどころである。

写真自体は古くなり劣化しても、思い出が色褪せることはない。あなたも、大切な人と撮った写真を見返してみて自分の中にある思い出に触れてみてはいかがでしょうか。

TEXT 蓮実 あこ

BUMP OF CHICKENは、トイズファクトリーに所属する4人組のロックバンド。独特な世界観とボーカル藤原の圧倒的歌唱力、更にはドラマの他、アニメやゲームとのタイアップ曲も多く、幅広い年齢層から支持を集めている。 幼稚園時代からの幼馴染であり、1994年、当時中学校の同級生であった4人が、文···

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