レジェンド・さだまさし特集!
5月19日に放送された関ジャム完全燃SHOWは、歌手生活45年を超えるさだまさし特集!そんなさだまさしの凄さを教えてくれるのは寺岡呼人。語る事が多すぎて1時間では3曲しか語れないと発言し、じっくりと曲の紹介をしてくれました。
さだまさしの曲はメロディだけでなく歌詞もしっかり追っていくからこそわかると熱弁!
関ジャニ∞が、音楽のプロを迎えトークを繰り広げる番組「関ジャム 完全燃SHOW」。今回は5月19日の内容をお届けします!
さだまさしの名曲ベスト10!
一般的に言われるさだまさしの名曲は・10位 風に立つライオン
・9位 Birthday
・8位 道化師のソネット
・7位 雨宿り
・6位 無縁坂
・5位 案山子
・4位 北の国から ~遥かなる大地より~
・3位 秋桜
・2位 精霊流し
・1位 関白宣言
中には中学生時代にメロディを作成した楽曲もあり、関ジャニのメンバーも「凄い」と聞き入っていました。支配人も「コピーしてた」というほど多くの音楽ファンにとってなじみの深いものばかり。
横山も「本当に色あせてないというか、僕らが生まれる前ですもんね」とテンション高めにコメント。支配人も小学生の頃に聞いていた精霊流しのエピソードを少し語り楽しそうでした。
その中でも寺岡がちゃんと紹介したい曲を、ベスト10の中から2曲と番外からも1曲選び抜いて解説付きで語ってくれました
寺岡呼人が紹介!さだまさしのオススメ曲!
風に立つライオン / さだまさし
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突然の手紙には
驚いたけど嬉しかった
≪風に立つライオン 歌詞より抜粋≫
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実在の医師のエピソードを元にした曲で、さだまさしが小説に起こし、さらには大沢たかお主演で映画にもなりました。
さだまさしは熱帯学に興味があり、その時に知り合った医師を元に作られた楽曲です。さだは「自分の中にアフリカがないので作るのに15年かかった」と発言し、アフリカが自分の中に少しずつ溜まっていって「完成した時は30分かからず書いた」と自分でも驚いている感じでした。
寺岡はこの曲に対して最後の10文字の破壊力に注目して欲しいと語ります。「歌詞のマジック、メロディが付いた時に耳に残るマジックが曲にはある」とコメントし「最後の10文字にその全てが集約されている」と寺岡はひたすら熱く語っています。
その最後の10文字とは「おめでとう さようなら」
錦戸は「いつもみんな歌詞見ながら色々言ってるのに聴き入ってしまった。鳥肌立つ」とみんな同じような気持ちで頷いていました。
さだは「ありがとうじゃない。もう一歩踏み込んだドラマが欲しかった。だからおめでとうになった。おめでとうと書いた瞬間に歌が出来た」と当時の想いを語りました。
親父の一番長い日 / さだまさし
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おばあちゃんは
夕餉の片付けを終えた時
≪親父の一番長い日 歌詞より抜粋≫
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12分33秒というかなりの長編であり、一人の女性の誕生から嫁ぐまでを兄目線で書くという中々に珍しい楽曲になっています。
寺岡は「主体が変わる一言の魔力を意識して聴いてほしい」と語りますが、さだは「知らなかった」と笑いながら答えていました。6番からなる作品で、1番目の主体の兄貴としての一言が3番まで続きます。しかし4番からは主体が変わるためそこが注目ですと寺岡は続けます。
嫁入りの挨拶の5番では主体は「親父として」そして6番では「兄貴として 息子として」と主体が変わっていき時間が進んでいきます。
曲が終わると「今日は静か」とメンバーは語り横山も「映画1本見終わった感じ」と語り錦戸も「気抜いたら泣きそう」と発言していました。この楽曲は最初から予定通りに作られた歌詞だとさだは語ります。
「親父と妹の半生と共に過ごしてきて、自分は妹の兄でありながらこの人の息子ですという事で『息子として』」と表現し書いたと当時の思いを語りました。
道化師のソネット / さだまさし
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笑ってよ君のために
笑ってよ僕のために
≪道化師のソネット 歌詞より抜粋≫
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映画「翔べ! イカロス」というさだ主演映画の曲です。この曲は怪我をした道化師をずっと覚えている少年に向けて書いたものであり「この子もわかってくれる歌がいい」と考え書き起こそうと思ったそうです。
歌詞の中のフレーズ「笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために」はピエロの死を悲しむ少年への言葉で、歌っているのは人物というよりもより大きなものというイメージなようです。
さだは「何も考えないでこのメロディと歌詞が同時にバンと出てきた」と語り錦戸は「これがいきなり来たらはぅあ! ってなるもんな」とコメントを残しました。
潮騒 / さだまさし
3曲以外にも新曲が良い! と寺岡はさだまさしの良さをまだまだ伝えていきました。この曲については「ライブでMr.childrenの桜井やゆずと共に歌わせてもらったのですが、その時桜井が噛む波という歌詞に『波って噛むんだ』と驚いていた。60過ぎても僕たち世代がどこか引っかかる歌詞を書けるのが凄いなと思います」と絶賛していました。残春 / さだまさし
リアルな老い、残された人生の生き方をテーマにした楽曲であり寺岡は「こういったテーマの曲なんて他にはない。60歳を超えたさださんがリアルタイムに感じる事を歌にする。これこそがロックだと思います」とコメントを残しました。まだまだ語りない!さだまさしの音楽
さだまさし特集、いかがでしたでしょうか。正直語りつくせない部分ばかりだったと思います。そのくらいさだまさしの音楽というものは多岐にわたる歴史と人生が積まれています。
今までで一番会場が曲に聴き入っている回だったのは間違いないかと思います。カズレーサーも大のさだファンでありまだまだ語りたかったようで「今日は27時までいけますよ!」と楽しそうでした。
ジャムセッションもさだの世界観に浸っているような凄く素敵なものに仕上がっていました。
今まで数々の名曲を残して来たさだまさしですが、これからもまだまだ多くの名曲を生み出していく、そんな事を感じさせる回でした。
TEXT こがさいし
番組概要
関ジャム完全燃SHOW放送:5月19日(日) 23:10 ~ 0:05 (一部除く)
朝日放送:2019年5月20日(月) 1:55 ~ 2:55
■出演者
関ジャニ∞:村上信五・丸山隆平・錦戸亮・安田章大・大倉忠義・横山裕
支配人:古田新太
アーティストゲスト:さだまさし、寺岡呼人
トークゲスト:カズレーザー、川田裕美
進行:山本雪乃(テレビ朝日アナウンサー)