1. 歌詞検索UtaTen
  2. コラム&特集
  3. J-POP
  4. RADIO FISH

RADIO FISHが体現した新しい武勇伝 PERFECT HUMAN

何故か突然思い出してMVを見たくなるこの曲。ご神体NAKATAの神業なのか、シャーマンSHINGOの魔力なのか。あるいは一度見たら必ずハマるSKILL‐MASTERのダンスの魅せる技か。 PERFECT HUMANがバズった理由を考えました。

極上の表現者たち RADIO FISH


RADIO FISHは、お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の中田敦彦(NAKATA)、藤森慎吾(SHINGO)と、FISHBOY・Show-hey・SHiN・RIHITOの4人から成る「SKILL-MASTER」で結成されたダンス&ボーカルユニットです。

ユニットの中で、NAKATAは「ご神体」と呼ばれ、SHINGOはご神体(神)の言葉を民衆に伝えるシャーマンの役割を果たしています。

SKILL-MASTERの4人は、いずれも輝かしい実績を持つダンサーで、「イケメン」であることも、メンバーになる条件だったそうです。

凄くよくわかりますね。

お笑いの世界のトップレベルにいるオリエンルラジオと、海外のダンスバトルで優勝するような輝かしい経歴を持つダンサーを集めたSKILL-MASTER。

分野は違っても、表現の世界で真剣勝負をかけてきた6人だからこそ、一つになることができたのでしょう。

彼らの中には、活躍している分野による境界線が全くありません。6人全員が極上の表現者。

『PERFECT HUMAN』がバズった最も大きな理由はそこにあるのではないでしょうか。

歌詞も見ていきましょう。

彼らが表現した新しい「武勇伝」


----------------
そんなに褒めるのやめてくれよ
ペコペコすんなよおいナポレオン
キングなら そう歴史くつがえす
≪PERFECT HUMAN 歌詞より抜粋≫
----------------

これは…完璧に「武勇伝」になっていますね。

フランスの皇帝ナポレオンに褒められてペコペコされたら、これ以上の武勇伝はありません。

時空も超えてしまっています。(笑) あっちゃん、かっこいー!

「武勇伝」という言葉を、お笑いで表現したのがオリエンタルラジオの鉄板ネタ「武勇伝」。

ダンス&ボーカルユニットで表現したのがRADIO FISHの『PERFECT HUMAN』。

「武勇伝」という言葉の持つ概念やイメージを、全く違う分野でクールに表現してみせる。

その意外性と新鮮さも、『PERFECT HUMAN』がバズった理由の一つでしょう。

MVも見てみましょう。

▲PERFECT HUMAN【MV】│RADIO FISH

彼らが体現してみせた完璧な人


この中の二人がお笑い芸人だとは到底思えない、キレッキレのダンスと、SHINGOの伸びやかで力強いボーカル。ラップのリズム感も抜群です。

また、SHINGOが作詞もしているのですが、きれいに韻を踏んでいて、歌詞そのものにもリズム感がありますね。

歴史上の人物やエピソードをさりげなく織り込んでいて、知性あふれる面白さもあります。

つまり、「芸人のネタ」とは完全に一線を画している完成度の高さ。精度の高さ。

これも、『PERFECT HUMAN』がバズった大きな理由ですよね。

今まで自分たちが活躍してきた世界とは全く違う世界でも成功して、新しい「武勇伝」を体現してみせる。それがとても面白いです。

他の曲もPERFECT!

「PERFECT HUMAN」を中心に紹介してきましたが…。彼らの凄さは「PERFECT HUMAN 」だけではないんです。

他の曲も紹介しましょう。

セカンドアルバム「WORLD IS MINE」から「ULTRA TIGER」です。

▲ULTRA TIGER【LIVE】│RADIO FISH

----------------
さあ皆 刮目せよ 英雄の行進だ
閉塞した時代に 終わりの鐘が鳴る
古き世を(yeah!)駆逐しろ(woh!)
反撃の牙をむけ ULTRA TIGER
虎 虎 虎虎虎 虎 虎 虎虎虎 ... ULTRA TIGER
≪ULTRA TIGER 歌詞より抜粋≫
----------------
SHINGOの歌のうまさ。艶があって深みもある声そのものも魅力的ですね。

これだけの声量で歌うためには、かなり身体を鍛えなければならないでしょう。オリエンタルラジオの「チャラ男」と同一人物には思えませんよね。

センターで踊るNAKATAのダンスの切れ味も抜群!このライヴ映像のRADIO FISHは、まさに上昇気流を駆けるURTRA TIGERそのものですね。

同じアルバムから「黄金時代」。

▲黄金時代【LIVE】│RADIO FISH

----------------
強者そろいし 群雄割拠
時を超え 今はまさに戦乱
天下統べるために彼は見参
激賛に値し 豪華絢爛
≪黄金時代 歌詞より抜粋≫
----------------
これぞ、ジャポニズム(日本趣味)!殺陣を思わせるダンスパフォーマンス。歌舞伎の見得を切るポーズ。扇子を使って踊るのは、日本の伝統芸能を連想させますね。

こういった新しいことに次々と挑戦するところ、一つ一つに知性が伴っているところが、RADIO FISHの魅力ですね。

「武勇伝」は今も更新され続けている


一流の芸人2人と一流のダンサー4人。この6人で構成されているのに、テレビによく出る芸人2人だけが目立つのではない。

圧倒的なライヴパフォーマンスを誇るダンサー4人だけが目立って、芸人2人を引っ張っていくのでもない。

6人全員が同じくらいの強烈なオーラで輝いているRADIO FISH。一人ひとりの色が溶け合って、RADIO FISHとしての唯一無二の色を作り出しています。

ライヴを重ねるごとに、レコーディングを重ねるごとに、輝きを増すRADIO FISH。「武勇伝」は今も更新され続けています。

TEXT 三田綾子

2014年結成。6人組のダンスボーカルグループ。 既成概念に囚われない表現活動を提唱し、新しい方法論で演芸界と音楽界を股にかける。 ▷RADIO FISHOfficial HP

この特集へのレビュー

この特集へのレビューを書いてみませんか?

この特集へのレビューを投稿

  • ※レビューは全角500文字以内で入力してください。
  • ※誹謗中傷はご遠慮ください。
  • ※ひとつの特集に1回のみ投稿できます。
  • ※投稿の編集・削除はできません。
UtaTenはreCAPTCHAで保護されています
プライバシー - 利用契約